揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆Twitterまとめ日記。過去旅行の整理、歴史・絵画など。

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これは正直、びっくりした。びっくりするほど単純で短いストーリー。まるで演劇のように舞台となる場所がきわめて限られている。

でも、おしっこ行きたかったのに、最後まであっという間だった。。2時間が30分に感じた。。

キャシャーンみたいな色調の独特のCG映像美はCG2.0というべきマトリックス以後の新しい映像方向性の模索だろう、そこがたぶん空想的でファンタジー、それも陰惨でリアルなダークファンタジーとしてストレートに訴えてくるストーリーとマッチして、釘付けにされたのだろう。単純だからいいのだ、という映画をひさびさに見た気もする。

しかも勝利で終わらない。しかし将来必ず勝利する。この結末もやられた。


頭でっかちのスマートなメガネが活躍するヲタク映画が多い昨今、こういうマッチョな映画が出てくるのは必然だったのだ。これは健康的、監督がゲイとかヲタク的なきめ付けを言っちゃ駄目だ。ゲイだからなんて短絡は不毛。男性性への回帰をうたってひたすらジム通いするたぐいの監督は健全な男子だ、そういうかつての健康的なアクション映画への回帰が必要だったのだ。頭なんてあとからついてくればいいし、博士君がいればいい。だって戦争って軍師と戦士が組んで行うものだ。軍師がいなきゃ戦士だけでいい。エリート主義とか人殺し是認とかスパルタにはいろいろ問題はあって、この映画もスパルタに無条件に共感なんかできやしない。しかし、映画というマジックの真骨頂・・・善悪の彼岸をこえたところでインパクトがあるのだ。考えさせられる映画だってあったっていいけど、考えなくても入ってくるのがほんとの映画だ。

しかし考えてみました。こういう聖人君主なんて古今東西ありえない人間社会の真実を、それでもなんとか最大公約数的に善の意識を共有しようと努力するということでなんとか成り立ってる人間社会を、そのまま過去に遡ってストレートに示している。これはやっぱり考えてもちゃんとしてる。監督はたぶんそこまで考えてない。でも、真の作品は作者を超えるものだ。さいきんの映画の流行として確かに善悪の境をあいまいに描くってのはあるんだけど、ここまではっきり人殺し集団を義と描かれると、ああ、戦争ってこういうもんだし、人間はしょせんエゴの上でしか生きられない、そのエゴをいかに美しく納得させるように表現するかというところで、民主主義は成り立ってきたんだ、というとこまで思いはせてしまった。

科学が太刀打ちできない宇宙人侵略にマッチョが立ち向かって勝利する、みたいなアメリカンな感覚の映画が私はけっこう好きなんだけど、これはもろにマッチョが勝つ映画で、ロードオブザリング的な魔物がばったばったとやられていく(無茶なシーンだけど)。史実といいながらけっこうファンタジーな怪物が多いけど、また、映画好きが作った映画だなあというところもけっこうあって、オマージュがちりばめられてます。細かくは忘れたけど、矢が異常な数飛んできて立ち往生するのは中国映画のなんだったっけ、HEROかなんかのラストだよね。あれは昔から西欧の中世ものにはあった表現だけど、CGでやられたのはあれが最初だったなあ。ノートルダムのせむし男も出てきますね。ユダとして。ああ、もっと面白いとこ気づいたんだけど忘れた。ああ、グラディエーターとトロイのアクションの影響はもちろんある。ハリウッド往年の聖書モノもね。

しかし、映像的インパクトが強すぎて筋が小粒なのは否めない。☆ふたつ半です!
Commented by けん at 2007-07-16 18:09 x
無数の矢が飛んでくるシーンのあの構図はアーマードコアと言うロボット物ゲームでのオープニングムービーで非常に似たものがある。
両肩のポッドから打ち出された多数のミサイルを見上げるロボットのシーンからの連想かなと俺は思ったよ。
アーマードコアはドラクエやFFほど誰もが知っているってゲームではないが、業界ではかなり有名だから。
Commented by 管理人 at 2007-07-16 20:10 x
ああ、ゲームをまったくやらないのでそこは盲点でしたwそうか、ゲームの影響なんですね。中国都市部もゲームやネット消費の激しい地域だから影響は十分ありえますね。
by r_o_k | 2007-07-11 13:03 | 映画 | Comments(2)
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