狐魅截髪

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髪切りという事件が江戸から明治にかけておおいに流行った。往来で歩いているとき、寝ている間、いつのまにか髷や結い髪を切り落とされる。髪は文字通りの命と考えられていて、それらは今もたまに起こる事件のように単なる性癖の発揮やストレス解消のみならず、何らかの目的を持った「人間による」通り魔的犯行、恐らく奇妙な迷信、願掛けが背景にあったものだと思われるが、それだけで片付けられないような事件もあった、という。これもその一つと言えるかもしれない。

~著者幼年のころ髪截(切)というものが非常に流行った。知り合いがふと夕寝した間に髪を切られた。しかし枕に付いたところは切ることができなかった。その切り跡はとても臭く、よだれがべっとり付いていた。ある人、これを見て狐が噛み切ったのだと言う。今思うに、桐油と胡麻油で塗り固めた時は、どんな獣も近づけてはならない、ということだ。中国にも鼠の妖怪が寝ている間に髷を取る話や狐魅が人の髪を切る話があるからだ(中陵漫録)
Commented by kenzjpn at 2009-11-22 14:14
このタッチなかなかいいねぇ。
あのどこだっけお化けの掛け軸、あんな感じみたい。
掛け軸風に描いたらなかなか決まるんじゃない?
Commented by r_o_k at 2009-11-22 23:13
ありがとうございます。。このての筆描き漫画だとどうしても杉浦日向子テイストには敵いません。いっそちゃんと妖怪画にしたほうが、こういう題には向くんでしょうか。ところで掛け軸、、、どこのでしょう???けっこう妖怪掛け軸って、縁起物でも見無い気がします。
Commented by kenzjpn at 2009-11-22 23:24
いや妖怪じゃなくて幽霊の方。
永国寺のお坊さんが描いたのをふと思い出したのだ。
Commented by r_o_k at 2009-11-22 23:51
あの(さいきん素人に流行りの言葉で言えば)デッサンのなってない、でもやたら動きのある絵ですかf^_^;けっこう高い画材使ってませんでしたっけ、金属かキラが入ったような。

色鉛筆の黒で影をつけただけなので、ああいう筆慣れた筆使いはむつかしいですよf^_^;
by r_o_k | 2009-11-22 02:08 | 怪物図録 | Comments(4)