揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆Twitterまとめ日記。過去旅行の整理、歴史・絵画など。

「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」

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劇場ガラスキだったが盆で公開2ヶ月目となればこんなもんか。でも、これ、やっぱり面白いです。☆二つ半。一般的には☆二つレベルだとは思うが、説明的なシーンでちょっと飽きたのを除けば、非常に懐かしく、でもやっぱり現代の映画としても楽しめるものに仕上がっているのが気に入った。

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前シリーズを知らないと楽しめない部分は確かに多い。いつものことだがファンサービスが多い。とくに最初の「レイダース」と密接な関係がある。自己オマージュみたいなものだろう。おそらく意図的に共通点を作ったり同じようなシーンを織り交ぜたりしていて、正直まったくストレートで新味のない筋書きなのだが(設定や人物やギミックは違っても中身的には殆ど流用と言っていいんじゃないか、最後まで)、、、恐らくもう映像的にも古くなってしまった旧シリーズをまとめてリニューアルして、設定も実際の年月にあわせて20年後ということで作り直してみたという、ちょっと遊び心と言う感じ・・・スピルバーグとルーカス(とジョン・ウィリアムズ?)の互いの最盛期を回顧して「でもまだああいうのも作れるんだ」と悪戯っぽく示したんだと思う。

だって、じじつこれだけ荒唐無稽で新味がないのに、これだけ楽しめるんである。細かい部分まで手抜きが無く、ここで笑え、ここでハラハラしろという場面でまずその意図に反した意識が湧かない。子供が非常に愉しんで見ていた。それだけちゃんと出来ている。最近の映画のような変な「捻り勝負」、インパクト勝負、オープニングだけ凄い、ではない。非常に地味で、20年前までの映画の定石どおりのオープニングとフィナーレのあっさりしたさまにも「そういう瑣末な部分に頼らず正面から面白さで勝負しろよ」という意識が表れている。ルーカスだけだったらこうはならなかったろうし、スピルバーグだけでも最近だとこうはならなかったろう。補完しあっているように思う。組み合ってはいないようにも思ったけれども、それはこのシリーズ最初からそうだったわけで。

両者の映画製作の天才的な腕は健在。ロズウェル事件のドラマにかかわっていたスピルバーグサイドが脚本を担ったので、ちょっとソッチ系の話が入りすぎているし、スピルバーグの「真面目路線」が、第二次大戦をへて米ソ冷戦時代に突入した老年インディの難しい立場を描くという点でハッキリ出すぎているようにも思う。そこに違和感を感じる旧シリーズファンもいるだろう。ただ、インディ・ジョーンズはこうでもしなければ新しい話は作れなかった。失われたアークでとりあえずやりたいことをやりつくし(やっぱり傑作はこの初作だ)、魔宮の伝説ではコミカルな単純冒険ものを追及し、最後の聖戦ではゴージャスでスケールの大きな、希望的なフィナーレを仕立てた。今回はどうするか?もう、ちょっとおかしな方向に飛躍させるしかないのである。賛否両論の筋立てだが、個人的にはこの設定はアリだ。ちなみに初作は大人の男女の恋愛、二作目は???、三作目は大人の親子関係を裏テーマにした。今回がどうなっているかは見てすぐわかるだろう。

横へそれるが、遊び心といえば20年後すなわち「フィフティーズ」の風物も楽しめる。このへんはルーカスの郷愁かな。スピルバーグは社会的な状況を入れ込んだふうでもある。アカ狩りってこんなかんじだったんだ、みたいな。あくまで遊びの範疇だけどね。遊びじゃ済まない、さいきんの映画には珍しいバタバタ人が死ぬシーンもあるけど、このえげつなさ(80年代まではこんなのえげつなくもなんともなかったのだけれど)は両巨頭の作品でなければ許されなかったろうな。

総じて旧シリーズの続編というより、旧シリーズへのオマージュ的な独立した作品で、旧シリーズで軋んでいた部分を全て補完。肩の荷が降りた感すらあたえる。インディはあんな能天気な存在でよかったのか?レイダースであれだけのロマンスを繰り広げたのにその後を描かなくてよかったのか?このへんは今回すべて解決する。20年の時は残酷だけど、案外おばあさんにはなってなかったのが意外だったなあ。だってレイダースのときもそんなに若い感じがしなかったしね・・・

ハリソン・フォードはどうも老けすぎ。年齢以上に老けていて、ダンディでコミカルな表現も何か締まらないのは動きのキレがないせいだ。というか旧シリーズが元気すぎというか、演技に気合を入れ過ぎていて、今回そこまでキャラを作りこみ直す気力が無かったのかもしれない。とくに顔の皺や染みは気になった。表情までも侵食しているので・・・インディ(ハリソン)の魅力は表情が全て。アクションの技はさすがまだ残ってる(但し敏捷ではない)けど、あの目つきとニヤリと片唇上げる口元が・・・無い。表情の微細な変化が見えない。それがいいのに。これはかなり悲しかった。スターを前にアップを多用しないのは顔を細かく観察されたくないせいなのか・・・とまで勘ぐってしまった。じじつ、プロモーション来日時も妙に疲れてたし、何か理由があるのかね・・・

眼窩が内部から光吹いて爆発するのは「マトリックス」へのオマージュ?これ意味がよくわかんなかった。

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Commented by kenz_freetibet at 2008-08-11 23:55
3作目のショーン・コネリーとのコミカルなコンビがなんとも好きだ。

ハリソン・フォードと言えばジャック・ライアンシリーズの新作はどうなんだろうかね。
あっちの方の役どころの方が結構好き。
Commented by r_o_k at 2008-08-12 00:10
コネリーは亡きものとなってますしね今回w当たり前ですけど。ブロディも亡くなってるのは悲しいなあ。

ジャック・ライアンはキャラがまた違うので、年齢なりに演技できそうですけど、ただほんとに体を悪くしているんじゃないかと思いました。
by r_o_k | 2008-08-11 22:42 | 映画 | Comments(2)
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