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「墨田川両岸名所双六」には江戸後期の向島を中心とする観光名所や名物が絵で示されている。
「雷門」はこちら。天明年間に発案され江戸後期に浅草寺門前土産名物となったおもちゃ「とんだりはねたり」。仲見世の「助六」で今も売っているそうな。この絵は「助六」の紙人形。突然ばねで跳ね上がり笠を飛ばして顔を見せ驚かす趣向、笠ではなく大きな顔や動物だったりして、はねた拍子にハズレて顔が変わるのがびっくりさせたらしい。「お化け」ともいったそう。かぶせないものもある。こちらも含めいくつかの形は現在も作られている。作りも簡素な安物ということで子供の土産というよりコレクションもされたようです。

双六、けっこう出てくる。

ファンシー。

「亀山のお化」が元の名前とか(大阪ではこの名前が使われることがある)。「川柳江戸名物」T15 西原柳雨
亀山は関西ですね。



「おしやぶり : 日本玩具集. 第2輯 古代篇」T15では飛人形とあります。
「玩具の話」T3
飛人形とあります。
傘を被っているのが勧進帳。傘や大きな顔を被っていたのが飛んで中の顔が現れるという飛び跳ね人形ですが、最初は何も被らない兎などだったそうです。糸を巻いた竹に載った人形をいくつも置いてランダムに飛ぶさまを楽しみました。


伊藤晴雨の挿絵(昭和初期)やっぱりファンシー。

国芳(道外化もの百物がたり〜一部)飛んだり跳ねたりの坂田金時カシラを被せた箒で暫を形作り、化物どもを脅かす狐。金太郎人形は化物がおそれる。

国芳(化物忠臣蔵〜十段目)こちらも飛んだり跳ねたりの顔で蹴散らす構図は同じ。天河屋義平に扮した亀山の化物が武器の入った長持の上でがんとして動かない。がまの義平を試す捕り方みな化物にみえますが、仲間。天河屋の段にそってます。

暫の「飛んだり跳ねたり」


浅草寺仁王門前の江戸玩具店助六で購入。無茶苦茶種類があるそうで、季節ごとのものもあり、十二支もある。
江戸玩具の趣味は高くつくのでやめときます・・・(小さければ小さいほど高くなるとか)

※ネット時代は通販でも探せばあるとおもいます製造直販なら恐らく安いです余計