ぼくの考えた「グッド・シェパード」
2007年 10月 16日
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CIA諜報員グッドは東西冷戦下右往左往するばかりでちっとも役たたず。家に帰っては粗大ゴミ扱い、ちょっと出張したくらいで子供から「おじさん」呼ばわり。挙句の果てに子供が妻の不倫相手をパパと呼んでいるところに出くわした。グッドは家に帰らず、仕事もせずにひそかに妻らへの復讐計画をたてた。それは当時CIAに飼われていた軍用犬に不倫相手の靴下の匂いを嗅がせ、不倫相手の匂いのする全てのものに噛み付くよう仕込むことだった。妻から子供から不倫相手から全てのものに思いっきり噛み付かせて、思い知らせてやる・・・グッドが就業時間中に仕込んだシェパードが今、住宅街に放たれた。しかしシェパードはくるりと返るとグッドに噛み付いた。「痛い痛い!!」叫ぶグッドにシェパードは尻尾を振りながら噛み付き続ける。妻の不倫相手の履いていた靴下、それは元々グッドの靴下を妻が不倫相手に履かせていたものだったのだ。
「幾つ愛を失くせば、この国を守れるのか」・・・グッドはとっくに離婚届けを出され、知らぬ間に妻と離婚させられ、親権も手放したことになっていた。妻の不倫相手の正体はKGBの優秀な諜報員だった。彼はグッドの落ちこぼれぶりに目をつけ、先々はグッドになりすましCIAの極秘情報を手に入れようとしていたのだ。プライヴェートの全てを失ったグッドは、さくっとチクって不倫相手をアラスカ湾に沈めると、人が変わったように諜報活動に取り組むようになり、いつしかCIA一の諜報員となり、後世に名を残すことになった。その机の上にはいつも、一匹のシェパードが靴下を咥えた像が置かれていた。人はそれを「グッド・シェパード」と呼び、CIAの象徴として今も長官の机上を飾っているのだ。
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長いよ!
そしたら北朝鮮やイラクとかの国がわがまま一杯って事はなかっただろうし。
なぜに終わらせたのだろうねぇ。
米ソはそのおかげで自国の兵器産業の発展に随分苦慮しているようだ。
北朝鮮、イラン、イラク、アフガニスタンがかつてのソ連の代わりと言うには弱すぎる。
アメリカは戦争が無いと生きていけない国だからねぇ。