揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆Twitterまとめ日記。過去旅行の整理、歴史・絵画など。

江戸怪談 亡魂回向親しからずを拒み難す

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江戸久保町のいせや七郎右衛門という者の娘の乳母は、死んで「妙信」と法名をつけられた。後に抱えた乳母が、はなはだ患い、理由もわからない様子であったので、加持祈祷したけれども、効果は無かった。 

増上寺の祐天和尚を迎えようと使いを向かわせたが、法問の最中で暇がない、近辺の信者を集めて念仏せよとおっしゃったので、教えの通り、誰彼を招いて念仏を唱えていると、病人が少し快く見えたので、 

どうですか 

と聞いた。すると、 

只今の念仏は貴いものでございますが、誰もかれも「妙法」のためだけに回向して、私のことを脇に置いていらっしゃいますゆえ、往生を遂げることができません。ぜひともにでも、私のために唱えてください 

と言う。 

この「妙法」とは七郎右衛門の姉娘で、先に亡くなっていたが、その位牌を正面に置き、ことに娘のことであれば親をはじめ人々も愛念深くし、回向も念入りに行っていた。 

「妙信」の位牌は扉に貼り付け回向も自然と疎かになっていた。 

このことを聞いてから驚いてすぐに、妙信の位牌を正面に置き、念仏を唱え続けると、病の苦しみはそのまま快方に向かった。 

神谷養勇軒「新著聞集」

2013年01月17日13:16 mixiサルベージ

by r_o_k | 2017-07-20 15:10 | 不思議 | Comments(0)
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