【七福神まとめ】東京正月七福神の二十年プラス京都【正月じゃなくても歩けます】
2021年 03月 27日

谷中七福神
江戸最古の七福神という。250年の歴史の中であまり確定的なコースが決められていなかったらしいが今は公認コースがある。古くて大きい像が多く、寿老人は徳川家康ゆかりという。二十年以上前に何度か回りましたが布袋様が移動していたり様変わり。江戸期から明治前期まで田圃を見渡す夕暮れの風景が絵に描かれてきた道灌山と、寺でらが庭園を作り蛍が舞い鶯も鳴く環境で明治初期まで人々を楽しませた日暮しの里(日暮里)もめぐれる。正月ですいているとはいえ上野に行きつくまで想像力がいります。

谷中七福神の修性院の布袋様、屋外に祀られていたころの写真のきれいなやつが出てきた(今は本堂内)(1997)

無知なりに知識を蓄えたのか見慣れた道灌山に感じ入る。両脇崖の細長い台地の下に沿って谷中七福神がある。日暮らしの里をめぐる趣向で、庭園を見せて江戸の観光客を呼んでいたのですね。井上安治が上下の小版を描いて秀逸だが清親の変な絵が安かったので衝動買い。道灌山の学び舎、山の下やないかい。






瑞聖寺:布袋尊
妙円寺(白金妙見):福禄寿尊・寿老人尊
瀧泉寺(目黒不動)恵比寿神
蟠龍寺(岩屋弁天):弁財天
大円寺:大黒天












※すごく人気の七福神になってる理由は全部御朱印対応するところで、御朱印は統一価格300円だから人形400円より安い(人形実物は良いけど)色紙にもらうときも宝船含め他のようなスタンプではなく手書きだから。わたしはこのバルサの宝船が欲しかっただけなので、、、宝船通年なんだが、、、



善国寺
大黒天(前立のみ開帳)

経王寺

こんな鳥居構成。
新宿区余丁町8-5
※ご朱印等は少し離れた西向天神社(富士塚の残骸がある)で
西向天神社








新宿区新宿6-21-1
福禄寿(木像もあるが同時に近年掘りだした変な形の石を見立てている)


永福寺

寿老人(ちっちゃい木像をすごく高くて遠いとこに祀るが撮影可能)
新宿区新宿6-20-16



稲荷鬼王神社
布袋尊(童形、通年)
新宿区新宿2-9-2
寿老人が小さすぎる件(撮影自由)

斜面利用の富士塚がむちゃでかく見える件(再築か)

シャンディガフ美味しすぎてフラフラの歌舞伎町

※猫人情報保護の観点からボヤケた写真しか上げません

神様の拝み方について歴史だとか派閥だとか背景にこれが正しいという押しつけが双方にあるが、そもそも神様が何望んでるのかわかってるのか。おのれな神様か。「それ千年前のやつ、古臭いからやめて」「やり方がバラバラで嫌になってたからお伊勢さんのやり方でいいよ」「どうでもいいや」それが八百万

