死骸を整えて置いたところ、不意に起き上がり厠の方へ走り出た。追いかけると、厠の隅にうずくまっていた。
引きずり出して葬式をあげていて、しばらくは晴天で風もなく、このような悪人のときには珍しいことだと言ったはなから一天俄かに掻き曇り雷が天地を轟かせ土砂降りとなった。仕方なく止むのを待っていると、戌の時ごろに晴れたため運び出そうとしたところまたもやバケツを引っくり返したような雨になり、前にも増して雷鳴激しかったが、もう待てないとそのまま野辺送りをし、穴の中で火にかけた。
翌日、灰を寄せようと見に行ったところ、男が炭になったそのまま、穴の中に起きあがっていた。
見た者身の毛がよだち、薪を山ほど積んで、二日もかけてようやく灰にすることができたという。
(新著聞集)
これは中国のキョウシ(キョンシー)の話によく似ている。走屍ともいい日本でもしばしば報告された話で、「中身」が無いため取り捕まえて無理やり棺おけにおさめたりした。猫に魅入られると動き出す、という俗説も多く囁かれた。猫や鼠はこの世とあの世を行き来する霊獣として東西アジアに広く知れ渡っている。
怪物図録(本編)

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あるんだねぇ、こう言う事が・・・