カテゴリ:怪物図録classic( 13 )

怪物図録(5)「ランダ夫人」〜「トーニャ」

つづきです。

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ランダ夫人

バリの演劇には欠かせない魔女ランダ。もとは普通の主婦であったという。

抜け首

カラダを抜けた轆轤首のこと。中国の伝説が元になっている。

シグルト

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海坊主(海のだいだらぼっち)

さまざまな海の亡霊の集合体として書いてみた。毎年夏になると海からやってくる巨人の伝説を残している地域が有り、祭りでそれを追い返す儀式をやっている。比較的新しい祭りだが土佐の絵金祭りも盆に海から帰ってくる恐ろしい死者を退けるため絵金の目も当てられないほど残酷な屏風絵を道端に並べるという静かな祭りである。


オーブ


ちょっとルドンふうに書き直してみました。実はさいきん昔録画した座敷ワラシ番組であきらかに埃とは大きさも模様も違う丸い発光体が出てきたのを見てから、あながちオーブもフライングフィッシュ並のいかがわしさでもないのだな、と思った次第。ちなみにその番組では青い昔の着物を着た子供が後ろの柱の影からこっちをうかがっているという正真正銘の心霊写真も出ていて、座敷ワラシ実在説にちょっと傾いた私がいたわけである。


つくも神

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手が乱雑な書き方してるが気にしない。私にとってつくも神とは擬人化するのではなく奇怪な姿をとって奇矯な動きをするイメージが有る。


高級霊

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一説には人間はそれぞれ輪廻の中でステージを上がっており、人によっては既に最高レベルで生まれてくるものもいれば、やっと動物から人間になれた最低ランクの人間までいるという。最高レベルの人間は生と生の間に高級霊として機能する。強い力による正しい行いへのいざないを「生業」としている。これがいわゆる守護霊のもっとも頼りになる存在であり、先祖を敬うというのはそういうことだ、と昔の人は教育されたそうだ。


海の精

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海は恐ろしい。そもそもの恐ろしさの象徴が海の精の幻想である。


ドラキュラ

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吸血鬼ドラキュラという小説はルーマニアの人々にとってははなはだ失礼な小説であって、ドラクール伯爵ことヴラド・ツェペシュ公は故国をトルコからの侵略から守った英雄とされている。串刺しした敵を城の周りに乱立させるなどのサディスティックな伝説からそういうイメージを植え付けられたものだろう。でっまあ、メタリアルな世界では吸血鬼はまだ実在していることになっており、この人は其の中でも最強の怪物とされているのだ。


人面魚

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人面魚がふたたび見付かった、とスポーツ新聞に載っていたが、このくらい人面だと驚くんだろうけどなあ。ルドン風に。


首噛り

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江戸時代の画題のひとつで必ずしも妖怪ではない。水木情報によれば夜な夜な墓場をうろつき死者の首を齧る食屍鬼みたいなものらしい。


尻子玉

カッパの狙う哺乳類の肛門内部に存在する魂のかたまり。リアルな話し、水死者は水を大量に飲んで大量に排出するから肛門が大きく開きっぱなしになり、何かを抜かれたように見えることからこの伝説が出来あがったらしい。


人魚

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たくさん書いてるので今更ごめんなさい。


提灯首(行灯首)

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これが私の遠い昔の記憶しかない。どんな本やネットにも出てない。おまけにこの絵も想像で描いた。たぶん光るのだろう。


濡れ女

ちょいと短いバージョンを。汚くてすまん。


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長首

ろくろ首のこと。抜ける寸前の状態体質的に気を抜くと首の長さが若干伸びる人もいるらしい。


バンイップ

オーストラリアの19世紀の怪獣伝説。毛だらけだそうで姿はカンガルーを大きくしたもののように見える。


ヤマピカリヤー

西表島でイリオモテヤマネコが発見されたとき、「もっとでかいのがいるさー」といって話題になったのがこのヤマピカリヤー、闇夜に大きな光る眼で見通すもの。だがイリオモテヤマネコ自体殆ど見かけられない状況でその存在が現在までも残っているのかは疑問。


バッツカッチ

アメリカ発奇獣のひとつ。有名なレーニア山の麓で目撃された。体高7~8メートルの巨人がコウモリのような姿をしている。サスクワッチの大きさに倣ってバッツカッチとしたらしい。


フロリダの蛙男

マイアミリバーで1972年以降目撃されたまたもやアメリカ産単発怪獣。1メートル余りという大きさはカッパを想像させる。


ガマン

バリの女怪。山奥の谷底からとてもやさしい声で男を呼ぶ。谷を降りて戻ってきたものはいない。いわゆる声系の妖怪で姿はない。山奥で人隠しがあったりするとガマンに呼ばれたのだと囁かれる。不定形な有名精霊サマールの悪戯と言う人もいる。


大足族

自分の大きな片方の足で日陰をつくり休むという人々。中世ヨーロッパの想像力の産物。


オウルマン

何でもマンつけりゃいいってもんじゃないぞ。梟男。イギリスのコーンウォールの田舎村を76年から78年にかけて騒がせた鳥人の一種で、邪悪なモスマンに似た様相を呈していた。教会の森にいたというのも怪しい。大きさは人と同じくらい。現在は絶滅。



ホラディラ

アマゾンの謎の湖に棲む怪物が写真に撮られた!鋸状の牙の並ぶ丸い背だけの!93年のことだが、写真も一枚しかなく、私も想像で補うしかない。


一反木綿

布怪というジャンルがある。四国の山中で夜中虚空からだらんと女物の帯が垂れる。何も無い夜空からえんえんと帯が垂れてきている。ただそれだけで気持ちが悪い。狸のせいとされる。狸のせいといえば小さな巾着袋が下がる現象も報告されており、江戸時代にはやはり狸のせいとされたが、新耳袋にも報告されていることから現在も健在らしい。中国地方の地方妖怪一反もめんも元はそういった布怪にすぎなかったのではないか。まきついて窒息させたりする、という攻撃的な面は他の妖怪との混同だろう。ひらひらとただ白い長い布が夜、風も無いのに舞っている、それだけでもう卒倒しそうではないか。一反は6メートル、結構長い。


人面そう

そうの漢字が出なかった。古今東西に聞かれる人の顔をしたイボのこと。


ムムディ

ジャワ語で悪霊の総称を示す。森や村にひそむ精霊で、自分の領域を乱す人間に祟る。嘲笑の声を立てることもあるという。サヌールに似た者として認識されているようだが、決して人に見える形をとらない。特技は人の物をこっそり隠すこと。なくしものをしたバリの人は、ムムディの怒りをかったせいだと思い、謝罪の祈りを捧げる。するとたいていなくしものは返ってくるのだそうだ。これはヨーロッパに似た事例があると聞いた。もっと怒ると人間を異界に連れ去ってしまう。神隠しがあるとバリ人はムムディの怒りに打ち震える。戻ってくることもたまにあるが、一切記憶が無い。このての神かくしは松谷みよ子先生の労作にも収録されており、日本もアジアの一員であったことに気付かされる。


無頭人

中世ヨーロッパの文献上の怪物でこのての奇人の中ではダントツに有名だ。頭が無い。


ピー

フィリピンの幽霊のこと。わりかし身近。


ポンティアナ

そのえぐい姿ゆえ映画にもなった超有名怪物。魔女の首だけが抜け、体内の内蔵をだらりと垂らしながら夜空を飛び回り人を襲って血を啜る。林巧氏によるとポンティアナは恐ろしい怪物の跋扈するボルネオでももっとも広範に知られ恐れられたもので、其の姿は必ずしも一定しないらしい。胎児のポンティアナは大きな赤い目玉となり飛びながら涙を流すという。これは初産の女児が死産であったばあいにのみなるという。男児は大人しく成仏するのだろうか。ニワトリの鳴くような声をあげる爪の鋭い女のポンティアナもいるそうだ。女ばかりのこのポンティアナ、何かしら深い意味が隠れていそうである。


サマール

インドネシア語ではっきりしない、見えない、薄暗いという意味のサマールは人跡の無いジャングル深くや野原、寂れた村に棲む。バリ人は姿こそ見えないもののその雰囲気で存在を感じる。サマールは自分から何かしかけることはない。何の祈りも許しを請う言葉もなく無遠慮に「聖域」を侵す者がいると、サマールは怒りのあまり姿を変えてその者の前に顕れる。サマールは動物にも人間にもなれる。しかし人間になったときは唇と鼻の間のくぼみがなくつるんとしている。サマールは精霊である。まるで隠れ村のように、サマールだけが集まる村があると噂され、覗き見た者によるとすべてが光り輝いていたという(林巧氏「アジアおばけ諸島」参照)。


サンディエゴの有翼人

アジアに比べると新大陸の怪物は即物的で端的だ、厚味が無い。1975年5月に出現。体長は1メートル余り。


支配霊

この言葉は一般には人間にとりつきその行動に強い影響を及ぼすようになる悪霊に使われることが多い。しかし、ある説によれば支配霊が支配するのは人間ではなく、霊そのものなのだという。ある人間や場所に関する他の霊を自分のところに集め、その霊集団の求心力となり、更には直接関係のない様々なフユウレイまで自分のところに集めて使役する。強い力があり、普通の悪魔払いではなかなか払えない。


死人坊

死を前にした者が体を抜け出しお寺や世話になった人のところへ最後の挨拶に回る。それが死人坊。百鬼夜話に私が体験したものを採録してある。死人坊という地名が福島にあるという。もともとは北陸の伝承である。


タツウェルブルム

不可解な怪物。小さくて、寸胴で、小さな足があるともいい、ヨーロッパアルプスの洞窟に住んでいるという。ツチノコの変種ではないかと騒がれた。猫頭の蛇とする伝承もある。


トーニャ

その名は愛称らしい。人にちょっと似ているが不釣り合いなまでに大きな頭とやせ細った体で、古い川や湖、海辺などに住んでいる。バリではかなり幅広く分布しているといい、水のあるところにはどこにもいるといういわゆる水妖のたぐいである。トーニャの棲む水辺で不用意に遊んだりすると、怒って足を引っ張り溺れさせたり、病気にさせる。ちょっとカッパ的である。ところで思い付きだが、このての精霊はたいてい大昔の人の魂の変容したものと思うが、戦時中南方で亡くなった日本兵の中にも、地元のハントゥとなって、ひいてはトーニャのようなものになっていくのであろうか。彼等の哀しい魂が南方の優しい心で癒されることを願うのみだ。




by r_o_k | 2017-11-12 20:43 | 怪物図録classic

怪物図録(18)「ぬりかべ」〜「オーストラリア パースの巨大翼竜」

つづきです。

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ぬりかべ

ニクス(ニクシー)

キュクロプス

ジョカ

一目国民

デビルズトライデント、レインボーロッド、オレゴンの三翼スカイフィッシュ

うんむし

ピーナンクタキャーン

ピープレット

ピータイホーン

ピータイタングロム

ピータレー

ピーファー

ピイーイハト

ピークラスー

メンナクルユ

ピートアイゲオ

モギィ

なめそ

野でっぽう

野女

ピーアム

異魚

チュンチライュ

シャギー

天女

川女郎

山婦(やまおんな)

夜怪

若返る老婆

牛鬼

海のねずみ

地下の神楽

手蜘蛛

黒竜

河童

生き人喰い

ハーキンマー

テキサス ロス・フレスノスの2メートルの翼竜

6メートルの蝙蝠翼竜

フランスの古代翼竜

:数年後に江戸幕府に公使を派遣したときのイラストレイテッド・ロンドンニュースを持っているが、まあ、描いてある絵むちゃくちゃ。。つまりはこの時代の新聞とはまだそういうものだったということだ。

ブルックリンの翼人間

コニーアイランドの蛙足有翼人

オハイオ州ガリポリスの動物虐待者

テキサスのゴリラ翼竜

ハドソン川の翼竜

オハイオ河沿いの血液輸送車誘拐者

ローペン

スキンウォーカー(リミキン、ヤナルドゥーシ、ナヴァホの魔女)

:スキンウォーカーという名称自体は獣皮を身にまとう呪術師というような解釈のもとに呼ばれることがある。

カリフォルニアの5メートルの翼竜

イタリア イソーラのウサギ泥棒

シレノ・ヴァレーの牛泥棒

ワモッカ

アサリカニ

現代風かくれ里

跳ねミミズ(飛みみず)、ムカデミミズ

八兵衛の夜泣き石

百年目

カニ鳥

かわうそボラ

切り株女

逆立ち女

:「逆立ち=禍々しいもの」というイメージが「井戸=奈落に落ちる女、というケガレ者」のイメージとだぶって出てきている。しかし単純に姿だけでいえば現代民話に近い感じもある。恨みを晴らして初めて直立できる、というのは単純に井戸=奈落から開放され救われた女霊という、妄執晴れる理の象徴だが、拡大して逆髪や坂神ひいては境神といったものとの混合と考える人もいる。見た目のわかりやすさと裏腹になかなかに複雑な成り立ちのものである。

