揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆Twitterまとめ日記。過去旅行の整理、歴史・絵画など。

「ベクシル~日本鎖国」

なんで鎖国が必要だったのか最後まで理解できなかった。こりゃ題名倒れ。

「ベクシル~日本鎖国」_b0116271_11175022.jpg


マッドサイエンティストの野望とジキルハイド薬の濫用と危険性みたいな設定は使い古されすぎてるでしょ。それを描くのに鎖国が必要なの?企業が国家を支配し駄目にする、っていってもその企業の建造物ばかりで社員やアンドロイドすらぜんぜん出てこないし、一般の日本人が無抵抗だった理由の説明も無い。登場人物が浅いのは日本のCGアニメにはありふれているけど、特にこれは誰にも感情移入できないし、アンドロイドだからだろうけどw顔もみんな一緒だからわかりにくすぎる。人形劇風を狙ってんのかな無表情なのは。なら「イノセント」みたいにもっと狙わなきゃ。

機械化する体?悪徳巨大企業が国家を動かす?地下組織の絶望的な戦い?

・・・むしろ一昔前のSFのようだ。マトリックス3あたりの影響が顕著かな。映像的には計算し尽された、非常にマニアックに精緻に作り込まれたものだが、シナリオが駄目駄目だし、人物表現は完全にCGゲームの世界。主人公がアメリカ人である必要性も、説得力も無い。だいたいアメリカ人に見えない。ビジュアルはアンドロイドだからそうなった、みたいな言い訳は通用しない。せめてスタッフに「サブカルに染まってない」アメリカ人はいなかったのか?まだ北欧や東欧と言ったほうがいいウェットな感じがする。言動もまったく「ハリウッドかぶれの」日本人にしか見えない。日本人とアメリカ人潜入者のカラーが一緒なので、なんだか設定がうまく頭に入らないのだ。前口上など説明的だが、説明されてもわからない。説明なんかだいたい、いらないくらい薄い内容にも思う。

いくつか目をひく設定上のアイデアがあるものの、それを極めて常套的で常道な映画の作りの上に配置しただけ。設定だけなら誰でも思いつく。もうね、正直「最終絶叫計画シリーズ」かと思いましたよ。このシーンは攻殻(この作品の影響が安易に現れすぎ)、このシーンはスターウォーズ(ロボットの動きや造形、たびたび出てくる疾走シーンは新旧SWシリーズからまんまパクったみたいだ)、まアンドロイドもの・アジア無国籍ものにかんしてはブレードランナーだろうし、物語の肝要な部分はマトリックス2,3からの絵の剽窃が目立つし(ほんとにまんまな映像が出てくるのには唖然)、砂漠はもちろんマッドマックス2とデューン映画版、あ、そうだ薬の話は近々ではやっぱりバイオハザードなのかな(変身はしないけど)、それにパトレイバー劇場版みたいな絵も出てくる。二足マシンの造形も似てないか?わけのわかんない理由(ねえねえ、ロボット作るのに鎖国するって、誰でもそりゃそうだって思うものなの?)で「引きこもった」日本の不穏な動きを調査するために潜入するアメリカの軍人とか言ってるけどけっきょくこれって80年代後半に流行った「公安」モノなわけで、攻殻やパトレイバーの感じがあるのはこのへんだろうなあ。アメリカじゃないんだよ、東京鎖都に対して大阪公安が潜入を試みた話ならすんなり入り易かった。

あーもう、後半は量産型ハリウッド映画として見れるしオチは捻ろうとしたらそうするしかないよねだけど、前半が無駄で、時間損した。☆ひとつ。こんなカスカスな話にかけた手間と苦労に対して。

あと音楽がちょっと気色悪い。菅野よう子っぽいけど、流して作った剽窃音楽ってかんじ。今のポップスはサンプリングの名のもとにいわゆるパクリが横行しているけど、これは新しい音楽の形であり、個人的にはパクリとは思わない。なぜならその時々の最新のテクノロジーや技術をもって、よりかっこよくリニューアルされ続けるのは悪いことじゃないと思うからだ(少なくとも完全パクリというのは無いからね)。ただこの音楽はどうも・・・ぜったい駄目だと思う。

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by r_o_k | 2008-08-10 11:19 | 映画 | Comments(0)
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