

アカマタ、クロマタ、シロマタ




写真が皆無だったので新聞使用すいません💧識名坂の遺念火。首里からの金城町の下り坂をおりて向かい側の上りの急坂。ここは古い真珠道という石畳の一部だった(最近発掘されている)。昔仲睦まじい夫婦が商売をして身を立てていた。その幸せな様子を妬んだ者が男に妻の不貞を吹き込む。嘆いた男は坂下の識名川に身を投げた。妻は嘆きあとを追った。程なく識名坂を川に向かう2つの人魂が見えるようになった。これを遺念火と呼んだ。遺念火じたいは火の玉の一般名詞。

久米三十六姓の血を引く或る家に戦前から憑いている、黒い石炭のような塊。ガジュマルと、離れにいるが人に憑くと祓うとき口から飛び出ることもある。不幸に伴い出るときもあり、何でもないときに頭上に現れ手足が生えて逃げる姿も目撃された。大陸から連れてきたといい、キジムナーではない。謎の多い半動物。呼び名は人により少しブレがあるらしい。強いて言えば大根のような黒いタール状の塊の目撃が他所で報告されている。〜小原猛「沖縄の怖い話弐」

アカカナジャー

伊平屋島でいうキジムナー。砂州で繋がった野甫島ではフィーフィーといい洞窟に住み夜、海で光りながら魚をとるなどいうが、タコ嫌い屁嫌いなど典型的な特性も備えている。アカカナジャーは赤い髪というような呼び名からしてももっとキジムナー的で対岸の沖縄本島の本部など、キジムナー(方言多数)の源流的な地域に近いことから古い形が残っているかもしれない。伊平屋島は山深くハブもおり、まだどこかのガマにひそんでいるかもしれない(琉球石灰岩の島ではないから呼び方はガマでいいのかわかんない)。