実盛さま

渋谷交差点の死神

手ぬぐいの人

トドボラ

孕女(水子と同一視されるウブメ)

とんぞう

セクロバリ

オーストラリア パースの巨大翼竜


by r_o_k | 2017-11-12 16:30 | 怪物図録classic

怪物図録(15)「ヤッシー」〜「仙人魚」

つづき。

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ヤッシー

牛女

海狼

トッシー

とんぞう

てんまる

しゃんこま

ラプシヌプルクル

雷竜

大舌の妖物

オゴメ

オドデさま

ニタゴン

モノス

ミニ・ロッホネス・モンスター(ネッシーの子供)

マツドドン

小イタチ

小玉鼠

毛見浦の海坊主

川熊

かいこモグラ

影ワニ

常元虫

ジンベイ様

イノゴン

フライング・ワーム

ごろめき一ツ目

チュッシー

ベビーシードラゴン(海竜の子供)

チュパカブラ(ス)、ゴートサッカー(山羊をすするもの)

一つ目

神社姫

かむろ(禿)

かっぱ

黒狐

招き猫

人面犬

太歳(タイサイ)

小豆洗い

蛇女

馬の首

もさいち

小呪婆

結界坊主

足売り婆

牛御前

くさびら

犬神の蛆(うじ)

エヅナ使い(イヅナ使い)

土蜘蛛

天神の火

三条橋旅籠に来た怪僧

鸚鵡石(木魂石、響石、新鸚鵡石)

鬼絞(オニジメ)

納戸神

房州浦三頭の犬

陰鳥

護法童子

蛇足

ダラシ

小豆ばかり

天井裏の妖婆

多摩川の雪おんな

シバレボッコ

お竹如来

松代紺屋町銭湯の怪物

コクリ(告理)

キジムナー

幽霊の喧嘩

人喰い鯉

室の中を歩く石

かぐたば

:いちおうネットの記憶として書いておく。映画の悪口を言うと呪うという。アンガールズと呼ぶ人もいる。

ブレアウィッチ(ブレアの魔女)

:かぐたばを書く以上こいつにも触れないとなるまい。元祖セミドキュメンタリー映画のネタ、確かオレゴンの森に棲む残虐な魔女だが、撮影手法が心霊ドキュメンタリー番組そのもので、内容も都市伝説風味の民間伝承としてはステレオタイプ的なところも加味されていて、あながちウソとも言い切れない(と言って置こう、好きな映画だから)。ギボさんの心霊探訪番組が懐かしい向きはレンタルへどうぞ、個人的には2も好きだったがネタバレ後だったゆえ本国アメリカでは×(テレビだったが)。ちなみにドキュメンタリータッチの番宣番組もビデオ化している。

赤牛

魔の電柱

牛女

丑女(うしをんな)

牛神

竜姫

ストリゴイ

猫又

またねこ

ナメラスジをいく上半身花嫁

ジャンゴハン

仙人魚

:河童伝説の残る鹿児島県長島町の小浜川河口にあらわれた藻の生えたボラ。瑞祥として衆目を集めるが、無茶苦茶たくさんいる。


by r_o_k | 2017-11-12 02:06 | 怪物図録classic

怪物図録(16)「黄金千枚の護神」〜「やまがろ」

つづき。

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黄金千枚の護神

まくら返し

耳無し芳一

守谷のお化け石

抜け首の病

お歯黒べったり

お岩さん

お菊

おしらさま

ろくろ首

竜石

酒石

胎内17年(生まれない子供)

テキサスのチュパカブラ

通り悪魔

付けひも閻魔

うぶめ

夜光の玉

首締め地蔵

戻ってくるカツラ

たまゆら(玉響)

:写真にしか写らない「写真妖怪」っていいなあ(それってカメラミス・・・

セルビアのスーパーマン

夢魂

天保七年、毛の降りし事

ツチナロ

山神のカルタ(骨牌)

大骨

小国村の大骨

呪蛍

泣く絵

無形

メトチ(ミズチ、水霊、水魂)

髪の伸びる人形

鏡魚

人面石

井戸神(水神)

人食い虻

蛇塚

羽根の生える沢蟹

屋根の上の仏

大水龍神

隠形術

松井須磨子の写真

まっさかさま女

鶴の上の仙人

砂川薮屋敷より出たる竜

死女芝居見

呪われた飛鳥村

日徒人を祈殺

日蓮宗徒狐使い

根張地蔵

泣く木

九州山童、川童(河狗)

傀霊

北畠家つぼねの怪

影波

加賀の天狗

丈蛇

入鹿大臣の山

福鼠

墓参する犬

伝通院蝮蝎

:蛇蝎というので蛇か蛙かわからずとりあえず蛙で描きましたが、恐らく蛇のことのような気がしてます・・・

怪しき経帷子

安昌尼(怪尼)

飛物

天狗六兵衛

モスマン

がしゃんぼ

長寿貝、栄螺

:ごめんなさい、「にな」じゃなくて「にし」です。

フライングマン

フライングヒューマノイド

近年特殊な怪奇生物が多数報告されるメキシコで初めて報告された「飛行人間」。最初は祭りのときや古代遺跡の上空にあらわれる魔術師的な存在として扱われていたが、空中に静止した真っ黒な人型の物体と単に捉えられるようになった。数年の間に日本でも報告されるようになり何本かの映像にもおさめられている。特徴としては生きている人間と違い手足を伸ばしたまま殆ど動かず、ただぐるぐる回ったりすること。そのため風船説も唱えられたが、急速に加速して飛ぶさまもとらえられている。その場合も生きている物のような微妙な動きはみられない。中米では警察官が襲われる事件も発生しているがこれはチュパカブラやモスマン、フライングマンなどの混同とも考えられる(血を吸おうとしたことからも伺える)。夜間に発光して浮かぶビデオもあるが、何らかの装備を身につけているようにも見える。但し、これも含め全ての写真映像が余りにアバウトで、やや信憑性に欠けている。

チトリ

亀女

かに坊主

傘張長者の銭

影取大蛇

小仏峠の怪社

くも男

イワエチシチス

ヒューストン・バットマン

猪笹王(為笹王)

イッシャ

きのこ

万歳楽

カベッケ

入亀入道

口さけ

目黒の氏子

いなもの

ごぎゃなき

浪小僧

人手の猫

バチヘビ

粟田口康綱(凶刀)

ノヅチ(野槌)

アッシー

サイコラー(サッシー、サイポゴ)

ノモリムシ

笑い男子

アラサラウス

サンダーバード

:北米先住民の伝説上の鳥だが、中南米のケツアルコアトルやアジアのガルーダなどの巨大な神鳥との共通点がみられる。北米では悪鬼としての見られかたもしており、モスマンに代表される吸血鳥人の正体とされることもある。

雨蛇

海小僧

アイヌソッキ

ぬらりひょん

三人の尼僧

菖蒲の根に生えた魚

:「想山著聞奇集」参照。

タルギャル鬼神

豆腐小僧

海鳴り小坊主

牛打ち坊

横浜のワニ

やまがろ

 


by r_o_k | 2017-11-12 00:48 | 怪物図録classic

怪物図録(14)「とうびょう(蛇憑き)」〜「屋良むるちの大蛇」

つづき。

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とうびょう(蛇憑き)

天狗坊

大トウボウシ

鬼娘

吉原中万字屋の鍋女郎幽霊

味噌五郎

黒い蛙


東京都文京区小日向の切支丹坂近辺の家の庭池にいたという呪わしい墨黒の蛙。子供を熱病でとり殺し、父親を発狂させた噺が田中貢太郎の怪談本に出てくる。半ば小説だがそういう忌まわしい家があったことは事実らしい。切支丹坂の近辺は徳川家光の代に切支丹屋敷が造られ死の拷問が無数に行われた場所である。じめじめして陰気だったらしい。

板谷慶意老の梅

犬娘

百目塚

一ツ目鬼

おっぱしょいし

オイガカリ

鳴神(なりがみ、おなり様、雷神)

牛王(ゴオウ、ゴズ)

足曲がり

荒魂(アラミタマ)

和魂(ニギミタマ)

油坊

座敷魔

ヨダソウ

野干蛍

夜行さん

ユニコーン

東尋坊

鳥男

天井を行く女

タスマニアシーモンスター

たいば(風)

猿行者(孫悟空)

リョウトウ湖の水怪

オトロシ

怨霊火

怨念様

小倉池の竜宮

巨大な顔

巨大マンボウ

黒玉

首なし行列

小人

カエル男

掃部助の火

ジェイク(ワニ男)

石喰いモチの木

ゴム女

ギバ(馬魔)

エナーノ

バンニップ

赤猫

緑の子供たち

丘の人々

ジャック・オ・ランタン

ベルゼブル(ベルゼバブ)

アバダン

ブラウニー

チェンジリング(とりかえっ子)

イズナ

地獄のイナゴ

海人(マリーン・ヒューマノイド)

メロー

ムリアン

リリム

ルナン・シャー

摂州明石の浜の人食い怪物

シードマスター

海女

ウェールズの吸血鬼(吸血鬼のベッド)

野狐(ヤコ)

あかしゃぐま

四国に棲む一種のざしきわらし。しゃぐまを被ったような髪型の子供の姿であらわれるが、体が赤いというのはキジムナみたいな山童系の妖怪を思い起こさせる。

遊び火

高知の三谷山に出ると言われる。毬のような形をしているが、近づくと一瞬のうちに十丁も離れる。これは狐火でも報告されている属性である。

茶袋下がり

茶袋とたんに呼ばれることもある。夜に山道を歩いていると、木の枝から茶袋が下がっている。ただそれだけであり、ただ、理由も何もわからないことから恐れられ、当たると病を得るとも言われた。高知だけに狸が化けていると思われている。近年も見られているらしいが不明。

デス・バード(死の鳥)

エチオピアの未知動物。コウモリのような姿をしていて、人の血を吸う。チスイコウモリは南米に二種類しかいないはずであり、アフリカでは発見されていない。人の足で一歩くらいの羽根を持ち、フルーツバット並の大きさを持つというが、南米のコウモリはせいぜいその半分くらいの大きさである。血を吸うというのは研究機関によれば伝説にすぎない。コウモリは恐ろしい風土病であるワイル病を媒介している可能性が示唆されており、その病の特徴として皮膚からの出血がある。その出血痕が何らかの噛み傷に見えるため、このような伝説が生まれたとされている。実際のところ断定はされていないが。

函館の緑の小人

明治時代にイギリスでも報道された交霊会での話。函館の科学者が自分の霊を分離して人に見せる方法を開発し、毎晩友人たちの前で披露していたという。学者は坐ったまま生気を失い、その口から緑色の炎があがるとやがて六寸ほどの人の姿になったそうである。これが霊魂の化身で、普通に会話しものを書いたり飲食したりもできたという。しかし本体と離れることはできず、頭上から離そうとすると断末魔の苦しみが学者を襲った。もとは東京新聞の記事のようだが報知系の新聞で再話され、そのさいにはかなり疑わしい目が向けられている。リトル・グリーン・マンの生成方法を示唆しているようで面白いので載せておく。

ハンドー小(ハントゥ小、ハントゥー・グワー)

「百鬼夜話」の「南島のお岩さま」参照。その祟りは大量殺戮を招いた。

ヒンティファア

目下97年12月7日の東奥新報にしか載ったことのないソマリアの詳細不明の怪物である。小さく痩せた犬の形をした人食い動物で白い尾を持つ。オオカミくらいの大きさという話もある(アフリカのオオカミがどんなものなのか知らないが)。助けが来るまでに襲われた人の血をすすり骨まですっかり平らげてしまったという目撃談すらある。北東部のバリ地域という人気のない土地で報告されており、15日間に6人が殺され8人が怪我したと言われる。3日に女性を襲ったところを撃ち殺されたが焼かれてしまった。エチオピアから入ってきたと住民は信じている。だが、現在エチオピアからもソマリアからも一切この話は出てこない。ソマリアは深刻な飢餓問題に襲われておりそれどころではなく、結局クリプトズーオロジィの世界でも忘れ去られているようである。犬型の怪物が血をすするというのは最近よく聞かれるパターンで、最近ではハヨーテの例が挙げられる。

