2007/9/9イクネウモン、海ライオン、黒人魚
2007年 09月 09日
イクネウモン:鼬のような生き物で16世紀に見世物にされていた。正体はエジプトマングースと言われるが、アフリカに棲んでコブラの天敵とされ、ひいてはワニをも食い殺すとの触れ込みだったという。
海のライオン:中世にはさまざまな姿で描かれたが、いずれもライオンの頭に鱗だらけの体というキメラ様で描かれる。翼のないスフィンクスのような形でも描かれた。数々の文献のルーツと思われる一部図像は大アザラシであることが推測される。
黒人魚:差別的意識の多少はあると思われる中世の人魚の一種で16世紀半ばにバルト海で捕らえられ、服を着させられている姿は「海の司教」など宗教的恣意性を感じさせる。