新宿なんかで迷う。フラフラになって気がついたらここ!白糸塚子供塚に夜泣き地蔵!このご時世にまだ化かすか妖魅!若干怖いです



東海七福神
品川宿南北を広く歩く5キロくらいのコースで、北側のほうが旧東海道が歩行用に整備され無理なく楽しめる。品川神社より南へ歩きます。しかし予想外に神社が混んでいた。正月3日でこれはびっくり。まともに拝めない。南側2社がかなり離れているので先を急ぐ口実に。養願寺と一心寺。 https://pic.twitter.com/WZkwdBzkdg
東海七福神はこのあたりまでは近くて楽しい。何度も呟いてる荏原神社。猫。品川寺(品川神社ではない)。品川寺は江戸六地蔵大仏の南端を門前に抱き、金生七福神石像や大銀杏、正月開帳の寺宝仏に芸姑名など刻まれる巨大庚申塔など見所多い。御朱印が沢山あり金生七福神大型絵馬にも朱印が頂けます https://pic.twitter.com/OKu4d7cviU
東海七福神北側は品川宿の名刹も街道脇に見ることになるので、時間があればごゆっくり。海晏寺は千躰荒神信仰で特徴的でだいぶ綺麗に整備されてます。平蔵地蔵は書いてあるとおり青物横丁から移設された。講の遺物が多く境内整備で移動したりしてますが目につく街灯を頂いた電灯講荒神様は見もの。 https://pic.twitter.com/9tB5LPZvwS
東海七福神はここからがかなり歩行します。旧東海道は鈴ヶ森刑場にひかれる罪人と縁者の別れの橋と伝説される涙橋こと浜川橋(坂本龍馬が滞在した推測のある浜川砲台近く)を渡り、ずーーっと歩いて天祖神社と諏訪神社が合祀されたところ。混んでる。。ずーーっと歩いて右に浜川神社を見ます。 https://pic.twitter.com/dm82OeZBZe
東海七福神はこのあたりから旧東海道の趣からはなれ、大道路と京急の交錯し、横断できない場所が増え道に迷うエリアに至ります。鈴ヶ森刑場跡を右に見(この方向からだと街道との位置関係が把握しやすい)、現東海道に合流。左にしながわ水族館、大森海岸駅で道を渡るのに難儀しながらやっと、磐井神社 https://pic.twitter.com/fMTHtRNffd
古写真そのままの方向から磐井神社が右手にのぞめます。すごい混んでます。奥に弁天池と弁天社があります(古文書にも出てくる)。東海七福神はどの御神体も新しく作られたもののようです。設定は戦前くらい。力石や烏石の文字の刻まれた水盤などは右奥にまとめられました。おつかれさま。 https://pic.twitter.com/xcIT83YUoo
posted at 00:35:18


牛御前(牛嶋神社)水神社(隅田川神社)木母寺(梅若塚)







- 大井蔵王権現神社(福禄寿)品川区大井 (品川区)1丁目14-8
- 東光寺(毘沙門天)品川区二葉1丁目14-16
- 養玉院(布袋尊)品川区西大井5丁目22-25
- 上神明天祖神社(弁財天)品川区二葉4丁目4-12
- 法蓮寺(恵比寿)品川区旗の台3丁目6-18
- 摩耶寺(寿老人)品川区荏原7丁目6-9
- 小山八幡神社(大国天)品川区荏原7丁目5-14
さすがに正月最後の休日、廻る人多し(2019)










荏原七福神を何度も廻ってるんですが、2007年正月に通りかかった更地の端っこにありました。こんなかんじで。


うーん、この石塔は何なんでしょ。家神様?そして、たぶん元はお屋敷だったであろうこの場所は今はどうなってるんでしょうか。












小石川七福神はなんか雑だった。温度差があった。最後の「水戸藩邸跡東京ドーム」なんて散々探したあげく、インフォメーションセンターに勝手に押せとスタンプと朱印が放置(「東京ドーム」という寺名は貴重ですが)。。著作堂さんこと滝沢馬琴の最近有名な「路女の墓」。(2020)







改築前↓

参考:南蔵院(現)のしばられ地蔵↓ほかに品川にもあります













石川啄木終焉の地がミニ資料館に。






非公開かな。






















社殿に場違いの人形がある。インド風の座像はおそらく素朴に過ぎる若者が最近据えたものだろう。一緒にある生糸もオシラサマのような意味があるのかもしれない。「民間信仰」の雑多な混交のありようが、現在進行形で見られるようで面白い。と横を見ると小さな七福神まである。
…仏教、ヒンズー、そして神道の奇妙な同居は、富士講という民間信仰のうえに慎ましく続く。(2000頃)
目黒大円寺七福神 旧太鼓橋石材(2016)
このような一か所ですべてそろうところもあり、えてして七福神コースに含まれている寺社である。体力等の都合で回れない人のためだろう。

都七福神
七福神には三つの国の神が入り交ざっているといわれる。インド、中国、そして恵比寿のみ日本というわけだ。国が多いだけにご利益盛りだくさん、もっとも日本において七福神めぐりというのは最初から観光を兼ねた「宗教スタンプラリー」だったそうだ。都七福神は江戸で娯楽化された多くの七福神よりも古いから、必ずしもスタンプラリー的な位置づけではないだろう(から歩いて廻るのも難しいほど分散している)けれども、今見るに、六波羅蜜寺あたりが中心となって観光的盛り上がりを作っているふうなところは否定できない。もちろんネガティブな意味だけで言っているのではない、スタンプラリーであっても楽しくご利益を得られればいいのだ。(2011京都)
えびす神社 | 京都ゑびす神社 | えびす | 神道 | 京都市東山区大和大路通四条下ル小松町125 |
松ヶ崎大黒天 | 妙円寺 | 大黒天 | 日蓮宗 | 京都市左京区松ヶ崎東町31 |
毘沙門堂 | 東寺 | 毘沙門天 | 東寺真言宗 | 京都市南区九条町1 |
弁天堂 | 六波羅蜜寺 | 弁財天 | 真言宗智山派 | 京都市東山区五条通大和大路上ル東 |
赤山さん | 赤山禅院 | 福禄寿 | 天台宗 | 京都市左京区修学院開根坊町18 |
革堂 | 行願寺 | 寿老人 | 天台宗 | 京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町17 |
天王殿 | 萬福寺 | 布袋尊 | 黄檗宗 | 京都府宇治市五ヶ庄三番割34 |
1.松ヶ崎大黒天