ミネソタ・アイスマン

アメリカの恐らく偽造系怪物。1968年末に氷漬けにされた射殺体として出てきた雪男とされる死体で、所有者であるミネソタ人により最初から見世物目的で公開されており、記録としては未知動物研究の有名人サンダースン博士らが残した写真と簡易な計測図しか残っていない。実物は例によって現在行方不明。後頭部を銃で粉々にされていたが顔は明確に見える。大きく低い鼻に大きな歯の覗く口が見える。全身茶色の長い毛で覆われてはいるが、1.8メートルという身長は人間である可能性も示唆しているが、ベトナムで射殺されたとの説もあり、アジアで多い人間と同じか小さい獣人である可能性も否定できないという。

ジャン

土佐の妖異。猟師が海上で轟くような、あるいは軽くはぜるような「ジャーン」「パーン」という音を聞く。波がさざめき光を伴うこともある。これが起こると魚がとれなくなる。寺田寅彦「怪異考」に書かれた孕のジャンが有名。「奇談つれづれ」参照。

人頭杖

地獄の審判のときに発言力を発揮する頭2つつけた杖。

乗円寺の生首

東京下町は山谷にあった乗円寺では怪異が多発していた。明治時代にも宝くじ(的なもの)の高額当選を祈願してこの寺の「鬼坊主」の墓を深夜に訪れた千葉某が、夜半過ぎに豪雨に鬼火に怪しげな音がしだしたところへ四斗樽ほどもある長髪の女の生首が転がってきた。舌でぺろりと舐めてくるそれを祈願の鬼坊主様の出現と間違えて拝んだが、坊主なら髪がないはず、と思って急に恐ろしくなり気絶したのだそうである。何やら江戸怪談ふうの道具立て・筋立てを感じるが、鬼坊主というものが何だったのか、寺自体が無い今となってはわからない。

河童の皿

カスピ海の半魚人

「奇談つれづれ」参照。アゼルバイジャンやイランで話題のカスピ海の海人マリン・ヒューマノイド。典型として示されている姿はいささか人間離れしていて、170センチ弱の身長に髪の毛があり奇妙な鰭を持ち、色はイルカに似ているが腹にウロコを持ち、目玉は球状に飛び出ていて巨大、鼻先はイルカのくちばしに似ていて大口だが下顎が確認できない。巨魚の誤認の可能性を思わせる描写であるがこれが全ての典型ではなさそうである。カスピ海南部では2004年ごろから俄かに目撃例が多くなってきており、イランの水の精霊ルナン・シャーとする人もいる。これは魚を集めたり水を透明にするちからがあるという。また、そのときにとった魚はなかなか死なないそうである。泡がはぜるような音を出すともいう。ルナン・シャーとしての目撃例もある。2004年5月のことだ。これらの海人は海底人と考える者もいて、油田開発が始まったころから頻繁に見られるように成ったと指摘される。

カワミサキ

ケチビ

マンバ・ムトゥ

ミサキ

オルゴイコルコイ(モンゴリアン・デス・ワーム)

ニホンオオカミ

雲上の大女

ポポ・バワ

埼玉の天使

シーサー

袂雀

畳叩き

渡海神

利根川の水中に住む人

杖突

ワイオミングの小人

ヤマジイ

山姥憑き

屋良むるちの大蛇


by r_o_k | 2017-11-11 15:41 | 怪物図録classic

怪物図録(17)「吸血人間」〜「竹俣兼光」

つづきです。

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吸血人間

河童

エペタム

パプアニューギニアの”恐竜”

マレードラゴン

コックバジロサウルス

西表の首長竜

グリル

足男

女の生首

くるどぶの化物、名刀とかげ丸

ケンムン

かさね(累)

イッシャ

道超

ハーム島の怪物

増える蛇に笑う娘

伊勢福どの

ウェルシュ・ピーサントのパック

島根県大田市三瓶山沼の河童

シリシャマイス

空飛ぶ首無し天使

海御前

海童、少童

ワッセル・ロイテ、ニクゼン

ヤタノカラス

オレゴン・デーモン

青森の赤い河童

ラブランド・フロッグマン、シャウナフーク(カエル男)

ガコウラ・ンゴー(バディグイ)

ハーキンマー

ハニースワンプ・モンスター

ひょうすべ

ジェニー・ハニバース

ジェヴォーダンの鬼狼(魔獣、ラ・ベート、黒犬獣)

河伯

和歌山県紀ノ川の河童

九千坊

リトル・グリーンマン

ミズハ女神

モンスタータートルフィッシュ(亀怪魚、モハモハ)

ミューズ島の怪物

ニウヒ

ンヤマラ

ニャーマ(ラウ)

トックリヘビ

白犬

オキナ

おぶさり犬(背負い犬)

無顎鬼

九頭龍

コヒ

伊豆の妖獣

イワラサンペ

イワホイス

フリー

坊主狸

アツウイコロエカ

アツウイカクラ

アッコロカムイ

残念さん

:幕末の異常にかんしては恣意的に創り上げられたでっちあげという場合も多いので気をつけませう。

指突き

:妥当な言葉がなかったのでてきとうに命名。深夜本などを読んでいると背中を「つん」と突く。振り向いても誰もいない。私は仰向けに寝ているときに布団の下から突かれたことがあった。ぞっとした。まあ、誤認でしょうね大部分。

水妖

:水神の例をあげるまでもなく水というのは電気とともに妖異を引き寄せる何かがあるらしい。

竹塚村の土佐衛門、水死人神様、土佐衛門様

:幕末の流行神の一種だが、漂着物から富が得られる、えびす信仰などと関係するものがあるのだろう。特に被差別階級から広まったというのが象徴的である。仏教支配のあまり及ばない階級における古い土俗宗教のなれのはてなのかもしれない。

深夜の豆腐屋

しょうけら

:庚申の夜に寝る人間を探して回る妖怪。詳しくは青梅のところに書きました。

新宿老婆王

:太宗寺のしょうずかの婆は大正時代のもの。

渋谷円山町の幽霊

:これも長いです。

無念柳

:「残念!」切腹・・・

首かじり

:芝居絵に端をはっする生首をひっさげた幽霊の画は江戸期の浮世絵の典型のひとつだが、口にくわえたものも河鍋暁斎(明治に下るが)などいくつか見られる。更に幽霊ではあるが殆ど鬼婆の様相をていしているのに一筆斉文長(文調と推定されている)の細絵があり、これを幽霊画のコレクターとしても知られた日本画家吉川観方が幽霊画の一般向け紹介本「絵画に見えたる妖怪」続編の表紙に「妖女の口」という題の模作を掲げたものがよほどインパクトが強かったらしく、水木氏らの目にとまるところとなり「首かじり」の名をあたえられるようになった。首かじりという呼称自体は特に特定の妖怪等を示すものではないらしい。見た目である。

子取りの白蛇

:さいきんテイストがかわってきたのは名前にあまり意味がないとわかってきたからです。あと変に検索されないようにわざと書き文字で書き入れているので最近文字が多いのです。

けらけら女

:江戸期に分化したいわゆる妖怪の一種。

感謝する墓

:読んであまりの一致にぞっとした。私が他に挙げた体験はこの本(はおろか2001年より)ずっと昔のものです。

福助

:実在とされている。畸形に対する信仰があったのだろう。

人が増えていく写真

:こういうのは話半分としても面白い。

がしゃどくろ

白狐

:部屋はもっとまっくらです。

電柱の上に立つ幽霊

:映画「帝都大戦」や「ベルリン:天使の詩」の影響もあるかもしれない。上から見下ろされる形態の怪異は一般的。

まつりの中のざしきわらし

:座敷わらしの形態が変わってきているのは何もオカルト世代の若者の間だけではない。遠野でも座敷わらしは増殖しつづける。これは祭りにあらわれるという座敷わらしだが・・・座敷じゃないじゃん、もはや。「11人いる!」的な人数の恐怖談に入れてもいいかもしれない。盆踊りで踊る輪の中に子供がいたが、あとで聞いてみると誰も知らない。写真を見るとその子の場所だけ不自然に空白があいていた、と。

猫の湯治

:いわゆる戯言であり到底ほんとうのことではないだろうが、江戸後期あたりからさかんになってきたこのての笑流言が昭和初期にまだあったということだ。

大ムカデ

酒呑童子

:ほんとは鬼。

ソウカミトゥン

:沖縄の巫女霊媒は階級が厳然として存在する(頂点がノロ)。闇商売の拝み屋もいたらしいが、これは純粋に商売でない「シビト視」「シビト聴」の力を持ってしまった人のことを呼ぶ。

たんつぼ婆

:80年代に日大生あたりから爆発的に広まった他愛のない都市伝説の登場人物で、主食は通勤客の吐く痰。

小幡小平治

:歌舞伎や画題としておなじみ。エログロ趣味を体言する浮世絵が多いのでちょっとかわいそう。

泥田坊

:石燕あたりがひろめた分類の一種で、ほんとうは親の田畑を子が売って道楽するのを諫める存在だ。

旧防衛庁跡地の怪

:あのへんの人なら誰でも知ってる。ヒルズみたいな事故が起こらなければいいが。

アマテラスオオミカミ

:呼び名はいろいろ。あんまり触れないどこう。

タイのET

:名前を貼り付けることの危険性を私はいつも言っているのだが、これが「モンキーマン」の一種ではなく宇宙人になってしまうのは何故だろう?

人蝉、三重のキジムナー(キ、木のおばけ、プレゼントのおばけ)

勉強幽霊

胴面(どうのつら)

髪執

古烏

いが坊

マリオ・ロバート 犬の人格を持つ男

二本足

覗坊(のぞきぼう)

死者の薬

頭突き灯篭

メキシコの魔女(人を襲うフライングヒューマノイド)

ジャッカロープ

ハイゲイト墓地の吸血鬼

アリ人間

按司ニチェー、妹インジュルキ

べとべとさん

疫病神

現代版ざしきわらし

:現代の都会生活を送る一人暮らしの若い女性(特にクリエイター系)に多く付く子供の霊を「座敷わらし」と称しているようで、ほんらいの座敷わらしとは違うような感じがある。

背後霊

橋場のお化け地蔵(酒買い地蔵)

飯坂温泉××館の幽霊

生き霊魂

女郎買い地蔵

竹俣兼光(霊剣)


by r_o_k | 2017-11-11 14:33 | 怪物図録classic

怪物図録(19)「出っ歯の幽霊」〜「うぶめ」

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出っ歯の幽霊

疫病神

古代中国より病気は悪神のしわざとされた。薬は悪神の嫌う物とみなされていたようである。

こんせい様(金精)

五穀豊穣の地神であり性神である。縄文時代まで遡りめんめんと続くかなり古い信仰であり、日本独特のあからさまな信仰として世界中に知られている。

ハルピュイア

非人

人にあらず、というのは必ずしも差別用語ではなく、現意は中世までの日本において人間以外の存在をこう呼んだ中にたまたま含まれたイメージの一つである。今昔物語集と日本霊異記にほぼ同じ牛頭人身の「牛の怨霊」の説話がみられる。

ホウコウ

木の精であるが、「捜神記」によると切り倒した木の中からあらわれる黒く尾がない人面犬だという。食べると犬の味だそうである。

福禄寿

人面犬

中国伝来のもので都市伝説として再燃したのが記憶に新しい。

人面ソウ

畸形の一種であった可能性もある。

漢神

今昔物語集や日本霊異記に取り上げられた同じ話の中にみられる。中国からやってきた牛をいけにえに求める野蛮な神とされ、恐らく仏教説話のために外来の牛肉食の異様性を盛り込んで作られた話だろう。ただ、同時期(奈良前期)牛を求める鬼神がはやったことは確かなようである。

缶たたき(クラップ・カンズ)

夜の怖さを子供に教えるいわゆる「子供部屋のポーギー」の属性もあったようである。

河童

烏天狗

下等な天狗と扱われがちだが、本来山中に住む大鳥をさすこともあったようで、鼻高天狗とは別物であったようだ。山伏形をとるようになったのもそれより後のことだろう。

ケンコ

犬のコであり、こうなると陰陽道の式神とほぼ同じである。

ごく一般的な呪術の道具として知られる毒だが(蛇とムカデとヒキガエルを壺に入れて埋め、生き残ったモノの毒を使うという結構即物的な呪術)、元はこういう流行りモノみたいなものだったらしい。毒性のものは何でもコと呼び、特に血を吐くとコに憑かれたとされたようである。

鮫人(コウジン)

「捜神記」に一文だけ出てくる人魚伝説で、海底で機を織り、その涙は真珠になるという。

モウショウ

「夏殷志」という現存しない書物に記載されていたという川の怪で、河童の遠い先祖とされる。「捜神記」では耳が大きく目と爪の赤い三歳児という描写が引用されている。

大足族

大顔

大天狗

鼻が高く赤いのは一般に高級な天狗とされる。大天狗と天狗山伏と山神の区別は今となっては難しい。

雷神、雷獣

これも「捜神記」に出てくるもので、日本に伝来したのが室町時代ごろから語られだした雷獣の話だろう。中国だとこういう怪はとりあえずよってたかって打ち殺して煮て食べることになるが、この気味の悪い生き物も腹を裂かれて殺された。これを含み古代中国の思想では怪異の出現は何らかの政治的異変の前兆とされる。その見た目の特徴が政治的異変の象徴と「事後に」解釈されるのが常。いわば象徴主義的思想の最古の例?

