狐の気魅悪いこと
2008年 11月 09日
小石川から茗荷谷、大塚はきびのわるい森谷の地があった。狐が多かったのも事実でキリシタン屋敷址も近く下れば澤蔵司がいて昔はマリヤ観音のほこらもあったと記憶している。しかしここまで周辺話は出るのに義理だてをして坂下門外の変の前日には下屋敷まわりで手下がさかんに鳴いたというその大老狐、たれか。
疲れて本を閉じ寝るしたくをする。
枕元にあった鏡花の雑文集が目に留まる。ひらかれたページは「百物語」。
・・・大塚で怪談狂歌会をひらく話だ。
しかも大塚の女郎話がまくらになっている。小女郎坂をさがすのが発端だったのだ。
きつねは憑かれはじめたら怖い、京都で二回青梅で一回ひどくやられた私は早晩寝ようと時計をみたら丑三つ。
三はり除け
丑できつねをふうじ米
米は稲荷デスヨ。