揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆Twitterまとめ日記。過去旅行の整理、歴史・絵画など。

夢幻紳士「花火」には帰宅後ささげます

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あれ?前座話忘れた。。百識に歩く雑誌ライター中沢氏が、何故かUMA専門家としてらくがきまで挙げてたけど(下手絵が売りじゃなかったんか?かつてうちがやってた怪物図録とコンセプトは一緒みたいだけど、、、想像を積極的につぎこんでく点なんか。boingboing.netが取り上げてくれるよ今なら。南極ゴジラはどうかいたかなあ)、ジャニでUMAで他のメンバー見たら山口さんがキャスティングされないのは不思議。枠がかぶるからUMAの人と?スカイフィッシュ坂本さんを放送した勇気に乾杯。足のあるコウガイヒル?あれはいいね。イモリや山椒魚だったりして。むかし東京でもそのへんの溝にアカハラいたんだよ。


遅ればせながら夢幻紳士回帰篇花火読みました。まさか花火が読めるとは。

優しく静謐で何より江戸から戦前の日本伝統の怪談のもつ雰囲気と、散文詩のような構成に1番好きだった「花火」のまさかのリメイク、しかも妖魅に取り付かれる怪奇を兄妹の表情やまなざしや汗にかなり強く投影して、前作とは違った「魅入るもの」・・・江戸随想に出る「通り悪魔」、あの理屈のない気配・・・が繊細に注意深く描かれている。。幻想を墨絵で、現実をペンでという境目が明瞭で、思い切った場面カットも的確で、ペン部が意図的だろうか多く、墨がしつこくならないように配慮されてもいる、意識して読むと計算的に割り出せるのがまた面白い。

かなり生々しいグロとして描かれていた間男と悪妻の首の絡み合いが、谷中の阿伝の首をがつん、すとんとやって終わるまで幕末より流行った晒し画の首絵のような浮世日本画風にあく抜きされ、夢幻感つよく主筋の繊細な流れを損なわなくなっている。この首の顔はまるで歌舞伎で、葉介先生には珍しい画風、含め絶妙の幻想性が、しかし壺に封じられたあの世の花火に浸蝕され、二人の気が違って行くさまが、前作よりかわいらしくなった画風とミスマッチなのも不思議に綺麗だ。文学的な話だなあ、映画にはならない。

昭和初期といいながら独自の幻想世界を展開してきた高橋葉介という異才が、この作品のリメイクでは時代こそ明確にはされないけれどあきらかに細かにとある時代を雰囲気で再現している。ああ私はこの葉介世界が好きだった。ヒナコ先生が作った江戸幕末の散文的な幻想世界からどことなく地続きの、この世界が。

シナリオ重視の当時の作風の中に感傷と幻想だけで流しきったこの世界は余りに特異でせつなく、末流浮世絵の世界、夜間飾りネオンを見上げる開化の無邪気な喜びに顔ほころばせた人々、今余り顧みられない昭和浮世絵まで続くなつかしき隣の時代を、才覚で再構築した先生の傑作中の傑作。

どうやっても怪奇色より感傷色が強くなってしまうのは本意ではないかもだけど。


で、明日早くより病院に泊まりがけなので、らくがきはできません。記憶で書くのは今回は嫌なので、帰ったらちゃんとあげます。
by r_o_k | 2009-06-03 01:09 | らくがき | Comments(0)
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