北山の「法」の字の裾野にある大黒さん。小さく田舎ふうで、本堂内の黒い小さな大黒さんを直接拝むこともできる。
2.赤山禅院





修学院近くにある山中のここは京洛の不思議スポットとして挙げられることも多い。言うまでもない京都の表鬼門封じの寺。寺といってもちょっと変わったいきさつがあって、比叡山延暦寺の塔頭でありながら(閻魔大王である)泰山府君(赤山大明神)をまつる、神仏習合の社となっている。御所の東北の角に猿ケ辻という猿像が置かれた場所があることは有名だが、東北方向にあるこの寺、拝殿の屋根上に呼応するように南を向いた猿像がおかれている。猿は「災いが去る」の掛詞。サンスクリット文字だけで構成される特異な絵馬や、手作りの福禄寿おみくじなど土産物にも事欠かない。福禄寿をまつるが見ることは出来ない。

3.革堂(こうどう)

下御霊神社の南すぐにある。けっこう大きな寺院。巨大な寿老神像は必見。




こちらは下御霊神社。御霊信仰のうちにあるものだが、直接誰かの祟りを鎮める目的で作られたのではないらしい。
4.東寺

毘沙門天をまつる堂が無料で拝める。見ることは出来ない。大黒天などもあるので間違えないように注意。



ここでは桃山時代に作られた夜叉神堂を見ておきたい。雄雌二体の夜叉神像はもともと南大門左右に安置されていたが、通る人が拝まないと祟りをなしたという。教訓的な意味合いもあったのかもしれないが、その後中門の左右に移され、中門がなくなったあとに現在の小堂にひっそりおさめられるようになった。弘法大師の作とされるが、じっさいとても古く、瘴気が感じられる。七福神中で見られる最も不思議なスポットだと思う。

5.六波羅蜜寺




弁財天をまつる。金ぴかの像をすぐ拝める。来るごとに寺勢が上がっているように思う。都七福神の中核でもある。平清盛・あこや塔でも有名。観光バスだとここで特別にお祓いを受けることができる。銭洗い弁天もありなかなか楽しめた。商売気が嫌いな人には向かないが。ここからゑびす神社へは歩いていける。
6.ゑびす神社


京都ゑびす神社、この日はよいよいえびすの縁日でにぎわっていた。像は拝めない。

本殿の向かって左脇の戸を叩く風習がある。恵比寿神は耳が遠く、拝むだけでは願いを聞き届けてもらえないから、本殿を叩いて起こして改めて聞いてもらうのだ。格子ではなく戸を叩くのはマナー。

7.万福寺



黄檗宗の総本山、重要文化財指定だらけの大寺院。布袋尊をまつる。堂々と写真にもとれる。この寺、好きで何度も訪れているが、この日は縁日で無料開放されていた。この寺だけ宇治にあることからちょっと足を伸ばす必要がある。黄檗宗ならではのものがいろいろとある。なんだろう天井にぶらさがってるもの。

以上、七福神めぐりは午後5時にオワリ。そして、今回の落穂拾い旅も終了とあいなりました。おつきあいありがとう。

大国主命(毘沙門天)通常は大黒様と習合
少彦名命(大黒様)
恵比寿尊(えびす様)
天鈿女命(お多福※ or寿老人or福禄寿)※京都清水寺七福神現存
猿田彦命(天狗 or寿老人or福禄寿)
市杵島姫命(弁財天)
宇迦之御魂命(稲荷or布袋尊)

できた!(何が)
これが真・七福神


なんかねこの七福神図をふくむ本は、没後出版しか見かけなくて、別に版木が同じか下絵が同じなら問題ないはずですが、川瀬巴水がそうであるようになんとなく本人公認が得られてない感じがして手は出せませぬ。そも初版ってあるのか?