落頭民

ろくろ首の最古の記録と思われる古代中国の志怪録「捜神記」の中の一挿話による。落頭民出身者を使っていた主人が困った話など、自覚なく首の抜ける話のしばしば見られる江戸話のネタ元と考えられる。

山都

品川の魔の踏切

狸の信号提灯

てんまる

衾のたぐいと思われる。

刀労鬼

嵐の夜にあらわれる毒気を吹く怪物で、オスメスがいるという。「捜神記」

ヨク(渓毒)

ヨク(短狐)

幽霊

ざしきわらし

大青・小青

ブレミュエス人

ビッグフット

幻想動物として描かれる実在動物には犀や麒麟や虎や象などがいる。

腕のある一反木綿

昔も書いたけど一反てけっこう長いって。もっとも江戸時代なんてのは「長い」形容を具体的な長さ(一反)という形で述べたりもした時代。

手長足長

古い伝説だがこんなんでどうすか。

しょうけら

ほんらいこういうオバサン形らしい。

書斎の鬼

遮光器土偶の女神

こんなんでどうすか。

サンタ・ムエルテ(死の聖人)

サン・シモン

サン・パスクアル(死神)

ランタン女

畸形系の幻想ということにしておく。じっさいはこんな姿では生命を維持できない。

野守虫

昔は節足動物以外の非哺乳類もひっくるめて虫と呼んだ。鬼やキツネなどと同じ曖昧な概念もしくは接尾詞である。これは家を守るヤモリ(家守)の対立概念として野守なる名で呼ばれた爬虫類的なもの。現在ではバリエーションがある。

モスマン

水蜘蛛

有名な昔話で、釣り人が足元を見ると小さな水蜘蛛が糸を巻きつけている。どんどん巻いていくさまを見るにつけ少しきびが悪いので糸を杭に結び直すと、水中から声が「やるぞ」、ごかん、と杭は水面に倒れずるずる引きずりこまれていった。説話的でもある伝統的怪談。

マレーシアのビッグフット

キュサク村の宇宙人

クダキツネ

小玉ネズミ

鬼会の鬼(一角鬼)

一本角で耳が大きいというちょっと大陸風の鬼面。ナマハゲ風味。

上半身幽霊

下半身幽霊

ジャージーデビル

インエルビ村の宇宙人

ハンプティ・ダンプティ

フライングヒューマノイド

確か始めは遺跡上空に現れる神官のイメージだったと思うが。

チュウレル

ボブ・マーリーの首

ま、幻想ということで。

鼻行類

ビッグフット

絵は別に意味なし。

アカンバロの恐竜土偶

人間と恐竜の共存を示す遺物(ギミックぽい)が中南米の何箇所からか発見されている。これはその嚆矢といえるのではないか。恐竜にしてはいささか古い形態(50年代SFふう)ではある。

アフリカのチュパカブラ

3メートルの宇宙人(フラットウッズ・モンスター)

猿神

絵は別に意味なし。猿神信仰については別項で。

憑依霊

座敷わらし

井戸神

無顎鬼

アジスキタカヒコネ

光をはっし山と山を行き来する姿が大変に美しかったという。少々不思議な神である。

斑駒

スサノオに皮を剥がれた天馬。

天忍穂耳(アマノオシホミミノミコト)

スパイの元祖?日本を平定してのち荒れるままにしていた大国主命の偵察に天照大神陣がつかわした八百万の神の一柱。天と日本をつなぐ天浮橋で様子を伺い、魑魅魍魎だらけになっている状況をつたえ、のちに進軍、国譲りへと繋がる役目を果たした。

天ツ神(経津主、建御雷)

日本神話でもっともダイナミックな一場面である国譲りの切り札として天照大神が出雲につかわした二柱の武神で、現実的な力づくで抵抗しようとする大国主命の次男に対し、フツヌシは腕を凍らし、タケミカヅチは腕を鋭利な刃物にして、最後は奇妙に圧倒的な力で屈服させた。最新のテクノロジーの存在を感じさせる。天ノ鳥船は恐らく最新の軍船だろう。

ひらぶ貝

猿田彦を海に引きずり込み殺した貝。恐らく単なる貝ではなく人格のある存在である。

イザナミ

日本最初の神の子イザナギとイザナミの、しかしイザナミは死んでしまい、嘆くイザナギは黄泉平良坂という冥途をたどり冥界へおりるが、そこには腐れ崩れたイザナミの、八雷神を身に着けた奇怪な姿があった。「決して見てはなりません」系民話および怪談の元ネタであり、このあとイザナギを追うゾンビたちを払いのける話もまた個別民話化している。冥界との境界線に大岩を置き行き来できなくしたというのは、これもまた世界中に見られる神話の一類型である。

キギスナキメ

雌の雉だが天界の使いとして働く。大国主に国譲りを迫るために使わされた神が二度も門にくだったことがあり、その二番目の天若彦の門前の木にとまり「神語で」語りかけるももはや語を解しない人々には五月蝿い鳴き声にしかきこえず、射られて死んだ。その矢が天照大神の天若彦につかわせた神矢であったことから、雉を射た者を射返すよう矢に命じた天照大神の力が、はからずも若彦の命を奪ったという。いわゆる「返し矢」であり、日本呪術の元祖であろう。

久延彦(案山子)

カカシであるが田の中であらゆることを見聞きして知っている知識の神のような扱いをされる。元は神だろう。

御井ノ神(三井の神、木の股の神)

不可解な神。大国主命の外子で門前の木の股に捨てられたのを拾われたというが、何故か井戸の神の先祖とされている。泉にまつわる神は多く、この神も併合された存在であろう。

大神実(オオカンツミ)、黄泉醜女(ヨモツシコメ)

イザナギイザナミ両神の神話の最後を彩る話として冥界(墓穴だろう)に沈んだイザナミの女神の死のケガレから逃れるためにイザナギがこうじた最後の手段としてこの「神桃」を三つ投げるという行為が加わる。のちにこの部分だけが民話化した。華南あたりの西王母の桃伝説が混合したものだろう。冥界の使徒であるヨモツシコメたちを最終的に祓った。

大国主(オオクニヌシノミコト)

出雲から出て日本を広く平定した一族と思われ、国造りから天照大神時代までを完全な神話ととらえるならば、国譲りまで至る日本史の最初の登場人物である。因幡の白うさぎとの象徴的な話や兄との抗争など、岩戸伝説やスサノオ神話などの散漫な伝説から一気に実在の歴史に近い格好をとる日本神話の最初の象徴である。恐らく国譲りに至るまでには代替わりもしていたと思われる。

オオヤマツミノカミ、イワナガヒメ、コノハナサクヤヒメ

国譲り後のニニギノミコトに仕えた土族であったと思われる。二人の姫を選ぶという話はだいぶのちの舌切雀の説話に繋がる象徴的な「二択神話」であり、旧約聖書とすら繋がる非常にポピュラーなパターンの神話だ。大山信仰。

幸魂奇魂

これも不可解な存在で、天から降りる神山から降りる神と並び数の多い海から渡ってくる神であった。抽象的な存在で、幸せをつかさどる魂と知恵をつかさどる魂からできている。大国主命がスクナヒコを失ってのち日本を開くうえでの精神的主柱になったようである。

猿田彦

不思議な神である。不可解な形をとる神の多い日本神話でも特異な位置を占める存在。出雲の大国主神から国譲りを受けた天ツ神が路途辻で出会い、一度は敵視するも先導する存在とあかしたのでそれをまかせたという。しかし日本へいざなったあと目立った活躍はせず釣りの最中あっさり貝にはさまれ溺死した。ウズメがそれを惜しみ海の者を集め天照大神に仕えるよう諭したというのはキナ臭い話でもある。恐らく原住民(といっても「国造り」後の稲作を行う日本人ということであるが)内での海人と山人の抗争があったのだろう。鼻が長く赤いことから天狗と同一視される。

少彦名(スクナヒコ)

一寸法師の原型とされる小神で、出雲の大国主神を知力で助け日本を開墾していったが、粟島で消息をたったという。

スサノオ

日本でも最も古い神の一人である。天照大神の弟で粗暴で知られたが数々の逸話を持ち遂には高天原から放逐され更に日本から冥界にくだり冥王となったという。荒神の代表格。

建御名方(タケミナカタノミコト)

出雲の大国主命の次男で、臆病な長男にかわってアマテラスオオミカミの使者の天ツ神二柱と交戦したが敗れ諏訪湖に敗走し、そのまま封じられたといわれる。この敗北により天照大神への国譲りが成った。

手力雄(アマノタヂカラオノミコト)

力士の原型とされ、天岩戸をこじあけた話だけで有名だが、のちにニニギノミコトの重臣として日本に下る。

豊玉姫

海神の子でワニの形をとるとされているが、のちの竜宮信仰などに繋がる女神としても注目すべき存在。

佃女

ウズメという名前はウブメに通じるところがある。天岩戸を開く鍵となった技芸をおこなう滑稽女として描かれることが多いが(出産(再生)を手伝う産婆、大きくは古来の産土神という意味合いも含まれるのだろう)、後に大国主命から国譲りを受けたニニギノミコトの命をになう重要人物とされている。

オクラホマのラプトル

チュパカブラとの関係が注目される。

水葬鬼

呪いのスパイラルをよぶ不吉な毒草の伝説。聊斎志異。

たくそうず稲荷

文京区小石川の稲荷神で、僧に化けて徳を積んだという。かなり碩学だったそうだ。足しげく通った蕎麦屋が現存する。

お岩さん

異聞も多いようで真相は藪の中。

ひょっとこ

火吹き男が略されてひょっとことなった。俗神。

青頭巾

上田秋成の食人鬼話で有名。成仏させた僧都の杖の挿したという根無しの藤は栃木県大中寺に現存する。

知的スカイフィッシュ

六甲山に生息するらしい。六甲山「だけ」に。

赤小豆洗

あまめ剥ぎ

足洗い

ごんごろう火

班女

ひだる神

狒々(ひひ)

火を貸せ

火取魔

一つ目

福禄寿

野衾

渡り柄杓

山姥

山鬼

雪女郎

雪ン坊(ゆきんぼ)

雪入道

雪女

筬火(オサビ)

塗りぼう

乗り越し(ノリコシ)

次第高

見上げ入道

白坊主

天狗

テンコウ

口裂け女

河童

ミンツチ

金ン主(カネンヌシ)

ばりおん

ウバリオン(負ばりおん)

モンモンジャ

モウコ

ミカワリバアサン

生剥ぎ

磯女

二口女

トイレの花子さん

がんばり入道

呼子

牛女

海姫

テケテケ

さがり

三つ目

件(くだん)

河童

人面ソ

一つ目

飛竜

油すまし

磯女

河童

古物怪(器物霊、つくも神)

木精

人魚

伸びあがり

ふらり火

馬肝入道

灰坊主

あかなめ

抜け首

塗り壁

お岩さん

ろくろ首

さとり

炭鉱霊

天井さがり

宇賀神

馬肝入道

想像はふくらむ。

麻布ガマ池の大ガマ

江戸の項参照。埋め立て説が流れたが現存。

ごぎゃ啼き

はくぞうす(白蔵主)

かんじゃや

想像はふくらむ。

カリョウビンガ

木むじな

無言電話をかけさせる霊

むじな

ぬらりひょん

ぬらりとしてひょんとするのだ。

砂かけ婆

たぬき

座敷わらし

人魚

口裂け女

宇治の橋姫

:橋姫は日本古来の境神の一種とされているが、これはオハナシとして特に有名になりすぎた。今でも同地に遺構?が残る。

上半身

じっさいは白いローブを着用した巨大な上半身だけの男がクリスマスの祭壇に向かって歩いていったのを見たのです。詳しくは通常日記参照。

うわん

声だけの妖怪。王朝期に多い話のたぐい。

陽気な幽霊

どんなに酷い目にあっても陽気な死者は陽気なようです。

パーォカーシュ

オンディーヌ(ウンディーヌ)

