揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆旅行、歴史・絵画など。

「見ず子」

い ろ い ろ
かんがえたけど
もう百ねん
かんがえましょう
た く さ ん
あるいたけど
もう百里まで
あるきましょう
あ な た の
まだ見ぬ顔にわたしは
泣き腫れたまなざししか
送れないけど
あ な た の
確かな重みはわたしに
痛みと思いでをくれる

「船頭さんが待ってる」

さ よ な ら
いとしい子
いつかどこかの
温かな家から
たしかにあなたの
声がきこえたら
わ た し は
さびしげに微笑んで
花を一輪置くでしょう

「ほうい、ほう」

舟はいきます
白い海へ
しばし眠ろう
涙の海で

ほんとうに
さよなら。
by r_o_k | 2007-07-16 01:29 | Comments(0)

by ryookabayashi