「ジェシー・ジェームズの暗殺」

緩慢で無駄の多い3時間映画だけど、何か残る。だから悪い映画じゃないんだろう。余韻たっぷり時間たっぷり使うわりに説明が少なく、ちょっとわかりづらいところもある。人間関係が余り見えないうちは入り込めないかも。あと、原作のせいなんだろうけど、何が言いたいのかというか、この主人公・・・ジェシー・ジェームズを背中から暗殺した青年「カワード(卑怯な)」ロバート・フォード~ボブをどう見せたいのか?「義賊」とすらされたジェシー・ジェームズの実像を、非情で案外肝の小さい強盗殺人犯とするのはよくある見せ方でもあるが、かといってブラッド・ピットが他を喰う存在感をみせているところにはいちがいに否定的ともとれないかんじだ。かといってボブは最初は腹に一物あるなかなか狡猾で憎めない小僧といったふうで、狂った強盗犯の実像を前に、それを偶像化していた心が崩れるというところは共感すら感じさせる。だが、後半ではスパイとしてブラッド・ピットに取り入って最後は追い詰められ逆に殺す、というわりと定説に沿った「カワードぶり」を示している。じつは最初からそのつもりで、末路もそのとおりだということになっている。実話をどう脚色して小説化するかというのはいろいろ難しい側面もあるが、心象の描写がややわかりにくく、俳優の演技力の問題かとも思わせた。とにかく前半は退屈この上ない。話がやっと動き出してからは俄然面白くなる。☆一つ半。
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by r_o_k | 2008-05-02 21:41 | 映画 | Comments(0)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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