怪物図録・たんぽの踊り蟹

室戸から徳島の境のあたりにたんぽと呼ばれる入り江があった。埋め立て計画があがると無数の蟹が浜を埋めつくし妨害したという。

あるひときわ踊り好きの男がいた。結婚する直前のこと、踊りの輪で散々踊り疲れて座っていると、美しい女が艶やかに踊っているのを目にする。

ふらふら誘われるままついていき、ふたり踊りだすが、いかに踊り好きとはいえ体力には限界がある。不実にも二人だけで踊り来たのはたんぽの浜、女は衰えることなくにこにこと男を促す。意地も通り越してただ踊りをやめることができず瀕死のまま、女と無数の子蟹のしおまねきに囲まれて海の中に消えていったという。たんぽの蟹は踊り蟹と畏れられた。

「海の伝説と情話」T2大阪朝日新聞・盛文館より。
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by r_o_k | 2008-11-08 11:11 | 怪物図録 | Comments(0)

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