2010/8オキナワ神秘考2 久高島で物思うこと
2010年 08月 18日
斎場御嶽入り口バス停から、大回りで歩いて安座真港へ。場所に注意。降りてきて手前側は海遊びの施設になっていて、繁忙期にはグラスボート的なもので久高島行きも出るようですが、私が行ったときは欠航。ヘリポートも付設し面白い形にしつらえられた人工ビーチも越して、駐車場の向こうがほんとうの港。待合所で往復のチケットと時刻表をもらう。ここに地図も書いてます。フェリーで20分、高速船で15分。高速かどうかより時刻表に左右されます。フェリーなら一杯になることはないと思う。とにかく近いし、乗れない心配なし。
島の南岸(本島と逆側)一帯がこのあたりでいうイノー、即ち礁湖になっていて、砂浜だから天気がよければ子供の遊びにもいいでしょうね。いかにも潮干狩りできそうですが、漁業権に触れないよう注意。今はどこの離島でも厳しい。潮が引いていたのと風が強かったので眺めはイマイチでしたが、ここで遊ぶのを目当てにする人もいると思う。もっとも、久高で海遊びというとダイビングみたいですが。本島の目と鼻の先にもかかわらず過疎離島にありがちな「釣りとダイビングの島」なのだ、と同船のひとびとを見て思いましたね。
で、港からこの浜沿いの防風林沿いの道を東の果てまで行くわけですが、防風林にときどき穴があいていて、いちいち名前の付いた浜に降りられる。ピザ浜から始まりいくつも浜の名が立て札に記載されてますが地図にも載ってません。この全体をもって「伊敷浜」といいます。

ここが琉球で最も古い伝承の残る浜です。
日当樽夫婦という住民が、みそいで神に祈ると黄金の壷が漂着し、中には麦など七種の種子が入っていたという。
農耕伝来・・・ステレオタイプのような話です。
途中、貝塚跡もあります。
ウパーマという星砂がとれる浜を過ぎると白砂はなくなり、海にも降りれなくなります。両岸を低い岸壁で囲まれた岬に入る。植生が変わり、あきらかに意識的に手をつけていない原生林の道を東へ行くことになります。

聖地です。
まっすぐカベールという岬へ向かいますが、壬の日にここから、神が馬に乗って見回りに来る、とあります。ここの密生するクバの葉は大掛かりな祭事に使われました。
岬の先はほんとうに小さい岸壁と、更にその下に小さな砂浜。

この浜こそアマミキョの上陸地とされています。すなわち、琉球民族の最も神聖な場所。
さて、個人的にですが、、、
このあたりの雰囲気はかなりあるなあと。静かで、物言わぬものの雰囲気が低い密林の左右から伝わってくる。但し、天気がどんよりとしていたこともあり、これが晴れていたら非常に暑く、あっけらかんと感じたかもしれない。岬からは本島の向かい岸が見えますし、よく見ると斎場御嶽だって見えそうです。
あくまで幻想です。このあたりはふるい集落や風葬地だったんじゃないか、という考えがよぎりました?現在の住人のずっと前の、何らかの目的をもって住んでいた地。

くぐるのかくぐらないのか、それが問題だ(くぐるといいみたいです)

戻りは島の真ん中の通りを。その途中立て札に従って、最高霊地とされるクボウウタキの前まで行けます。このあたりはカベールとはまた違った深い森になっており、湿気ています。中には何も無いそうですが、いまは女人でも島外者は禁制なので、目印の石より向こうは確かめようがありません。たとえば新城島のあの複雑で大規模なウタキ群と、装置としては一緒でしょう。ただもっとしめやかに、今や静かに・・・ハレのときだけ動き出すのではなく、集落の中心に偉容をはなつ(まさに琉球王朝と直接の関係をもつ)外間殿が常に「神」を保っている状態において、特別なときに特別な場所としてもうけられた、それがこの御嶽なんだなあと。

このクボウウタキを含む北岸一帯はすべて崖地で、展望のいい場所もありますが岸辺まで原生林が迫っているので、クボーから先のウガン浜、神聖な井戸ヤグルカーなど、ポイントだけ海に出るといいです。本島が見えます。

ヤグルカー。海岸におりる途中の大岩の間に染み出ていますが飲めないでしょう。

集落内はさきほど触れた外間殿及びその周辺の施設が目をひきます。大きな硯のような石はアマミキョの座った石だそうです。


イザイホー祭は海側に下りた久高殿で行われましたが、思ったより小さかった。

男性の祝女さん?を初めて見ました。伝説のある大里家近くで女性に挨拶したら何か強い声をかけられましたが意図はよくわかんない。余り意味はないのでしょう。

ちなみに久高殿あたりの北岸は墓地です。ここはまさに墓地でした。そういうことです。
・・・で。
個人的には外間山のあたり、とくに横の森に異様な気配を感じたけれども、思ったより穏やかで薄い感じがしたことを付け加えておきます。

こういうのは個人の感覚です。さらにその時々で変わります。パワスポでも不思議スポでもなんでもいいですが、それは人によっても日時によっても違ってくるものだということを、思わされました。

つづく。
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