フォースをつかう人

汐吹(しおふき)

これは独特の妖怪に彩られたこの江戸時代の絵巻物の他の書物にも類例があったように思う。

ラヴェンナ・モンスター

為憎(にくらし)

憎いを為す、憎いが為、だから怨霊のことか。化け女郎の類だろう。

キ(日本)

ほとんどひでり神などと同じような姿に変異しているのが面白い。しかしよほど日本は雷の多い土地だったのだ(火事が怖かったということもあろうが)。畸形信仰のひとつの姿か。

かんじゃや

ひゃくし

ブラクストン・モンスター

馬肝入道(ばっきんにゅうどう)

モウショウ

水虎

地神

一つ目

病理的解釈が充分可能なものだ。大元はそういうところにあったと考えるのが道理だろう。

生霊

多重人格という言葉が生きているのは最早小説漫画の中だけだが、人格が本体を離れ独立して振舞う「離魂病」の一種として今もよく語られるのが生霊である。しかし、それは何も幽霊のような実体的な概念ではなく一種の強い「念」の影響と解釈すべきものであろう。

三つ目

一つ目は病理的に解釈できる現象だが三つ目となると寧ろ宗教的な意味を帯びてくる。額の真中に第三の目があると言ったのはインド哲学などの影響を受けた前世紀初頭の神秘主義者たちだが、ムカシトカゲの額の穴を「第三の目があった痕跡」と捉えるのは漫画の読みすぎ(あれは目とは違う独立した熱感覚器官であるらしい)。

猫つき

江戸時代には猫は得体の知れない生き物として認知されていた。化け易さでは狐にも勝る、まさにそういう扱われ方をした。「憑き物」という概念は世界中にあるが、その主体を「怪しい身近な生き物」に投影した一例が「飼い猫が飼い主に取り憑く」という事象である。猫は神通力で他の生き物を動かす、死骸を動かす、という話もまことしやかにされていた。

魚の見る先

敏感な猫のような生き物ならいざ知らず、魚となるとかなり怖い気がする。これはうちのメダカのことです。。平衡感覚を失ってるだけ?

式神

陰陽道の言い方だが、「使役神」のことであり、各種宗教に普通に見られる考えかただ。式神は式とも呼ばれ(というか奴隷的見方から神という敬称を払っただけだろう)「シキ」という響きに別の意味性を見出す人もいる。

タクシー幽霊

実は非常に古い伝説で、洋の東西を問わない。これを深夜にありがちな幻覚とする考え方が一般的だが、実際に物理的な現象を伴っていたという話も少なくない(単に濡れていたというのではなく、死者の持ち物が残されていた等)。

薄い人

:桜金造さんの捏造話にたんを発し都市伝説にまでなった「冷蔵庫裏の女」、しかし実際こういう「人の立てない隙間に人がいる」という話は多い。幽霊が脳内で再構築された虚像である(だから妄想と言っているのではないが)可能性を示唆していると思う。自分的にもこのてのものは見たことがあるので。

上野のケサランパサラン

砂男

ストリガ(ストリガイ)

飯綱(イズナ)

ホウコウ

貧乏神

河童

ヤラ・マ・ヤー・フー

猟師の老母

縄の鬼

長板の鬼

モノ(鬼)

ジドラ

ゴーレム

ゲンセン

ヤフー

シック

ナミビアのサタン(悪魔)

ナシャス

邪眼

デュー・ミンク

デーヤベリー族

ブレミュエス族

ズモーラ

ウピール

モーラ

コイラクーンラセッド

ドゥーノンガエス

アスワン

アル

シャドウマン、シャドウピープル(影男)

:しばしば赤い目をしているといわれる。中にはあきらかに黒こげ死体のイメージのものもあり、幽霊と混同されることが多いが恐らく別の次元からきたイキモノと考える人もいる。

海和尚

うぶめ


by r_o_k | 2017-11-05 20:15 | 怪物図録classic

怪物図録(20)「磯撫」〜「半分の顔の女」

つづきです。
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磯撫

海の怪魚で、針の逆手に生えた尾びれで人を襲い海に引きずり込んで食うと言う。


小幡小平次

波山(バサバサ)

夜の怪異。門前などで大きな鳥の羽ばたくような音がきこえる。今でも報告例は多い?



ケルト神

キリスト教の宣撫により部族宗教は淘汰もしくは吸収されていった。北欧神話、いわゆるゲルマン神話にはかつて北欧からヨーロッパを席巻したケルトの色彩が残っている。ケルトでは古代日本同様渦巻きに特殊な機能があると考えられ神聖なものとあがめられた。ギリシャあたりでも迷宮(迷路)のイメージには呪術的意味があり、中世では巻貝のイメージが宇宙にたとえられるなど、寧ろ全世界的な共通認識の範疇かもしれない。

竜(ドラゴン)

中世ヨーロッパの竜は異民族や敵対部族の象徴である。従って徹底して邪悪なものとして描かれた。

一本だたら

妖精

魔女

ウィル・オ・ウィスプ

イングランドの鬼火。喋る妖精。

第三の目

ヒンドゥの教えだがインド哲学のブームのさいに西欧に広まり今やオカルティシズムとは切っても切り離せない概念となっている。額に穴を開ける一種の人体改造も今もって精神主義者には行われることがある(映画「スキャナーズ」のイメージがまさに「超能力の目」のそれである)。ムカシトカゲの額に第三の目の名残があるという説が一時期ひろまったが俗説であり機能が異なる。

逆立ち女

とりあえずずっと逆立ちしてるのもつらかろうので休ませてあげた。そしたらスパイダーウォークて。

指輪物語の映画なんかを見ればわかるとおり、西欧中世以降のイメージの上で象はたとえばカトプレバスやベヘモスのような幻獣の様相をていしていた。

金歯の女

まあ現代怪談への影響はともかく江戸時代と現代をつなぐミッシングリンクの怪談話者についてはもっと研究されて然るべきだろう。

毛羽毛現

石燕の動物様の描写(まるで犬のチンのようだ)のために固定化されたイメージで捉えられがちだが、通常は「黒玉」同様黒いわけのわからない毛の塊のようなものが突如現れる、というように捉えられるようだ。毛羽毛現という名称自体古来のものなのか疑問ではある。現代の妖怪絵師水木翁もそういった素性をわかっていて敢えて動物的な描き方をしているようだ。

悪婆

馬骨

フィージーの人魚

白石先生

ハイゲイト・ヴァンパイア

片身

川父

毛の生えた鱒

小幡小平次

子とろ子とろ(しと女、嫉妬女)

くらげ

マリ・ベルラン・ビター

マイアミの大亀

無頭人

ながての頭の子

二恨坊の火

ニンキ・ナンカ(ガンボ)

大耳族

オタイジラ

死の蝋燭

ストロンセイのビースト

笑い婆

ウォーター・ブル

宿守

妖蛸

雪女郎

有尾人

これはきわめて一般的な畸形である。

守口大光寺の妖僧

マレーシアのトヨール

豆腐を食う奇虫

頓丘郊外の化け物

捜神記はあらゆる日本怪談の元ネタ本です。

天毒虫

田父

スクナ

両面の白骨

ロトパゴイ(ロートファゴイ)の牛

レオントフォヌス

オアンネス、オエス、エウアハネス、エア

モノコラリ、スキアポダエ

キュクロープス、ポリフィーム

江戸深川の黒い虫

火星の少年

イエイル

筑前のべっこうの甲をしたカタツムリのようなもの

馬勢の妻

アリマスポイ族、グリフィン

アリマスポイは金鉱労働者という説に通じるところからもほとんどキュクロプスぽい。

くらげ女房

屠所の陰鬼(死者薬師寺外記に祟る死霊の首)

比較的有名な話であったようだ。場所については伊豆とするものもある。三日にわたる妖異観察ののち打ち壊され祭り払いてのち建て替えられたという。

セト(テュフォン)

肉吸(にくすい)

江戸時代の奇怪な怪物で、山道に迷った旅人の肉を吸い尽くすという。江戸怪談にはこういう独特の陰惨さがある。但し詳細な実見記録は残っていない。

ネルガル

古代バビロニアの死と疫病の神であり、灼熱の大地と熱病を表す。冥界の女王の夫として扱われていた。姿は巨大なライオンという。

蓑むぐら

以前挙げた千年モグラと似たようなものであるらしいが、これが両国最初期のもののようである。蓑の化け物という趣向か。

蛮名コクバカラチキ

こういうインチキ妖怪の絵本も多く残っており好事家に収集されている。江戸期はおおっぴらな交易や漂流民による情報交換などによって国外の情報はかなり入り込んできており殆ど鎖国というような状況はなく、見ようと思えば見られる外国人(多くは商人船乗り)に対する興味本位の記録もたくさん残されており、戯れにこういう「南蛮妖怪」も描かれたのである。蛮名というと差別的な言い方に聞こえるが単に西欧(オランダ)の名前という意味である。明治時代まで多く見られるように、コクバカラチキはしゃれめかしたでたらめな命名であり、オランダに丑三つ時という概念はない。とにかく小水木のような存在が江戸時代も後期にはたくさんいたのである。

蛇腹女

フンババ(フワワ)

いわゆるレバノン杉と関係があるとの説もある。

ゴグ、マゴグ

馬頭娘

これは和名だが、元より養蚕と結びついた説話となっており、遠野につたわる白馬と娘の婚姻伝説とオシラサマ信仰はその末の一つである。馬頭観音信仰との関連を伺わせるような絵柄の書もある。

バローラ

ばさん(波山、ばさばさ)

がこぜ(元興寺、元興神、がもじ、がもう)

へうすべ(ひょうすべ)

ひえんま(飛縁魔)

火車

ケルピー

こわい(狐者異)

舞くび

ぬっぺっぽう、ぬっへっほう、ぬっぺっぽふ、のっぺらぼう

ぬらりひょん

濡れ女

ぬり仏

おとろおとろ、毛一杯、おどろおどろ、おとろし

足中の蛇

わうわう、あふあふ、うわんうわん、かろむらうに

夢の精霊

提灯男

ダゴン

蛇の崎の橋うぶめのばけもの

自殺させる老婆

鎌倉若宮八幡銀杏の木の化物

福岡唐人町はしぶと烏の頭の犬

カサドール・エランテ

くらげ女(骨なし女)

黒髪山の化物ども

猫股まもふ

唐土のクサメ風邪君

帷子辻のぬっぽり坊

鬼三兵衛、女とよ(とま)

大穴の怪

ヲロシヤの人魂

釜山海のガマ

霊亀

スワムフィスク

虎にゃあにゃあ

津軽の海辺に在った虫

ツツガムシ

ウミタ(飛び首)

丑女

山父(山地乳)

山鰐(ヤマワニ)

夜なきばば

ゆらゆらしたもの

炙り肉の妖怪

ブリティッシュ・バナー号を破壊した大海蛇

1860年に航行中の船を襲った長さ90メートル幅「ふくらんだスカート程度」の大海蛇。一本角と黒い背中に生えた鬣が特徴。2.4メートルの大きな顎で船を飲み込んでいき、最後に物見塔を破壊し去っていったという。この時代によくある噺。

ドラゴン

ジャゴニニ、アマリ

カメルーンの水怪。象ともワニとも違うといい、人食いともいう。

レッドドラゴン

リパータ

アンゴラにいたという巨大な肉食水棲生物。雨季の終わりにあらわれる。クロコダイルも食うという奇怪な四足歩行の爬虫類。

ナイジェリアの馬男

エルフ

白い小人
幻覚だって?・・・そうだね。

シャドウマン
これも続報がない。

パプア・ニューギニアの大トカゲ
これも続報がない。

オラン・マワス
2005年末から翌年にかけて非常に話題になった猿人。マレーシアのカハン州で地上を歩き木に体をこすり付ける「ビッグフット」が相次いで目撃され、衆目を集めた。どうも集客の餌臭いのだが、オラン・ウータン説については魚を食い散らかしていたという話から否定されているようだ(オランウータンは草食)。続報がないのが疑わしい。。

ナウエリト
パタゴニア高原のナルエル・ウアピ湖に昔から言い伝えられる水怪だが、捏造写真によって一気に信用を失った感がある。そもそも食物も少なく、外海から入り込む筋もない高山湖に古代の?巨大生物が生息するというのは、白頭山のものもそうだが考えにくい。

モルジェロンズ病
一種のノイローゼのように扱われているが、「ピアスの白い糸」にも通じる都市伝説臭いもの。但し西欧では300年もの歴史のある「病気」らしい。かんの虫に非常によく似ている。

グール(食屍鬼)

追いかけてくる赤い液体
郵政からの物体Xもとい遊星からの物体Xを想起したのは私だけ?

