京都奈良怪異落穂拾い(3)伏見寺田屋、城南宮ほか

京阪に乗り込み伏見へ向かう。中書島駅で下車して寺田屋へ。途中川岸の酒蔵景色を愉しむ。長建寺という弁財天のお寺がある。
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このあたりの河畔が名所となっており、三十石船再現の川下りも季節により楽しめる。但し、かなり整備されているし、かつて淀川の河川運搬の要所として栄えたときの風景はまったく残っていない。昔は奇祭でも知られた長建寺では珍しいコインのお守りを授与してくれる。ちょっと問題があってここにコインの図柄を載せることができない。確かめたいかたは現地へどうぞ。びっくりします。ちょっと土俗だ。

1.寺田屋
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寺田屋騒動ないし寺田屋事件(薩士の同士討ち事件、及び坂本龍馬襲撃事件をこう呼び分けている)で知られるこの船宿がなぜ不思議なのか???

よく知られたニュースだが三年前に京都市により調査が行われ、鳥羽伏見の戦いで一帯もろとも焼失した跡に再建されたものであると推定された。もともと、ニセモノ疑惑が囁かれていた建物でもある。

じゃあなぜ、(龍馬を斬りつけた)刀疵や(龍馬の)銃弾跡が???
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駆け下りた裏梯子というのも嘘だったのか???
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いや、寺田屋という建物が問題なんであって、伝承は正しいだろう。事件も騒動もこの地で起こったことは確かだ。だからここは、歴史好き幕末好きは行っておくべき場所なんである。

まあ、埋め立てによって窓から見える風景はまるきり変わっているし、完全に想像力が求められるけどねえ。
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・・・個人的にはここには何か蟠るものを感じた。場所に篭るものか、やはり建物は本物なのか・・・
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寺田屋騒動については、田中河内介の件を調べていたとき触れた。リンクはこちら。
http://okab.exblog.jp/8933620
怪談田中河内介・調査報告その3-2

2.御香宮から伏見市街

幕末戦争で新政府軍の拠点となった御香宮は重要文化財の建物(ブルーを基調にしていて綺麗)もいいが、伏見のあちこちに湧き出る名水の中でもここは霊験あらたかとか。
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源空寺の山門。老朽化しているけどなかなか風情がある。それもそのはず、伏見城の遺構だそうで、両脇階段下にガラス張りで古い像を見ることが出来る。このうち大黒天は豊臣秀吉の念持仏だそうで、もとは巽櫓にあったものが流れてここに安置されるようになったとか。小さいけど古いお寺なのだ。必見。不思議じゃないとか言わないで。

大黒寺は市街からちょっと住宅地に入ったあたりにある。薩摩寺とも呼ばれた理由は島津公の信仰を受けていたため。以後薩士との関係深く、義士の葬所として歴史を積んできた。その末にあるのが、「薩摩九烈士」の墓である。すなわち前記、寺田屋騒動にて命を落とした薩士の墓であり、墓碑は事件に深く心を痛めた西郷隆盛が筆している。
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有馬新七の墓。一番手前にある。


3.城南宮、鳥羽殿跡

共に不思議というより史跡だけど、不思議なのは伏見からここまで超遠いのにウォーキングコースとなっているところだ。車通りの激しい住宅街のウォーキングは伏見市街のうちはまだ、酒蔵の匂いや幕末戦争に関連した標柱が目を鼻を愉しませてくれるけれど、そのあとがけっこう、あれ、こんなん東京でよくあるなあ、という情趣のない道のり。公称45分7キロの無駄歩きが面倒な向きは無理してこちらのほうから訪ねる必要はない。近鉄竹田駅から歩いて1.5キロくらいです、この二箇所(一帯すべてが鳥羽離宮跡といわれている)。鳥羽殿跡は鳥羽離宮跡公園という何も無い公園だけれど、もともと藤原家を避け京を離れた白河法皇が築いた白河法皇御所の南殿にあたり、城南宮はその鎮守社となっていた。40年以上前に発掘調査が行われ、埋められたが、北の端にある築山は当時の面影をのこし、またそこに建てられた標柱は鳥羽伏見の戦いがこのあたりで勃発したことを示すもので、当時大砲が置かれたという。小枝橋の標柱もある。
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城南宮は京都の南の護り、裏鬼門避けとしておかれた由緒ある神社で、どちらかといえば名所というより折々行われる技芸で知られている。正月神楽は終わっていたが、雰囲気は残っていた。曲水の宴は神苑で行われる行事として有名だが、時間的にその場所すら見ることはできなかった。
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初日はこれでおしまい。
奈良の三輪山は写真が撮れないので、三日目の都七福神(これも不思議な場所は二箇所くらい)と合せて最終項としてあげようかと思います。

(4)三輪山周辺
by r_o_k | 2011-01-13 12:41 | 旅行 | Comments(0)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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