揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆Twitterまとめ日記。過去旅行の整理、歴史・絵画など。

怪奇百物語・一本だたら

一本だたらはいわゆる「一眼一足」系妖怪の一つにすぎない。「一眼一足」というと比叡山が有名だが、山梨岡神社につたわる有名な中国渡来神の「キ」も眼こそ二つあるが一本足で肉の塊のような奇怪な体のものだ。基本的には英国などの「悪魔の蹄跡」と同じ、雪の上に一直線に足跡が続いている、一筋なので一本足だろうが、誰なのかわからない、といった怪異のことを言うらしい。これが通る夜、一般には大晦日は決して家から外へ出てはならない、という禁忌を伴う。実見話のない有名妖怪ということで、宗教もしくは教訓のからんだ伝説が時々起こる不思議な自然現象と合成されて出来たものなのだろう。
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だたら、という言葉は「たたら」と結び付けられ、踏鞴場で働く人の姿がこの妖怪の原型と考える人もいる。ふいごを踏む足と火をよけて鉄を鍛える片眼、赤々と焼けた肌に頑丈な体躯が象徴的にとらえられたのだという。にわかには信じがたいけど、「もののけ姫」に出てきたまつろわぬ職能集団の綺麗な姿よりはよほど真実に近くも思える。「職能集団」って、かなりぼかした言い方だなあ。
by r_o_k | 2008-02-24 22:20 | 怪奇百物語 | Comments(0)
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