揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆旅行、歴史・絵画など。

地縮

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倶利伽羅山のあたりに起こるという。蜃気楼に似て、晴れも曇りもしない穏やかなとき、見たことも聞いたことも無いくらいの遠い深山幽谷が目のあたりに見え、山木の数々から谷川の流れる音まで間近に聞こえる。鳥獣や行き交う人々も俯瞰するようにことごとく見え、さながら聞いた仙境から見た様子に似ている。陰気水煙の気のなせるわざか、雨が降るとき遠い島が間近に見えるたぐいと同じとはいうものの、松風水音のそばに聞こえるさまが訝しく、よそでもみられない点だ(北国巡杖記)

このあたりも伝説が多いようである。光学的なものだけではなく、音まで近くなるのが不思議、ということ。
by r_o_k | 2009-11-11 00:51 | 怪物図録 | Comments(0)

by ryookabayashi