2026/4/14-4/19:麻布十番~三田さんぽ:文学的写真で一言10:幻想・反戦編、赤坂首くくりの松異聞
2026年 04月 20日

~たまらなくなってその恐ろしい朝の三時になると診療所へ車を飛ばすと、最悪の事態が待っていたんだ。わたしの記憶に刻みつけられていた何百人という患者さんたちとの会話が、なんと、テープ録音や、秘書がメモに記した会話の内容と同じじゃなかったんだ(ブラッドベリ「ロールシャッハ・シャツの男」) pic.x.com/cq9GrroW2I」
加齢による知覚の衰えはみな識るところでもあり、同種のショックは(ここまでではないとはいえ)受けるから、共感させる力が珍しく?強い。でも基本的には変人の話、テリー・ギリアムの世界だ。
〜自ら馬糞の水を、一勺グッと呑み下し、「我塩梅を試みたり、風味しごくよろしきぞや、イザイザ」と言いつつ、手ずから馬糞の水を取って進む、彦次郎涙を流して、その好意を悦び、「我たとい一命を助からずとも、いかでこの御厚意を空しゅう仕るべきや(報知新聞/田中優子監修「江戸の懐古」) pic.x.com/NuL9LkfwZC
本調子ならず pic.x.com/dL7MvgWF1X
途中断念またかくプールで見かける拒食症タイプ pic.x.com/MrvmYAFkXd
ずっと見ているよ。 pic.x.com/pnMmbJoTv7
もう秋やね pic.x.com/N19CsjbPD5
スリープ pic.x.com/1tjAgESgX4
〜間もなく彼女は正体なく寝込んでしまった。暫くして彼女は急に腕に激しい痛さを感じた。思わず起き上って腕を見た。よりも先に男を見た。男は肌ぬぎになっていた。しかも体中から腕へかけての龍の刺文が今にも浮き出して彼女に向かって来る様な気がした(森光子「春駒日記」) pic.x.com/0VWEJbmOcR
〜彼女はそばにとんできた一枚の葉をつかもうとした。葉はするりと逃げ、踊りながら木の方に戻っていった。ロリは少し追いかけ、立ち止ると息を切らせ笑い出した。「いやよ」彼女は腰に手を当ててきっぱりといった。「私は行かないわ」(ディック「萎びたリンゴ」) pic.x.com/imNywyOGnY
〜橋口壮助の弟吉之丞が刀を抜きはなって走り寄って来て、有馬を助けようとしましたが、格闘がはげしく、両人の体勢が絶えず変化しますので、有馬を傷つけそうで、手の下しようがありません。うろうろしていますと、有馬はさけびました。「おいごと刺せ!おいごと刺せ!(海音寺潮五郎「寺田屋騒動」) pic.x.com/Taje7IpL1c
〜そして、私の探しているもの、私のしたがっている仕事、それはたしかに彼の中に在る。彼こそ私の探しているものだ。彼こそ私の仕事を持っている。不思議な歓喜が私の胸の中に躍った。昂奮して私は、その夜は眠れなかった。翌日、朝早く私は鄭を訪ねた。(金子文子「何が私をこうさせたか」) pic.x.com/7aXw7uLL7e
~教官の准尉はどうにもならぬローズ品的兵隊を何かやらせるごとに新しく発見する。百米と走れぬデブの医者、射撃演習をやらそうにも右の眼がソコヒで照準の出来ぬ百姓、軍人にたまわりたる勅諭の五ヵ条が絶対に覚えられない炭坑夫(富士正晴「帝国軍隊に於ける学習・序」) pic.x.com/kAnpfdP12Q
〜雷師匠と称せし習字の師匠あり。此教場は左の如し。「やあ、向にも灸をすゑられるのか、せん香の前で泣ているよ。」「あの泣て居る子はどうしたの。「御師匠さんのいふことを聞かないで、いたづらをしたので、あの炭俵へいれて、今に大川へ流すとお言いのだ(長谷川渓石「江戸東京実見画録」) pic.x.com/J2knYAPSFk
月日は経つなあ pic.x.com/NflvLPE5MS
~「バナナフィッシュよ」「うーん、まさか!」若者は驚いた。「口にバナナをくわえていたかい?」「ええ」シビルがいった。「六本よ」若者は浮袋の端からぶら下がっているシビルの濡れた脚を、いきなりひろいあげ、その甲に接吻した。「やめて!」(サリンジャー「バナナフィッシュ日和」) pic.x.com/Fw3F4Hl1mL
~この恐ろしい軟体動物は、首をつられた若者たちの、オルガスムに浸った肉と霊を食らう。この軟体動物が分泌して彼らの体じゅうにこすりつけてくる溶解液体で食われるのを好むのだ。プライベートなことをしゃべりすぎたかな(ウイリアム・S・バロウズ「B.Jよ、アクションの状況がわかるか?」) pic.x.com/X1rRI7q9re
〜かなたの地平線をそいつがすっかり占めていて、そこに恐ろしい仮面が沈んでゆくところだった…まるで悪夢の中でこそ沼が塀から目だけ出して中を覗き込んでいるかのように、ふたつの動かぬ目が荒地の上を見つめていたのだ…(ジャン・レー「新カンタベリー物語」) pic.x.com/JVjY6gsTFX
~息子の太郎の事となると主婦は大概目が無くなる。「さう。ぢや一寸やりませう。急ぐんだから一寸ですよ。」此処でどてらを着た僕と他所行きを着た主婦と縦隊に並んだ。「ぽーぴぽゝ。ガツチヤガツチヤガツチヤガツチヤ。」「ぴーぽー。ガチャゝゝ。」(岡本一平「侘しき時は汽車ごつこ」) pic.x.com/HaLlFt5Vv4
