クローバーフィールドWEBコミック版はどうなのか

アメリカでは既にDVD発売寸前なクローバーフィールド、WEBを利用した多角的な宣伝や裏設定の披露展開がブレアウィッチの頃とは比べ物にならない周到さと(オカルト系bbsに映画設定に基づく嘘情報の書き込みを大量に行い顰蹙を買った「ノロイ」のお粗末ぶりとは雲泥)、程よいノイズの多さで大成功をおさめていますが(動画共有サイトの興隆も大いに役立ちました)、各国語で作られた架空の会社や人物のフェイクサイトで、微妙に違った内容が「遊び心いっぱいに」展開されている中、何故か公開が遅れた日本では何と「WEBマンガ」で裏設定を思いっきり暴露するというちょっと違ったやり方がされてます(web限定でしかももう4話中3話が公開されているためちょっと乗り遅れた感もありますが・・・購買しないと遡って1,2話を見ることもできないようです)。少年エースの企画であるため、その層受けするであろう白い絵柄には「ワンピース」の影響があり私はかなり抵抗がありましたが、エヴァンゲリオン的ないっちゃった表現がよく描きこまれてますし、怪物の大きさなど映画より厳密で画角も極端、はっきりしてます。人によってはここまで裏設定を出されてしまうと興ざめとか、内容があんまりに・・・という人もいるけど、WEB展開はあくまで「裏」であり、恐らく制作陣はいくつかの情報を除いて殆どタッチしていないと思われます。日本だけにちょっと多めに情報を出している可能性はありますが・・・この映画の意図は「ゴジラが現れた・・・そのとき巻き込まれた人たちは???」という点(これも前例が無いとは言えない設定ですけど)だけにあるわけで、「ゴジラ」にかんする設定やストーリーはまんま日本に丸投げして作ってもらう、そこは自由でいいしぶっちゃけ何でもいい、下敷きにしているゴジラやら空とぶゆうれい船という往年の日本映画に近いところで作ってくれ、と投げたというようなとこなんではないかなあ。

しかしな・・・ゴジラにせよ空とぶゆうれい船にせよ自分ではなく他者に対する自己犠牲的な救済や倫理的な怒りが当然のように感情の底流としてあったのに(円谷さんやら石ノ森先生やら宮崎駿先生やらの世代にとっては当然そういう)、このマンガだと底流には常に自分自分自分なんだなあ・・・自分をわかってくれない、自分を誰も救ってくれない、そんな世界はなくなってしまえという短絡、自分が中心にあってそれに対して他者が存在していることが前提の、なんだか閉塞感のある世界だよ。エヴァンゲリオンシンドロームかあ。
by r_o_k | 2008-04-21 23:35 | 映画

岡林リョウの日記☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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