ティキ
守り神で知られる。お守りとしての木彫像は有名。分布範囲が非常に広い。

テティス
ニンフは人間と紙一重のもので、古代ギリシャ神話の性向上実在の女性であった可能性が高い。

スクプス
いわゆる女の魔女で、睡眠中に姦淫をおこない修行者を堕落させる。精神医学的に解決できそうな話だが。男は名前が違う。

インプ
有名な小悪魔で、中世には陰陽道でいう式神のように見られていた。

ダンター
北イングランドの廃墟の古城などで、誰もいないのに生活音をたてる。まさに「小豆洗い」である。

ディングベル
西欧では今でも脈々とこういった妖精「伝説」が語られている地域が有る。特に第二次世界大戦中は人心不安ということもあってか、軍事機械にまつわるグレムリン伝説も複数報告されている。

トカゲ男
1988年にサウスカロライナに出現したといわれる「UMA」で、赤い目(またかよ)緑のうろこが特徴とされる。怪力でけっこう凶暴に人を襲うらしい。沼から出入りしていたという一方で、1年しか出現しなかったことからモスマン・フラップと同様の扱いもされる。画像は関係ありません。

半分の顔の女

イングランド北部の村のパブに現れる女の霊。トイレの水を流すという。


(以上、ホームページからの移植記事。番号で識別(こちらでは順番通りではなく飛んでます、比較的新しいページから(2005前後?)))



by r_o_k | 2017-11-04 17:41 | 怪物図録classic

怪物図録(4)「雪男」〜「弥彦山の鬼婆」

(怪物図録はみ出し編-4,5)
つづきです。
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雪男

言わずもがなの有名なヒマラヤの雪男。氷河期の先史民族の生き残りか?中国の野人と並んでもっとも信憑性の高い怪物と言われながらちっとも発見の報告のない幻獣でもある。

アマビコ入道

予言獣の一変種で、アマビコなどと同じものが伝えられるうちに変化したものと考えられている。老人の顔であるところがいかにも預言者らしくていい。

アレシェンカ、ハローシェンカ

ロシアの田舎で見付かった小さなミイラ。兜のような頭に異様な顔、やせ細った体で全身茶色。第一発見者のおばあさんもこの世になく、一時期はその存在自体も失われかけていたが、晴れて遺伝子の分析を終えた結果は「人間の小児」というものだった。おばあさんは生きている状態でこのイキモノを拾ったというが、少々ぼけていたといい、奇形児の捨て子のたぐいだったのか、今では知る由も無い。人間だからといって異星から来た人間である可能性だってあるかもしれない。。

アズキ洗い

しゃかしゃかしゃかしゃか、小豆洗おか、人とって食おか。もとは川音に重なって聞こえる奇妙な音を称した姿の無い妖怪であるらしいが、何人かの絵師によって姿を与えられたのが今のイメージ。漆黒の闇をはらんだ昔の夜は、ささいな音にもおおいに想像力を刺激するものがあったということだろう。

ペシャクパラング

カブール北方のショマリ平野で村人を襲う。見た目はキツネのようだが、鋭い牙とつめを持つ。死んだ信仰者の化けたものともいう。

ブルガリアのエイリアン髑髏

アレシェンカのエイリアンと共に数年前テレビで話題になったもので、ある男性が拾ってきた異様な骸骨のこと。どんな動物のどこの部分にも似ず、見た目が逆三角形の顔に似ていることからエイリアンの髑髏ではないかということになった。関係機関の調査では頭部の骨とは考えにくいそうだが、見た所はどうも哺乳類の腰骨のような感じがするのは素人考えなのだろうか。

へきじゃ

古代中国の怪物で、三本足なのがポイント。器物にその姿を留める。

ホグジラ(ホジラ)

米国ジョージア州のとある町の伝説、巨大な野生豚のことだが、最近捕獲されたとかで話題になった。命名はゴジラから。

筑後深沢村の怪物

かたつむりのバケモノのようだが動きはすばやく、さっと隠れてしまったという。「姫国山海録」より。奥山の未知生物ぽい。この絵はてきとうにアレンジしました(足がなきゃ素早く動けないでしょ)。

印幡沼出現の怪獣

アザラシ説濃厚な江戸時代の怪物出現記録だが、脚色され「全長5メートル、顔周り3メートル、手の長さ2メートル、爪30センチ、目の大きさ四斗樽ほど、口の大きさ1.5メートル」となっている。大嵐を呼び、雷のような音をたてて13人の役人を即死させたというオマケ付きである。

加賀の怪魚

このナリの怪物、いくつ見かけたことだろう。江戸時代の怪魚の典型です。

川子

カッパと同一視されるが、もとは川中で足を触られたり引っ張られたりする現象をいうらしい。石のごろごろしている川は水流が複雑で、浅くても足を取られてひっくり返ったり引き摺り込まれたりすることはよくあることだ。幽霊を見ると主張する人々の中には、水死人が足にしがみついてひきずりこもうとしたという経験を持つ人がけっこういるが、それら幽霊も川子と呼ばれた可能性はあろう。

建長寺の虫

山門の上にいた虫で、体はみみずのようだったという。「姫国山海録」より。

木霊

木の精と書いてこだまやすだまと読む場合もあるらしい。ほんらいはまさに木の精のことで、様々な悪さをする小児の姿をとることもある。やまびことは違うもの。

子取坊主

昔、といっても戦前戦後ごろには「人さらい」というものがいて、子供を神隠しのように瞬時に連れ去り、どこかへ売り飛ばすと言われていた。これはさしずめそういう恐怖が妖怪化したものと言えるだろう。川沿いの小屋には子取り坊主がいるぞ、近付くな、というのはのんのんばあが言っていたこと、と水木しげるさんが書いていた。「坊主」とは修験者のイメージだろう。昔はそういう者が子供を連れ去り修行させたということもあったと聞く。妖怪怪物は恐怖の具現化、恐怖の大元が大ウソでも妖怪怪物は実体化しうるものだ。

くたへ

無論「くだん」の変容形だが能面のような顔が気になったのでうつしておいた。ちびまるこちゃんみたいになっちった。

ライオンキラー

おばさんキラーはヨンさまだが、ライオンキラーは未知の類人猿とされている。残された毛を分析するとゴリラよりチンパンジーに近いようだという。コンゴ産。

飛ぶネコ

有翼の猫は古くから悪魔の使いとして忌み嫌われてきた。現在でも恐らく奇形か長毛のもつれ具合によって翼のあるネコというものが巷間を賑わせる事が有る。とくにイギリスにはその伝説が多く聞かれ、学校の怪談としてしばしば伝えられる。ロシアにも最近顕れたという事だ。

人形魚

江戸時代の絵に出てくるのだが、見る限りまるきり魚怪獣で人の形跡がない。この名前でそれはなかろうとてきとうに顔をつけてみた。

野女

これも江戸時代の報告になる。江戸期というのは文化が煮詰まってこういう想像力の暴発が多く起こった時代であった。

野槌

すぐ「ツチノコの変名」で片づけられるが、そもそもこの怪物は「転がり系」の怪物である。夜道を歩いていると坂の上の方から転がってくるものが居て、びっくりして逃げる。闇夜の怪異のひとつであり、「カンスコロバシ」なんかと寧ろ一緒のものだろう。

怨霊

ワタシは幽霊も妖怪の一種と考えているのでここに含める。あんまり怖い絵になんなかった。すまん。怨霊はひとつの考え・・・ウラミ・・・に凝り固まって、それのみを生きるよすがとしてこの世をさ迷う死者の姿。ウラミは大抵解決されない。死人を恨んで似た人間に祟る、なんてはた迷惑なのもいたという。

オーブ

アメリカ人が無責任に呼びはじめた人魂のミニチュア版の呼称。日本人はこぞってこのてのものを「オーブ」・・・精、という意味で使われている・・・と呼びはじめたけれど、じつのところ雨の日や雪の日に写真をとったり、ホコリだらけの部屋に入って写真を写すとたくさん写ります。綺麗な清流に夜行くと夏場はたくさん飛んでます。もちろんホンモノもいますよ・・・

パプアの恐竜

3メートルの恐竜が目撃されている。3メートルでワニのような顔の恐竜、と聞くと、あながち幻獣と言えない気がする。なぜってそれってオオトカゲで十分説明つく大きさじゃん・・・。

天池の怪物

場所が問題。北朝鮮と中国の国境にそびえる白頭山、そうあの山の湖に出るという怪獣なのだ。牛のような頭というからネッシーのようなものとは違うイキモノかもしれない。

緑鳥

鳥と言うけど絵はあきらかにムササビかリス。小さな翼があるというからムササビが妥当か。江戸の怪物。

せんじょ

古墳時代にはガマガエルも聖なるイキモノとされ墓の壁画に描かれている。ただ、その抽象化された姿はカエルといっても南米の「ピパ」にしか見えない。

下総の妖虫

見るからに気持ち悪いイキモノ。下総のある屋敷で見付かったという。右はどことなくキツネ系の神獣、管狐ぽいかんじがするが、左はねえ・・・翼の血管が気持ち悪い。「姫国山海録」より。

死霊

生き霊の対義語で死んだ魂はみなこう呼ばれるべきだろう。でも日本語にするとこれは悪霊のイメージと重なる。

袖引き小僧

こいつは子供の袖を引いて、何処へ連れて行こうとしているのだろう。

竹原古墳の怪獣

彩色古墳で知られる竹原古墳の壁画にかかれた怪獣の姿である。これが何なのか定説はない。麒麟のような渡来系のイキモノをあらわしているのか?黒い体に赤い斑点という姿から天の斑駒と考えたのは諸星さんです。

テンサラバサラ

「2月から3月にかけて神社や深山の木の根元に天から舞い降りてくる。拾った人は一生幸福に恵まれると言い伝えられている。キリ箱に食べ物のおしろいを入れ、神棚に祭る。年に1度しか見てはいけない。2度見ると幸せが逃げる……」 庄内地方のケサランパサランの一変種。

天山の神

山海経には脱帽です。圧倒的な想像力がこちらの想像力をスポイルしてしまう。これを見てワタシはハンプティ・ダンプティを思い出した。羽4枚に6本足の神。

チリのヒト型生物

東スポでも報じられた奇怪なイキモノの写真。馬に乗って道を行く人の後ろに、ちいさなヒト型のイキモノが横断しようとしている。見るからにウソっぽいのは例の「グレイ」に極めて似た姿だから。10年ほど前矢追さんのUFOスペシャルで、カメラには映らないが鏡にはしっかり映っているグレイという不気味なシーンがあったが、真偽は定かではない。

羽人

中国産。天使のイメージとはやや違う。妖怪に近い感じ。

海鬼

いいネーミングだなあ。。。「姫国山海録」より。

牛鬼

文字どおり身近な家畜「牛」のバケモノということになるが、山陰地方では怪異そのものを「牛鬼」と呼んでいた節がある。別項「牛鬼ナルモノ」参照。

夜刀の神

天皇という神に追いやられていった八百万の神の一員で、角を一本生やした蛇の形をとる。もともと夜刀は蛇の古名。

ヅオン・ドゥー

呪われた竜の使い 人喰いヅォン・ドゥーがベトナム奥地に実在した、と「藤岡弘探検隊シリーズ」でやってた。

ドーバー・デーモン

1970年代はおかしな時代で、アメリカ各地でも変なイキモノが目撃され続けてました。時代の不安感とかそーいうゴタクはいいとして、この卵型の頭に末端肥大気味の手足をもつヤモリのようなイキモノ、例のウチュウジン「グレイ」によく似ているのですね。しかも数日間だけ集中して目撃されているということ、ウチュウジンがチョウサにやってきた、そのペットだったのではないか、などとまことしやかに言われていたのでした。

応声虫

体内の人面ソウみたいなもんだと思うのですが、寄生虫のイメージと混同されてわけわからなくなってたみたいです。サンシ虫とも混同されちゃったみたいです。江戸時代のこーいうイキモノ。詳しくは他項を見てね。

ジャージー・デビル

「ローズマリーの赤ちゃん」とかはやりましたねー。私の好きな諸星大二郎さんのマンガでも幼児の顔をした海竜の出てくる話しがあって、ビジュアル的に凄まじかったです。こいつはある家で生まれた赤ちゃんが変身してコウモリの翼、馬の体、ほんとは馬の顔を持った化け物になったとかで、家畜を惨殺して飛び回る悪魔の怪物の伝説と重ねられるようになりました。最近のチュパカブラなんかと関連性が指摘されてますが、キャトルミューティレーションも丁度70年代に話題になりましたから、いろいろごっちゃなイメージが実体化したんでしょうね。

ぶんぶくちゃがま

文福茶釜です。狸モノです。っちょっと失敗しました。釜の漢字も忘れました。

ハーピー、ハルピュイア

女性に鳥のイメージを重ねるって、なんかあるんでしょうかねえ。あるんでしょうきっと。

ハヨーテ

脱毛症のキツネと断定されたって??知らない知らない。チュパカブラス系の中米の狼型怪物です。やっぱり血をすするらしい。

野守

いちおうツチノコと同一視されているようですが、バカでかいのと足が6本あるのが特徴とされてます。江戸時代に報告されました。てかこれって爬虫類なのか?

