揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆旅行、歴史・絵画など。

2010/5長崎(5)福江島ミミラクから・・・

福江島一の砂浜、高浜海水浴場、広大な砂浜ですがこの日は引き気味で(別に私の風貌に引いていたわけではない)、スカイブルーの美しい海は若干モヤっとしてしまっておりました。
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ここから三井楽に入ります。伝説多い五島最西端の半島。嵯峨島が見えます。京都から遠島になった貴族が住んだことからその名がつき、最も古い伝承の残る地域。カクレキリシタンも多かったそうで、今はカトリック教徒率が極めて高いそうです。
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上古より特有の民族が居住し(宮古の池間民族を思わせる)、後期遣唐使が最後に碇を下ろし、決死で旅立つミミラクの地、弘法大師もここから船出したということで今やお大師信仰がけっこうな勢いですが、江戸時代にはキリシタンが弾圧をのがれ流れ流れてきたあたりでもあり、教会が多くあります。半島先には寄らなかったので港の柏崎や伝説の姫島は見ませんでしたが、半島の中央を占める広大な自衛隊設備など内側から覗き見。
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ミミラク・・・弥勒信仰を想起するのが自然でしょう。西方浄土を望める地、とくに南西諸島でよく聞く「ミルク」のこと。美しい夕景の中に溶け込む西のさいはてのミミラクは、亡くなった人と再会できる島として蜻蛉日記にかかれた地とも推されています。思いはせると水平線に懐かしい人の姿がしばし現れる・・・「隅田川」を思わせ、雅な哀しさというか、都との関係深さを感じます。五島灘では怪しい水怪の話が明治以降も報告されていますが、福江には死んで魚人になった父親に助けられる長助の話というものが伝わっていて、このミミラクと関係付けるかたもいらっしゃるようです。
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道の駅「遣唐使ふるさと館」。山側に遣唐使船の模型があるそうで。
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GWに大阪を出発した遣唐使船も来るとのことでした。半島を後にします。
日本最大の木造教会、水之浦教会。現在のものは昭和13年建造。
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ここから道は内陸に入り、瞬く間に福江港へ戻りました。
ガッパ伝説を追うとまた違った面白みがあると思いますが時間はもうあと30分強しかないっ
資料館へ。
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外観のわりにこじんまりとしていますが、カクレキリシタン関係は堂崎ほどではないにせよそれなりに見ることができました。本日通りかかった小社の床下から見つかったという切支丹地蔵。背に十字架をしょっており、誰も由来を知らなかったそうですが、恐らくカクレキリシタンが弾圧を逃れるため密かに隠してそのままになったのではないかといいます。
出航。。
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船は上五島に寄る。又今度。
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この日は長崎から佐世保にいって泊まりました。
最西端とは・・・?
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次回、下九十九島と生月島。

つづき

(後補)
メレ子さんのちょう有名旅写真ブログに五島(福江島)がアップされてました。カクレキリシタンについて触れているところに、更に詳しいサイトへのリンクがありますのでさんこうまで。

キリシタンの島で、宝石みたいな天主堂群とかわいい休火山をめぐる - メレンゲが腐るほど恋したい http://t.co/xW0xQcp

記事は続くみたいです。
by r_o_k | 2010-05-13 17:02 | 旅行 | Comments(0)

by ryookabayashi