胸の上で祟る「ドモヴォイ」の話

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ほんとはそろそろ妖精ものを書きたかったんですが、よろしげな話がなかったのでロシア(スラブ)の悪魔の話でもどうぞ。
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山室静編「妖怪魔神精霊の世界」自由国民社などを読むと英独北欧の妖怪は殆どケルトとゲルマンの二大勢力のそれに分類できてしまうように見えますが、後者がかなり多くの民族に分化しているため民話も多様化していることや、両者の混淆した話も多く見られることは言うまでも無いことです。私などちょぼちょぼ北欧の妖精譚を読んでいると、ゲルマンの祖地と考えられているこの地にケルト的な妖精の民話も少なからずあることに気づかされ、ゲルマンはやはりもっと東から来たもので、北欧もまたケルトの地ではなかったのかなあ、などと考えてみたりもするわけです。

東のほうへいくとスラヴ民族が出てくるわけで、これはまた異質な・・・極めて厳しい冬に支配される・・・自然信仰のあった場所だと思うんですけど、キリスト教化やイスラム流入にもまして「ソヴィエト連邦」という民族を越えた巨大な共同体の成立が最初にあったこのてのものの存在を完全に「わかりにくく」してしまっているなあと思います。思想に存在を否定された妖怪たちは音楽や子供の絵本の中でひっそりと息づいていくしかなくなり、今あまり民俗学的見地から見たヨーロッパ・ロシアの妖精妖怪本って見られないのは、異国のわれわれのようなものの興味をひく、未整理で混沌としているがゆえに剥き身で面白い話が殆ど失われてしまったせいなんじゃないか、とも考えたりするのです。

ババ・ヤガーやルサルカなど、有名なスラブの妖精はわれわれが一般語として認識するところの「霊」ではありません。たんなる民話上の邪神や怪物にすぎない。ケルトの古い妖精のような、掴みどころの無い、断片的な実見談を伴うものは無いんだろうか・・・家霊、屋敷神という概念は日本でも一般的な祖霊信仰の考え方ですが、ロシアではドモヴォイなどと呼ばれるものがそれに相当するようです。ロシア以外でもポーランドなど東欧諸国から広く分布しているものだそうです。

ありようはケルトのバンシーに近いのかな。少ない情報からさっするにこの概念自体あいまいではあるんですが、家に棲みつく、家畜にとりつくものであり、畏敬畏怖の対象であり、夜に人の姿で活動し、家畜や家庭、家は守るけれども・・・人間は嫌いで、寝ている人間の首を絞めたり脅したりする。

保護と攻撃という相反する性格がいかにも原初的なかんじがしていいです。バンシーに近いと言ったのは昔この存在は他の荒野をうろつく悪魔と違い、「予言」をするという属性を持っているようだからです。いいこともわるいことも、家を守ることにかんする予言をする。そのため崇拝の対象として、屋移りするときには連れて行くための儀式を執り行ったりした。

人間の姿をするし、祖先の霊なのか?というとじつはこの存在はむしろ家畜と強く結びついているようで、東欧に多い魔女(獣に化ける)、ウェアウルフのような概念との関連性をも彷彿とさせます。人間の姿といってもさまざまで、主人と同じ顔をしたもの、浅黒く角がありもじゃもじゃの毛と尻尾という典型的なキリスト教的悪魔の姿のもの、小さな白い老人という妖精ぽいもの、、、ここにあげた姿は古い採話記録をもとにしています。話は捏造です。すいません。

夏休みは終わり、町にはやっと落ち着いた雰囲気が漂い、さて、怪談集はどうしましょうか。とりあえず今日はおしまい。
Commented by kenz_freetibet at 2008-08-31 15:28
ロシアの言葉で反応してしまった。
やはりソ連もロシアも同じだな。
俺はかつてソ連のT型戦車のエンジンの作るプラントに手を貸してしまった。
やはりあの国は駄目だ。
負の国だ。
俺はなんて事をしてしまったのだろうなぁ。
はっきり言う。
冷戦時代、東西の兵器のバランスを取ったのは日本だ。
日本はそう言う国だ!!
そう言う汚い事をして国力を上げてきた。
俺は知らなくて良いことを知ってしまったのさ。
世界のハイテク兵器は日本で作っている。
日本抜きでハイテク兵器なんてありえない。
俺は歩兵が使う携帯地対空ミサイルの現物を日本で見た。
俺の会社で見た。
本物だ。
撃てばミサイルが飛ぶ。
フランスが作っているなんて嘘だ。
作ったのは日本だ。
ソ連のT型戦車はエンジンもキャタピラも日本製だ。
ソ連の兵器システムのコンピュータも全て日本製だ。
俺たちはそう言う国に住んでいるのだ。
また冷戦が始まるかな。
そしたら日本が儲かるぜ。
あぁこんな世の中やだ。
俺は自分がやだ。
Commented by 岡林 at 2008-08-31 18:54 x
うーん・・・まあ、この項目でそういう話題は何とも(;^^

私も今ではロシアは余り好きではありませんが、現在の状況は単純に断ずることもできないとも思っています。ソ連のあった時代とは違う、そこが厄介だなあと。

知らない、わからないことが罪だとは私は思いません。日本の原罪感はことさらに大きいわけではなく恐らくよその国でも多かれ少なかれ同じことが繰り返されている、下手に干渉したりすることで余計な火種を増やすことは嫌だなあと思います。アメリカのように。
Commented by kenz_freetibet at 2008-09-01 09:55
突然ね、フラッシュバックのようにいろんな思いが駆け巡るのだ。
自分に対して、日本に対して、ソ連に対して怒りを感じる。
なんで特定の記憶を消去出来ないのだろうねぇ。
人間の脳は不便だなぁ。
Commented by r_o_k at 2008-09-01 10:24
国を変えるには、変える力を得なければどうしようもないと思います。結果責任もとれないのに行動を起こすのは結果を考えないアメリカ的な短絡思考ですし、なら何もしない、知って何が出来るでもないことについて知らないことは、けして糾弾されるべきでもない。知ってしまっても忘れたほうがいい、忘れる装置を脳内に構築したほうがいい・・・さいきんちょっと諦念なんですがw

向こう見ずかどうかはともかく何か行動を起こした人間に対していちいちわーわー騒ぐネット民を見ていると、果たしてこの中の何人が同じことをできるんだろう、そういう行動を起こすための第一歩すら踏み出せない、自分の足元すら固まっていない、そのくせ人のことには口を出したがる人間が大半なんだろう、そんな冷めたかんじをおぼえてしまいます。ネットも長く接していると何となく底が見えてきて、ネット自体に対する忘却装置が発動してしまいそうです。
by r_o_k | 2008-08-31 13:33 | <風流>怪奇漫画落之書 | Comments(4)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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