濡れ女

気味悪いイメージの怪物ですね。女頭蛇体の怪物は江戸時代にイヤっていうほど出てきます。これは代表格。体長200メートルなのに信濃川に住んでるのもどうかと思うので海に潜らせてみました。やっぱり血を吸うみたい。石燕は前足を描いてます。

オサキ狐

ちょっと意外だったのです、こんかい調べてみて。オサキってコトバから勝手に何かの「先」触れの化け物というか、眷族というかそんなものだと思っていたのですが、尾裂き狐だったとは。九尾のキツネのミニチュア版だったのか。クダと同じ呪術的なイメージを持っていたのに、なんだか夢が無くなりました。

天蛇

ちょっと好き系のバケモノです。熊野の山奥に出るそうで木からどたっと落ちてきて血を吸うとか。血吸い蛭だって?大きさがハンパない。2メートル。中国にはじっさいそのクラスの蛭がいるそうですが、日本にもかつていたのですね。きっと。「天蛇(テンダ)」っていいネーミングだな。

アタカマの恐竜

2004年8月のホットなニュース。チリで恐竜のようなカンガルーのような動物が何人にも目撃された。報告によればその動物は2m以上あり、サンチャゴの北の道路で見つかったという。目撃はアタカマ砂漠を通過するイキケとアリカを結ぶ道路沿いでそれぞれ違う日に報告されている。目撃者のハーマン・ケヴァスさんは「2本足で図太い腿の、恐竜のような動物が俺の車の前を横切っていったんだ。」と語る。警察側は「砂漠近くで妙なものを見たという報告は少なくありません。でも同時にこれだけ多くの人が同じものを見たというのは初めてのことです。興味をそそられるところです。」と語っている。恐竜で言えばダチョウ型恐竜、さしずめストルシオミムスあたりの敏捷な巨獣の可能性があるが、未知のカンガルーかもしれない(メキシコでカンガルーというのもミステリアスだが)。足が図太いという点が気になった。これはカンガルーやダチョウ恐竜ではなくむしろティラノサウルスあたりの暴君竜を彷彿とさせる。現在の説ではティラノサウルスあたりでも太い尾でバランスを取りながら両足で駆け抜ける、という姿が想定されており、その可能性があるとすれば大事。(但しこの説は最近また覆りつつあるらしく、敏捷性についても乗用車にはとても追い付けなかったくらいのものという説が濃厚である)。

ゴム男

俳優Mの命名による不気味な姿の日本産人間状生物。ゴムのように柔らかい質感(半透明ともいう)の男ないしその家族(浴衣を着ていたこともある)が、雑踏にまぎれて歩いていたところを数回にわたって目撃。髪の毛は金髪で体は緑色だったという。俳優Iも同様のものを数回目撃したと語っており、Mも一人ではなく友人と一緒に目撃したといい、これはベルギーの都市伝説リトル・グリーンマンとの関連性を指摘する者もいる。雑踏にまぎれて誰にも気付かれずに異星人がいる、というイメージはSF映画によくあるパターンだ。

リトルグリーンマン

緑の小人のイメージは西欧にしばしば顕れるもので、昔は妖精、今は「グレイ」やカッパなどのことではないか、と言われている。かつてベルギーで多数者に目撃。都市伝説としても有名。アメリカのグリーンジャイアント(コーンの缶詰で有名)の影響を指摘する人もいるとかいないとか。

ノディングシンドローム

"人の形をした黒い雲" が襲う謎の奇病がスーダン南部で流行している。感染者の一人、マーサ・ハリムちゃん(13)はこの謎の疾病にかかって以来、まずモノを食べることが恐ろしくなり、そしてそれから川や池、月や火といったあらゆるものに対して恐怖を抱くようになってしまった。少女はそのような様々な病的感覚の中で、黒い煙のような人影を目撃したといい、何らかの呪術との関連性が取りざたされた。しかしまじないによっても症状は改善していない。ハリムちゃんは「黒い雲みたいなものが人の形をしてやって来るの。私にわかるのはそこまでで、後は気がつくといつも床に倒れているの。」と語っている。

プエルトリコの小人

これは発見された季節や体長や頭の形状からしてもあきらかにロシアのアレシェンカに類似した生物であり、陰謀めいた話しと絡められるところも似ている。1980年、夏プエリトルコ・サリナス市郊外の山岳地帯で、一人のトレジャーハンターが体長30Cm足らずの小人の集団に出くわし、そのうち一体を木の枝で撲殺した。彼は死体を自宅へ持ち帰り、アルコール漬けにして保管したが、その夜、何物かが自宅に侵入しようとしたので恐くなり、警察へ連絡した。形は人間の胎児に似ており、頭部が不格好に大きい。手の指は4本、水かきのようなものがついていた。後頭部に穴が2つ空いているが、人間の耳らしきものはなく、皮膚は光沢があるものの、荒れて凸凹だった。色はクリームに少し緑が入ったようだった。大学の化学者、カリスト・ペレスに死体を渡して見てもらったところ、「明らかに人間ではない」と判断したが、ペレスの元には謎の脅迫電話が続き、得体の知れない人物の訪問があったりもしたという。このあたりはあきらかにアメリカの宇宙人話やモスマン事件に似ている。しばらくして、死体は何者かに盗まれてしまい、今は行方不明である。ちなみにアレシェンカはいったん紛失したがネットオークションに出されたり日本のテレビに買われたりしそうになりながらも再度発見された。この死体も1995年にある人物が保管しているとのウワサがたった。

鳥男(トリオ)

俳優Mがホテルで目撃。現れ方がいかにも幽霊的であり、何らかの理由で俳優Mが誤解した可能性がある。

安達が原の鬼婆

奥州安達が原の鬼婆といったら凄惨な伝説で有名。妖怪的に言うなら食人鬼、食屍鬼グールの一種と言える。福島県二本松の鬼婆の岩屋には包丁や釜が残っているが、偽物の可能性が高いという。松の生えた小さな黒塚は鬼婆の墓と言われる。今は整備されているので観光スポットとしてもミステリースポットとしても楽しめます。鎮まってる。

ロシアの赤い球体

キエフ郊外で撮影されたビデオには、林の中をゆっくり移動する赤い大きな球体が撮影されていた。何らかの意志があるかのようにふらふら動く赤い球体、見た目は大きな風船にも見えなくも無いが、だいたい林の中を移動するのはいろいろひっかかって割れてしまうなど難しいだろうし、結局何だかわからないとしか言いようが無い。UFO説もあるが、目下謎である。

アカナメ

掃除しない人を諌める妖怪は数多くいるが(日本人はそれだけキレイ好き民族なのですね)あかなめは風呂場を掃除しないと出る妖怪。垢を舐めとってくれるのは便利なようだがなぜか不吉とされたようである。便所の神様などと同じ室内神の一種なのかもしれない。

ビッグフット

大足の名は足跡のバカでかさから。獣人の象徴のような存在であり、ニセモノも多数現れた。ギガントピテクスの生き残り説もあるが、雪男とともに謎のまま今も眠り続けている。

灰色の巨人

コリン・ウィルソンの著作に出てくる。ベン・マックルーイに出る超自然的な大男の幻。「フェノメナ」の主張に従えばまさに幻象界の住人そのものと言える。雪男とは別の意識体なのだ。しいていえばブロッケンの怪物に似ているかもしれない。

ひきこさん

長身の女性で片手に小学生を引き摺っている。高速で走り回り、死んでぼろぼろになった子供のかわりを探してうろついているという。人さらい型妖怪の現代版と言える。少し前の「てけてけ」にも似たところがあるし、追いかけ型の妖怪としては大先輩口裂け女を忘れてはならない。

フゴッペの奇人

北海道のフゴッペ洞窟には不思議な線画が書かれていた。翼のある人型、角かアンテナのようなものを生やした人型である。余りに単純化された絵のため怪奇性は薄いが、世界じゅうに伝わる飛ぶ人間の伝説がここにも息づいていたことを感じさせる。

ジーナ・フォイロ

セネガルの怪物。神出鬼没、翼の有る怪物で、何より凄いのが放射能を発するところ。昔オーストラリアで謎の放射能UFO事件があったが、あれも軍事実験のニオイがしたけど、コレもそのたぐいかもしれない。迷惑な怪物だ。

亀が岡遮光器土偶の怪物

デニケンがはやったころロシアの科学者がこの土偶を見てウチュウジンだと言ったことからチョー有名になった東北縄文文化圏独特の豪快な土偶怪物。体の一部を欠いて出土することから病気やケガの治癒のためのヒトガタとして使われた呪物とされている。昔から思っていたのだがこの土偶の頭の髪飾り、人間に見える。人間が運転する巨大ヒトガタロボット、というイメージで書いてみました。この顔、ひょっとすると無頭症の子供をうつしたのかも。。

マッドガッサー

アメリカの古い都市伝説。奇怪な黒ずくめの男が、黄色っぽい毒ガスを吹き付けてくる。戦後日本でもこのての奇人のウワサは多くあったという。時代の不安が産み出した怪人である。

モンキーマン

インドの有名な怪物。血を吸うところはチュパカブラにそっくりだ。赤や青の光を発するという。

ムノチュワ

ほぼモンキーマンと同義だがこちらのほうが最終的には有名になってしまった。奇怪な音と赤や青の光をはっし人造機械のようであったという人、光を発して飛び回る虫、ラグビーボールのようなものと多岐にわたる目撃例があるが、基本的には血を吸うといい、屋外で眠る習慣のあるインド人たちを震え上がらせた。南米のチュパカブラとセットで報道されているのも興味深い。

セヨール・モンスター

2004年に写真がとられたそうだが余りに不明瞭。ノルウェー。

たきたろう

山形の神秘的な高山湖、大鳥池に棲むという怪魚。体長2~3メートルにたっし、しばしば目撃されているものの未だ捕獲に成功した者は殆どいない。

タッシリの白い巨人

アフリカ先史時代の有名な壁画にかかれた謎の巨人。神をあらわすといわれるが、デニケン流行りのころは超古代文明をもたらした宇宙人だと言われていた時期もあった。

チブサン古墳の奇人

チブサン古墳壁画の三本角の怪人。その姿はあるいは王冠をかぶった先住民族の巫女の姿とも言われる。

地霊

このあたりになってくると信仰の世界かもしれない。

トチ

霊魚。

弥彦山の鬼婆

越後の霊山弥彦山にも鬼婆伝説が残っている。しかしその出自は少々リアルだ。1079年、弥彦神社の改築にあたり鍛冶匠の黒津家と大工棟梁家が対立。結局二日にわたって行われる作業を両家が1日ずつ行うよう裁定が行われた。しかし誇り高い黒津家の祖母が激怒し、我が身を鬼と変えて恨み晴らさんと狂った。遂には墓を荒らし子供を食う悪鬼と化したという。鬼婆は各地に出現したが1156年高僧に会い罪を悔いて改心、妙多羅天女の名を得て昇華したという。鬼婆が死体を掛けた杉の巨木が今も神社に残っている。この話は昔話化して変容し既に異説が江戸時代から記されている。




by r_o_k | 2017-08-29 11:47 | 怪物図録classic

怪物図録(3)「悪魔」〜「猫蛇鳥」(一部アップデート)

(怪物図録はみ出し編-2,3)
つづきです。

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悪魔

:悪魔という概念は本来キリスト教圏特有のもので、神と対置される存在として宗教上欠くべからざる存在である。よく気軽に「悪魔」というコトバが使われるが、絶対的悪という存在である悪魔は、実際にはとても惨く恐ろしい存在であるべきである。「オーメン」「エクソシスト」あたりを見ましょう。

