「バベル」

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悪いのはモロッコ人の弟とメキシコ人の乳母だと思う。何かみんなが原罪をしょって、みたいなことではなく、運が悪かったことはあると思うけど、この二人は何かしらやっぱりおかしいと思う。それだけまず書いておこう。こう思わせたのは製作者としては余り意図に沿っていないと感じることだろうが。

同じ地球上の富める者と貧する者のコントラスト、プラス価値観の相違を露骨に描いたような・・・「やっぱりね」という感じはどうも最後まで抜けなかった。映画だから現実ではけしてないのだが、「現実だ」と思うと確かに感じ入る部分はあり・・・地球は今や狭くなり、世界じゅうの人種がバーチャルなレイヤでは混沌と交じり合い暮らしている・・・バタフライ効果っていうんでしたっけ、「風桶理論」で「やくしょこうじがハンティングに使ったライフルをモロッコに置いてきたらアメリカ人が撃たれ子供が死に、一人のおばはんがメキシコに強制送還になる、と言ったら身も蓋も無い話なんですが、そういうことも今やありうるのだ、無責任にとった行動の責任とか、いや、そんな高尚な話ではなく単純に、世の中全てフクザツに絡み合っていてもう純粋に孤立した存在ではいられないとか、なんかそんなかんじのけっこう単純でいて深い話でした。

かなり細かくカットを編集しているので、芸術映画が余り好きじゃない向きはそのへんが錯綜しすぎて見づらいのが気になるかもしれない。筋の弱さが音楽と映像でごまかされてるなあ、という部分もある。日本のシーンを見て思う。だってあれはリアルなようでいてやはりリアルじゃない。若者がウイスキーでクスリはやらない。スコッツじゃないんだから。日本に対するちょっとした誤解もあるように思う。少し古いし。耳がきこえない設定の菊池りんこ氏の演技は体や顔の芸という部分に特に鬼気迫るところもある。でもそれほど強く印象には残らない。

とにかく「陰日向に咲く」同様、3つの全く異なる話を同時並行的に動かしていき最後でつながるという趣向なので(メキシコだけ少しずれているのが肝でもあるけど・・・これに気づかないとほんとに単純な映画だと思うよなあ・・・「モロッコではもうすべて解決しているのに乳母を家に帰さなかった傲慢なアメリカ人夫婦のせいで」という部分)、ちょっとでも違和感を感じだすとその部分だけが突出してずれていき変に感じてしまう。この映画、すごく日本映画的な感傷性も持っていて、日本の場面だけ見るとけっこう日本でもこう撮る人いそうだなあ、という感じもあることも含め、電話や交友関係といった直接的繋がりのない、ただ昔ハンティングに行っていたことがあり、その銃が全ての問題の元というだけの繋がりで日本人が出てくるだけだと弱く、日本のシーンだけが別の映画のようにすら感じられてしまう。これがどうも冷静に考えて変なかんじだ。日本はバベルの塔を築いてその上で空虚に泣く一人の少女なのか?うーん。

悪くない。☆二つにはするけど、コミュニケーションの手段としての言語の違い、口がきけるかきけないかの違い、そのへんがバベルなのだというところも含めて伝わりづらいところもあり、何か話が整理されていない、何かもっとやりようがあった、そして、アメリカ人は憎まれているなあ、そんな印象を持った。
Commented by kenz_freetibet at 2008-09-01 21:04
実に残念。
本当に残念。
名古屋のバベルの塔が出来上がった頃にこの映画を作ればと本当に思った。
(スパイラルビルで検索してちょ。アドレスのh抜きでもここは受け付けてくれないね)
このビルはほんとにちょっとやばいのじゃないかと思うのだけどなぁ。

ところでアイフォーン(延ばすらしいね)はどうにも使えないらしいけどほんとかな。
こればかりは2ちゃんねるの情報が全く当てにならないぜ。
Commented by 岡林 at 2008-09-01 22:33 x
結局どのくらいの入居率なのか、と思いますけど・・・この映画、ちょっとイメージが古いんですよね。あんなマンション入居している人間なんて限られているし、モロッコでハンティングなんて聞いたことないし・・・

iPHONEが使えないという話を脇で聞いていましたが、個人的にはまったく興味がないので(;^^
ウルトラミニノートと携帯フルブラウザ、それ以外はそれぞれの専用機を既に持っているのでいりません。
by r_o_k | 2008-08-31 21:47 | 映画 | Comments(2)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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