怪物図録・頭に生える嘴
2008年 11月 25日
延宝年間、江戸通銀町二丁目に堯順なる商家あり、八王子山家の鷹の餌取りの子を年季に使っていたが、流行の熱病で死んでしまった。沐浴させ剃髪せんと髪に剃刀を入れるに歯がまったく立たない。髪の根を見ると頭蓋一面に鳥の嘴が生え、巌のようになっていたという。(新著聞集)
疱瘡か皮膚病の瘡蓋か何かだと思われるが鳥取りの子に鳥祟るというのはこの説話集によく出る因果応報話でもある。ちなみにこの随筆、やたらと念仏を奨励し他宗徒を貶める奇怪な話が多いが、江戸本にはよくあること。
怪物図録(本編)
ところでようつべって16:9の画面になったのだねぇ。
ttp://jp.youtube.com/watch?v=0Wl0WL6o8cI