青ひげ

:連続殺人鬼を怪物と呼べるならこの伝説上の人物も怪物の一人だ。花嫁を殺しては新しい花嫁をめとるという映画「コレクター」みたいな人ね(ホントか?)。

ガンギ小僧

:カッパの亜種的なものらしい。

ガラッパどん

:これもカッパの亜種だが、ウロコだらけの体が異様だ。但しその外観はそう古い時代に作られたものではないらしい。

遺念火

:怨霊の鬼火みたいなもん。コトバ通り。沖縄ではいくつかの具体的な場所や名前が語られる。

人面疽

:その漢字が出なかった。人の顔のかたちをしたイボのようなもの。殺した相手の顔であったり、未知の生物のようなものであったり。

:江戸時代にはよく化かされ話があったようだ。明治の世、下手すると戦後すぐくらいまで狐に化かされたという話しが残っており、動物としての狐とは違う何か未知の生き物の存在も予感させる。

コロポックル

:アイヌ伝説に出てくる小人。ハスの葉の下に隠れるほど小さいというが、実際にはアフリカのピグミー族のように常識の範囲内の大きさの少数民族であったと思われる。ただ、よく幽霊話にサイズの小さな人間というイメージが出てくることがあり、このような小人の妖精のイメージはそういうミステリアスな存在とも混同されているところがあるのではないだろうか。

吸血鬼

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:吸血鬼は現代にもいるらしい。何か精神的な理由で血液を飲まずにいられない人々だ。※画像が消滅していたため代用しています


目競(めくらべ)

:力が弱ければ皆殺しが普通だった時代の悲しい霊のありようを示す。確か平清盛が雪の朝に見た髑髏の幻影をもとにしたものだったかと思う。

水子

:人も死ねばただの幻影。そんな悲しい幻影でももっとも惨いのは生まれる事さえ叶わなかった新しい命だろう。

猫股

:猫も年を経ると尾が分かれ超常的な力を持つ猫又になるという(漢字はどちらもあり)。身近な生き物だがミステリアスな行動の目立つ猫は昔から怪異の象徴とされてきたところがある。イギリスの翼の有る猫(飛ぶ事はできないが確かに写真もとられている!)もそんな猫怪のひとつだ。飛ぶ猫のイメージはよく文学にも描かれてきた。

ねねこ

:カッパの一種。

ぬりぼとけ

:廃寺の仏像なんて不気味なものだ。そんな仏像に怪異がやどり人を驚かせたのが塗り仏。

鬼火(ウィル・オ・ウィスプ)

:人魂のたぐいをいっさいがっさい込めて鬼火と呼ばれる事が多い。

おさかべ

:江戸時代の怪異のひとつ。


赤魚需

:漢字が出ないので部首で分けた。「本草魚類図」より。人魚の変態形だろうか。人間の部分は坊主頭だけしか残っていない。宗教的な感じがする。

大神社姫

:越後の海岸にはよく怪物が上がってきたらしい。これは予言獣の一種であるそうだが、女頭龍魚身の人魚のようなものである。但し、全長6メートルもある。

:とにかく臭いらしい。孫文も愛読したという中国の有名な怪物誌「山海経」をまねて編纂された「姫国山海録」に収録。この本にはユニークな「虫」がたくさん出てくる。山海経より物凄くスケールの小さい内容が泣かせます。千葉の葛飾郡永宝寺の池に住み、がまがえるに似るが全長2メートルとばかでかい。声は雛のようだという。亀の一種のような感じもするがナゾである。

羽の生えたカッパ

てかこれって希にいる飛べるニワトリのような気もするのだが。

蛇女

濡れ女のほうが有名だがこのストレートな名前の生き物も報告されている。美人顔らしいが巧く書けなかった、すまそん。なんとなく轆轤首だな。宇賀神みたい。

石虫

火打ち石を食べるという鞍馬の神秘的な虫。あの独特の雰囲気はこんな奇妙な生き物がいても不思議は無いなあ。20センチに満たない白い虫で腹は赤みを帯びているそう。なんとなく現実味が有るが、「姫国山海録」が出典じゃなあ・・。

ぬえ

ご存知怪鳥ぬえだが、描写のとおり書くとこんなんなってしまうんですが。サル顔虎足蛇尾っぽ。まぬけだ。

お茶の水の水中の化け物

「姫国山海録」より。水を吐くことを除けば何らかの微生物のコロニーと推定できなくもないのだけれども。

落ち武者

古戦場では今でも出ますよ~。

奥州会津の怪獣

日本幻獣史最凶の怪物。18世紀後半に人の子をさらっては食っていた。最後は大筒を二発撃ち込まれて成敗された。背の高さは150センチと低いが異様に長い鼻と5メートル余りの尾っぽが独特。口は耳まで裂けていて、全身はひき蛙のようだったという。

新潟親不知の怪物

見世物として昭和10年に巡回していたものらしいが、写真絵共に全く残っていない。鯨の顔、蝙蝠の体、人の足で全長二メートル半、羽を広げた幅は4.5メートルにもたっしたとのこと。マユツバでも信じたくなるユニークな怪物です。

雷龍

雷とともに落ちてきたもので、タツノオトシゴ状態だがかなり大きい。まったくもってナゾの生物。

霊蝶虫

「姫神山海録」より。大和国で1761年の夏から秋にだけ現れたナゾの虫。青い羽で飛び回り刺されると死ぬほどだが、呪文歌で難を逃れられるという。

信濃青沼の怪虫

虫といってもあきらかにカッパ系。カエルに似て直立歩行をし、舐められると「虫病」というものになるという。なんだか掴み所の無い生き物だ。

水虎

ようは中国のカッパなのだが、てきとーにアレンジしてみた。

丹波笹山の虫

赤海老のようだが蛇をよく食べるという不思議な虫。

魑魅・魍魎

「魑魅魍魎」は時代劇で悪人どもを呼ばわるセリフで有名だ。妖怪・怪物のイメージで使われていることが多かろう。モウリョウについては屍を食らう鬼だったり(鳥山石燕「百鬼夜行」)、平安の夜を騒がせたという地獄の火車だったり、山沢に息づく木霊だったり、悪さをするカッパだったりと散々な呼ばれ方をしている。でも、もともとは土俗神のたぐいだったようだ。前者「ちみ」は山の神、「もうりょう」は水の神(「和漢三才図絵」)。あるいは「魑魅」の魑(ち)が山の神、魅(み)が沢の神、更に「魍魎」の魍(もう)が山川の怪神、魎(りょう)が山水木石の精霊というほぼ同じ意味の重複語(このほうが厳密ぽい)。八百万の神のように、自然の物から発した妖精・妖怪のたぐいを総称して「魑魅魍魎」とし、とくにモウリョウについて中国の古来の伝説、即ち三歳くらいの子供の形で赤黒い体色をしていて、耳が長く人の真似や人を惑わす事をよくしたという話しが、カッパなどのイメージと重複してしまったのが真相のようだ。このへんの語源を追い求めるとかなりキリがないのだが、私はどうもいずれも「鬼」を辺に持つ漢字4つであらわされたこれら怪物は、かつて日本の山野を支配したモノどもが、伝来の仏教や神道に追いやられた古い神神のように思えて、気になって仕方ないのだ。

一角獣

一角獣というと西欧中世の伝説上の生き物、うら若き乙女の歌声に呼ばれて顕れる神秘的な馬の妖しが思い浮かぶかたも多かろうが、じつはもともとは中東のほうの幻獣で、4600年以上前から伝えられる!じつに古い生き物らしい。中世ヨーロッパのイメージは良く知られるように北氷洋に棲むイッカクという鯨の一種の牙が長く伸びたものが、伝来するうちに伝説を付加されてつたえられたのが真相と言われる。これはイランの彫刻をもとにいーかげんに書いてみました。前足は曖昧だったので無い物としてみました。ちなみに体は「コブ牛」だそうです。

蛇蛸、たこへび、石距(てながだこ)

これは驚くべき事に今でもそう信じられている地域があるのだが、恐らく日本だけのものだろう。「変身モノ」は東洋に多い怪物の在り方だけれど、これは蛇が水に入って「タコ」になる、というものである。夜中に、誰にもわからないように変じるといわれるが、タコとヘビが結びつく理由もないので、何かしら「ホントかも」と思わせるところがある。タコは8本足だが、このヘビの化け物は7本足であるとも言われる。クマグスもそう書いているらしいが、逆にタコの奇形で足がうじゃうじゃ沢山あるものが蛇の化したものとすることもある。そう言われてみると足のうじゃうじゃたくさんある蛸って、ギリシャ神話のゴーゴンの頭に似ているかも。日本の伝説は西欧伝来のものとかが微妙に混ざっていることがあるので、あながち外れてはいまい。

やかん(野干)

狐の変名だが、そもそも日本ではキツネ自体様々な伝説を付けられ無数の呼ばれ方をされており、これも調べると微妙に違うらしい。江戸初期くらいには野干をキツネをひとまわり小さくして尾を大きくして木によく登るという書かれ方をしている。仏教に出てくる「ジャッカル」を翻訳したことばを真相としている人もいる。クマグスはジャッカル→シャッカル(仏・露語)→射干→野干と書いている。人肉を食らうとか。

さとり

:山奥にあらわれ人の考えている事を全て当てて見せるという山の怪のひとつ。危険。

水妖

:ウンディーヌのイメージ。

手長足長

:ふたりで1セット。

天吊し

:夜中に天井から下がってくる稚児の怪異だとか。きしょい。。。

天馬(ペガサス)

:ギリシャ神話系の怪物。

やまわろ

:山の野人でさまざまなバリエーションがある。

ざしきわらし

:もともとは青森の庄屋にあらわれる怪だったのが今では漫画家の事務所に出るようにまでなった。

悪魚

:江戸時代にはいろいろなものが海からあがってきたものだ。綺麗な顔して炎吐き、長髪垂らして波間に揺れる。なんだこりゃ。

アマビエ

:江戸から明治にかけてはやった予言獣のひとつ。なんだこりゃ。

アマビコ

:もとの絵はもっとかわいい。ちょっと予言獣らしき意地悪さを書こうとしたらやりすぎた。

アンズー

:アッカド時代の半人半鳥の生き物。古い伝説。シュメール時代にはライオンの頭の鷲だったとか。プロメテウスが火を盗んだようにアンズーは天命の書板を盗んだとメソポタミアの神話は伝える。

アリエ

:予言獣もここまでくるとかわいい。

グミョウチョウ

:東洋に広く伝わる天界の鳥の伝説。美しい声で鳴くカリョウビンガは有名だがこれは地獄の人頭杖に似たちょっと気味悪いイキモノ。片方が寝ているときは片方が起きていたり、片方が男で片方が女だったり。仏教もいろいろある。

豊年魚

:明治時代の予言獣。もうこのころにはすっかり土俗として定着してしまったというか、拝み屋の御札の形式化した図柄でしかなくなっている。ので殺してみた。

亀女

:予言獣の一変種。亀の体に女の顔、というのは明治時代のギラギラした図柄によくあっている。

亀の甲羅から女の首や手足を生やした奇矯ななりの生物。水中よりあらわれ夜毎泣き 声をあげ人を寄せると豊作と疫病の予言を告げて波間に消える。浦島太郎に助けられ た亀が神女に変じ蓬莱島へ招いたという古い伝説も残っているが、こちらの亀女とは 別物の模様。

(亜種)亀姫、ほうねん(豊年)亀、和尚魚

(近似種)予言獣の仲間としては、件(くだん)、くたへ、あまひこ(尼彦)、アマビエがある。いずれも豊年と疫病の流行を予言し、自分の像を紙にうつして家に貼れば守り になると言っていなくなるパターンが多い。くだん(おそらく「くたへ」も一緒)は牛身人頭で予言等して死んでしまう生まれたての仔牛。内田百閒の短編や見世物小屋のインチキ剥製で有名になった。

(間違えやすい言葉)

千亀女 せんがめじょ:若潮酒造協同組合 鹿児島県曽於郡志布志町の焼酎ブランド、これは千亀女という美人にまつわる伝説に基づいており、亀女と はまったく違うものである。

志水亀女 しみずかめじょ:徳川家康の側室。家康に嫁ぐ前は子供一人をかかえた未亡人だった。

おかめ:お多福と同義。亀女(かめじょ)と呼ばれる室町時代のブサイクな貞女が元になったという説がある。

(俗語)亀女=ドジでのろまな亀(スチュワーデス物語)

猫蛇鳥

:大阪に出たってブラックワイドショ○で言ってた。


by r_o_k | 2017-08-29 10:45 | 怪物図録classic