
大津の黒木商いに念仏をおさめた者がいた。いつとなく、空中に小さな仏を幻視するようになった。年月を重ねるうちに幻像は肥大化し、等身大で拝めるようになったという。百万遍の万霊和尚に聞いたところ珍しいが、このようなことは人に語るなかれと諫められる。
ある時すこし気分が悪いと言う。釈迦をはじめお迎え衆が眼前に来迎した、有り難く迎えているところだと告してのち、死んだ。(新著聞集)
怪物図録(本編)
この話、一見念仏宗派の説教に読めるが、その場面を想像するにむしろ何かにとりつかれた者の怖い話に受け取れるのだが。
磨いていくうちに仏像の表情がだんだん優和になっていったような気がしたけど、気のせいかな。
そんなものだと思います。宗教とかそういうことではなく、何か感情的なもの。
・・・というかトチローが思い浮かびません。でも我々の世代は刷り込まれ世代ですし、アトムの子というよりメーテルの子ですから<変な意味ではなく