揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆旅行、歴史・絵画など。

怪物図録・椿の手

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見世物でよくあるもののひとつで、たいていは植物の病気や奇形とされる。古来椿の木には人間の手が生じるといい、古山の椿にやどるという精霊が妖怪をなす話のうちにある。文化二年上州上田の龍舞村のある椿の枝に小児の手が下がったというので、大評判となったが、五月ごろにはよくみられるツバキノモチビョウノカビという寄生菌糸によるものらしい。大島などにもこの話があったのはやはり椿を産するからだろう。(植物妖異考、藤澤衛彦「変態見世物史」文芸資料研究会S2)

怪物図録(本編)
by r_o_k | 2008-11-08 12:19 | 怪物図録 | Comments(0)

by ryookabayashi