日本映画には面白いのと面白くないのとゲージツの三つがある。これは「面白いの」。

ただ、これって演劇の面白さのようなきがする。演劇系の映画というのは日本の専売特許じゃないけれど確実に売れる一ジャンルになっている。舞台は密室、登場人物は多く、しかしそれぞれ個性的で、現実にはありえないような過去を(虚実)持っている。ようはご都合主義というか机上で計算したような設定が、けっこう起伏のある筋書きにちゃんと載っているからハリウッドが作れないようなものに仕上がった、ということだ。凡庸にネット臭い創作物がさいきん多くてブラウザを覗くといちいち鼻が曲がるばかりだが、それをかなりあざとく利用した設定であり、とくにドラドラのツカジは私はミスキャストだと思う。余りにそのまんまだ。もうみな忘れているであろう電車男のドラマそのものっていうかんじで、今そんな類型的なヲタいねーだろ、という。他の登場人物も皆アイドルヲタという点でつながっているが、このばらばら感はちゃんとつくとこついてる。というか、アイドルコミュニティのオフ会を一回観察したら書けるたぐいのレベルかもしれないけど、否定的な描き方を必ずしもしてない(笑いもんにはしているけど)から厭味は感じない。これも電車男のオフ会みたいなもんといえばそれまでなんだけどねー。謎は謎で終わり虚実すらわからないわけだが、軽く夜中に見るにはいい。金払って劇場で・・・?演劇としてなら見れるかな。キャスト次第。この映画のキャストは個人的にはわざとらしい人ばかりでイマイチ。☆ふたつ。
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