やれやれ。 pic.x.com/GTcuoKBw0F
〜しかしルナザールの王宮では、アルタザールの名は、とつぜん神々の記憶から消し去られたのが原因で、もはや、今あり過去にあった事々に含まれるものではなくなっていた。アルタザールの王座脇には一衣の王衣が置かれ、そのそばに王冠がひとつ放りだされてあった。(ダンセイニ「消えた帝王」) pic.x.com/eS2RzMrCqT
〜フェニックスの宗徒を含まない人間の集団はないのであるから、彼らが受けなかった迫害はないわけであるし、彼らが遂行しなかった報復もないこともまた真実である。彼らの血は、何世紀にわたって、西欧の戦争や遠いアジアの戦闘で、相対する敵の旗の下に流された。(ボルヘス「伝奇集」) pic.x.com/doBhasHVek
〜何かに失敗した人が金の算段に苦んで、夜更く、此返まで来ると、急に死にたくなつて、ダラリと吊下るのが此松の枝である。これに列んで、もつと太い松樹があるのだが、何時も首縊といへば、此樹に限られて居る。そこで首縊の松なぞと、縁喜でもない名前が付いたのだ。(伊藤痴遊「明治裏面史」) pic.x.com/oFWfxj6Hdn
赤坂喰違事件。土橋の手前の「くびくくりの松」から岩倉具視の馬車を襲ったことにしている。この松は詳細を知らない。もっと昔の本に縊鬼として触れられているもほぼ内容はない。暁斎は内藤南瓜にお岩様を描き右下広重名義の土橋の上から伊右衛門へ鬼火を飛ばす。 pic.x.com/2uQQCmoKoL
麻布十番何もなくて川向うの三田台へ。こちらも古い建物は高級マンションに。豪州大使館の鬼門は蜂須賀邸の猿ヶ辻(金の浮彫)隣三井倶楽部前の旧逓信省簡易保険局はマンションのファサード化。手前が渡辺綱の當光寺、向こう綱の手引坂より薩摩藩邸跡のNEC、芝の正念寺の妖猫塚(謂れなし)で終了。 pic.x.com/p2zMed2NA4
余り写真。複数枚貼るとsageられるんだっけ。 pic.x.com/gv9SPhbm2R
〜一度戸に鍵がかかる音を聞いたことがある、ただ一度だけかかる音を、われわれはみな自分の牢獄で鍵のことを思うのだ、鍵のことを思うとき、われわれはみな牢獄にいることが分るのだ日が暮れた時だけ天上のささやきが聞え没落の英雄コーリオレーナスのことを暫時おもい起すのだ(エリオット「荒地」 pic.x.com/BlOJsUAgLz
〜輝く脆いその球は高く高く飛び上り黄金の夢のやうに漂いその命は砕け散つてしまふ。頭蓋骨が泡ごとに願ひ嘆くのが聞える。「この滑稽な残忍な遊戯はいつ終るのか。命とりの怪物よ、汝の残酷な口が空の中に吹き散らすのは、わが脳漿わが血肉だ!」(ボードレール「悪の華」) pic.x.com/v57Altcc2y
〜ぼんやりしている ぼくがいくさに征ったなら 一体ぼくはなにするだろう てがらたてるかな だれもかれもおとこならみんな征く ぼくも征くのだけれど 征くのだけれどなんにもできず 蝶をとったり 子供とあそんだり うっかりしていて戦死するかしら(竹内浩三「ぼくもいくさに往くのだけれど」) pic.x.com/lNBeL42dOW
〜終りなき戦ひだ 弾丸の運命だ 永遠なる一瞬の決戦だ立て 立て 立て旗を立てッ墓標を立てッ進め 進め地球が壊れたら 宇宙征服だ人間の旗を高く 高く天体の玉座に 立てろッ。(ドン・ザッキー「白痴の夢」) pic.x.com/BJUZUkSJuj
〜接吻もすべて、見よ、盃の中なる如く心くゞりて行く。死せし喜びのわが凡ての接吻も。色なき花あり、月光の下にあせる百合、牧場に置かれし月光遥の青き空際の噴泉あり。眠りに疲れ苦しみて眠りのとづる目蓋をすかし薔薇の中につどふ鴉を、陽に輝く空の下に病める人々を(メーテルリンク「温室」) pic.x.com/seaRw4jNxJ
〜破壊された形跡もない。昔どこかで見た大工場だ。煙突も 作業場も 瓦斯タンクもそつくりそのまゝ。ただ全体がぞつとするほど赤錆びてゐるのだ。長い長い間。海中に沈んでゐたものがそこに出てきたやうに寥しいのだ。(小野十三郎「大海浜」) pic.x.com/XkSZSnCaO0
〜まだ彼をやり過ごすことができるかもしれない。死神との約束。荒む丘の荒れ面にさあ今年も春が、最初の花畑が現れる。神は眠りつくのにあつらえ向きと知っている。シルクの枕に忍ぶ香り。至福の眠りの中で愛が脈打つ場所、脈は脈に寄り添い息は息に、静かな目覚めが愛しい所…(アラン・シーガー「死とのランデブー」) pic.x.com/wT6hopIfZQ
〜漠冥たる成層が旋律を地上で引き裂く 私はあなたの健康がそれに耐え得るかを気遣った こんな場合、あなたは物狂わしくなるにはあまりに古典的だ そしてあなたのE線はひとりでに鳴ることを止め 朽ちるまで鳴ることを止めようとした―――それは単に私の杞憂だったか(槇村浩「森山啓に」) pic.x.com/BKyndalDWT












































