カテゴリ:怪奇百物語( 47 )
怪奇百物語

怪奇百物語・猿酒

猿酒というと九州では土産物だが青森のある家では別の意味をもつ。いわく徳川の世に小猿を生きたまま壷に詰め塩漬けにした酒が腹薬として伝わっており、300余年をへて未だ伝承者の手にあるが、中を覗いた者...

2008年 03月 16日

怪奇百物語

怪奇百物語・蛇茸

津軽は八甲田の秋、男が山中を歩いていると路傍に棒が立っている。それがぱたり、と倒れ、また立ち上がり、ぱたりと倒れる。繰り返している。よく見ると蛇だった。周りを大きなカタツムリが一匹、回っている。...

2008年 03月 12日

怪奇百物語

怪奇百物語・髪切り

女が歩いているとふと髪が根元から切れて飛ぶ。男の髷が切れて落ちる怪異もあったと思う。人ごみで起こるものについては普通に考えると幕末に多かった「通り魔」だろうし、そうでなければかまいたちのたぐいだ...

2008年 03月 11日

怪奇百物語

怪奇百物語・しろばんば

風に白髪のようなものがのって飛ぶ。青空に無数の毛が飛んだり、降りたりするさまが不可思議。手にとると蒸発する。種々の呼び方があり、欧米でも似たような現象が怪異として報告される。原因にも複数あるが、...

2008年 03月 09日

怪奇百物語

怪奇百物語・逆柱

逆柱は天地逆さまに立てられた家の柱。ポルターガイストのような変異を起こすといい、五行~安倍晴明の紋とされる五ぼう星~を書いて厄除けとする習慣もあった。本来天地は元の木の向きにしたがって立てるべき...

2008年 03月 07日

怪奇百物語

怪奇百物語・目借り婆さん

東京都稲城市の伝承とされるが、川崎をはじめ多摩川両岸中下流域に広く伝わっていたもの。かつて昭和のはじめまで、12月8日、2月8日の前の夜にこのあたりの農家はみな藁屋根に竹ざおを高く掲げ四つ目ザル...

2008年 03月 06日

怪奇百物語

怪奇百物語・夜啼き婆

遠州見附宿にいたという「泣き声」のお化け。門口に立たれ二度三度泣かれると、悪いことが起きるという。バンシーのようなものと考えたらいいが、泣き声の反面気味の悪い笑い顔で描かれるは蕪村妖怪絵巻。 ...

2008年 03月 05日

怪奇百物語

怪奇百物語・胴面

江戸時代の妖怪絵図には「二本足」などなどこのての「畸形妖怪」が登場するが、外来の絵図に描かれたものの影響も指摘される。胴に顔がある無頭人も中世ヨーロッパに流布していたアフリカ中近東にいるという怪...

2008年 03月 04日

怪奇百物語

怪奇百物語・古烏

こがらす、と読む。烏が年をふるとまるで人間のようになってきて、千年もすれば墓場を掘り返し死骸を喰らうようになるという。ニューギニアの食屍鬼ローペン(UMAとして翼竜の姿で伝わるが、じっさいはある...

2008年 03月 01日

怪奇百物語

怪奇百物語・枕返し

寝ているあいだに枕を逆にする悪戯好きの精霊。あるあるネタを妖怪画にしてみせた、石燕妖怪だけれども、絵図では不定形なものとして描かれており、子供のような小鬼のような姿は水木画で確立したものだろうか...

2008年 02月 29日

怪奇百物語

怪奇百物語・肉付きの面

もともとは仏教説話だけれど、一般的には嫁姑の確執に絡んだ悲惨な話として伝えられる。般若の面を被って嫁を脅していた姑、あるときその面がとれなくなり、ほんとうの般若になってしまう。結局皆が面を力づく...

2008年 02月 27日

怪奇百物語

怪奇百物語・海坊主

各地の海に出たといわれる妖怪。「坊主」という言葉はおおまかに「モンスター」のような意味に使われるので、黒くて大きなぼーっとした人間であったり、嘴のある怪獣であったり、ぴょんぴょん跳ぶ丸いものであ...

2008年 02月 27日

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怪奇百物語・川父

土佐の妖怪絵草子にあるもので、殺された渡し守が川底に沈んだまま、腐らずに留まっている。そしてときどき岸にあがっては、苦しい声をあげたという。普通川に浸かった屍はすぐにふやけ流れが速ければ骨となる...

2008年 02月 26日

怪奇百物語

怪奇百物語・一本だたら

一本だたらはいわゆる「一眼一足」系妖怪の一つにすぎない。「一眼一足」というと比叡山が有名だが、山梨岡神社につたわる有名な中国渡来神の「キ」も眼こそ二つあるが一本足で肉の塊のような奇怪な体のものだ...

2008年 02月 24日

怪奇百物語

怪奇百物語・うつぼ舟

江戸後期でも有名な珍事で、都市伝説ふうの伝播をみせてもいるが、いちおう何らかの「起こった事実」として認識されているようである。馬琴らの兎園小説に記録されている話では茨城に流れ着いた鉄舟が円形をし...

2008年 02月 23日

怪奇百物語

怪奇百物語・狸囃子

音系の怪異でも最も有名なもののひとつで、夜中、道中(もしくは地中や岩の中などから)、奇怪に楽しげなお囃子の音が聞こえてくる、というもの。どこにも音の源になるものが見つからず、狸や精霊がお囃子をな...

2008年 02月 23日

怪奇百物語

怪奇百物語・豊年魚

「予言獣」の典型的なもの。幕末から明治初期にあまたあった流行神の一種で、主として「護符の図柄」に使われた。海辺を歩いていると奇妙な生き物があがってきて、近いうちに大疫がやってくるだろう、と予言す...

2008年 02月 22日

怪奇百物語

怪奇百物語・碗貸し

古い墳墓に碗を貸してくれ、と言うと貸してくれる。返すときは倍にして返さねばならない。・・・いかにも古墳の埴輪や須恵器を借りて日用品として使わせてもらうという庶民の習慣に基づいた話のように思えるが...

2008年 02月 20日

怪奇百物語

怪奇百物語・おとろし

恐らく実体のない江戸妖怪。口伝はほとんどなく姿は画本にしか現れない。前髪を一束垂らした獅子頭のようなもので、鳥居の上に居住まい、夜中に通ったり罰当たりなものが通ったりすると落ちてきて押しつぶす。...

2008年 02月 20日

怪奇百物語

怪奇百物語・足洗い屋敷

江戸の本所七不思議では本多屋敷(江戸時代の旗本屋敷はしょっちゅう屋移りしているので原話の発生時期が明確にならないと場所特定は困難)にあらわれたものが数えられている。毎晩天井から大きな足がさがって...

2008年 02月 18日