揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆旅行、歴史・絵画など。

怪奇百物語・しばてん

しばてん(芝天)は土佐では旧暦6月7日「祇園様の日」以降、川に入りエンコウ(猿侯=河童)になると言われた。子供のなりをして道で大人に相撲をせがみ、怪力で負かす。信仰と結びついているようで、宿毛の神有の祇園様の氏子はキュウリやマクワウリの食を忌むなどという習慣もあった。いずれ河童に近いことは確かである。
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被差別的な位置づけにある特殊な身体的特徴を持った集団が、この伝承の源流にはあるようだ。夏は川、冬は山といずれも人の棲まない場所に移動して生活を営み、一部では信仰の対象とされたということなのだろう。
by r_o_k | 2008-02-07 20:28 | 怪奇百物語 | Comments(0)

by ryookabayashi