「スカイ・クロラ」

[スカイ・クロラ] ブログ村キーワード

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これほど世界観にはまった映画はSW以来なかった。精緻のきわみの映像美はやはりアニメーション以外にはなしえないろうし、シンプルな描線の二次元人物は最初は違和感があるがあくまで諦念のもとに冷静に描かれる内容と絵柄がシンクロして後半は没入して見られる。

これは前知識なしに見たほうがいい、たぶん小説を読んでいたらいろいろ文句もつけたくなったろうし、

キルドレなんて設定もじつはそれほど重要では無くて、普遍的な問題を描いている・・・終わりなき日常という幻想にとらわれがちな若者と、若者が大人になりきれずに中年を迎えている実際の現実のそのままを抉り取り、

残酷だけれど一種理想郷を描いている。強引に言えば「ビューティフル・ドリーマー」なんだけど。描き方は逆だが。

じっさい切ないのに、とても楽で、すがすがしくて、この世界で暮らしたい、と思わせるのだ。それはイングランド南部に取材したような非常に厳密な自然描写に見て取れる。

それとは一線を画した鉄、という重量感のある、模型のようにスケールが小さく見える3G戦闘機と二次元人物の重ね合わさったときのギャップにはやはり宮崎アニメに比べまだ違和感が否めないが、だからといって宮崎アニメほど融合してしまうと味がなくなるものかもしれない。

能面に人はそれぞれの中で一番いい表情をあてはめて能を愉しむ。これは能面のような人物にそれぞれの人の想像力が表情を汲み取っていく。まさに大人のためだけの映画だ。

攻殻系二作やアヴァロンよりずっと好きだなあ。設定や異常な長台詞に不要なほど説明的な部分や政治的に生臭い部分があり、そこは原作ならびに押井監督の学生運動時代の思潮が未だ残っているのかなあとも思うが、個人的には筋はこれでいい、もうこれ以上ひねらずに、あの世界観の中にずっと浸らせてほしい、それだけを思って見ていた。奴隷種族と化した社畜日本人?それでもあのキルドレたちは、幸福だと思う。

邪魔しない音楽が秀逸。抜きん出もせず、剽窃もなく。あやかはんそくだよー

ここまで後引く映画は年2本あればいいほうかな。単館上映のヨーロッパ映画の大当たりを見たときのような、眠れないのでついにかいてしまいました。もっと気分が抜けてからすっかり書こうと思ったのに。落書きを載せなきゃならんので無理栗描いたけど、少ない画材と記憶だけではこれが限界。ごめん。

原作読もうかな。DVDは多分買う。ポニョよりワンランク上の☆二つ半ということで。

だって、続きが見たい。オチも予想通りの含みがあるし。

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Commented by kenz_freetibet at 2008-08-30 09:40
あの震電もどきは普通のプロペラ機を描いて前後逆にすればいいのだ。
つまりコックピットの前方が尾翼の方にむいているようにね。
もちろん垂直尾翼はいらないから消す。
水平尾翼の形状をちょっと変えるとあの飛行機になる。
日本の航空機史上最高の作品となるべきはずだった震電はロマンがあるのだ。
開発が進んでいればジェットエンジンとなるはずだったのだけどね。
残念無念。
ま、しかし帝国の兵器だからそれでよかったのだ。
でも零戦にしろ震電にしろ兵器を積まない純粋な飛行機としても実に美しいと感じるのは俺だけかなぁ。
Commented by 岡林 at 2008-08-30 10:38 x
モデルがあるんですね。着陸時の翼の形状がよくわかりませんでしたのでてきとうにかきました。それにしてもクリント・イーストウッドのファイヤーフォックスみたいな形状で、二重プロペラ後発機ではどう考えても機動性に問題があり通常の小型機からは格好の的になるのは目に見えているような気がしたんですが。。あんなアクロバティックな飛び方ができるものかなあと。ジェットエンジンなら違うんでしょうけど。
Commented by kenz_freetibet at 2008-08-30 11:08
いやいやその逆。
最高速度740キロ以上。
B29迎撃用の戦闘機だが運動性能も良い。
小型機じゃまず追いつかないよ。
ジェットエンジンにしてしまうと、もうこれは一撃離脱で巴戦(アクロバット的な戦闘のやり方。零戦が得意としてたもの)は無理だけどね。
ただ大戦末期でいろんな金属が不足していたのとじっくりテストする間もなかったので数回のテスト飛行で終わっているけどね。
Commented by 岡林 at 2008-08-30 11:21 x
速度性能を重視した設計なんですね。でもこの映画を見ていると対空戦専用みたいなので、接近戦になったとき小回りがきかなそうだなあと(結局勝てない機体に乗せられているというオチなのかなあと)思ったもので。。
Commented by kenz_freetibet at 2008-08-30 11:31
零戦や隼ならともかく大馬力の戦闘機はどれも小回りは無理だよ。
戦闘機の戦いは第二次大戦の中期から一撃離脱(遠くから撃ってさっと逃げる)に変わっているからね。
速度差はいかんともしがたいからね。
零戦が通用しなくなったのも速度がないから。
多少大廻になろうが速度があればさっと逃げられるからね。
だから日本の戦闘機は優秀なパイロットが乗っていれば敵から撃ち落とされる事はないけれども反対に敵を撃ち落す事も出来なかった訳さ(^_^;)
Commented by kenz_freetibet at 2008-08-30 11:38
震電は一撃離脱機としての設計だろうね。
だけども日本の戦闘機乗りの嗜好として重戦闘機も格闘戦も考慮した設計にしてある。
雷電とか紫電とかね。
空戦フラップとか言うものを日本は独自に開発しているからね。
良い材料と良い燃料があれば、日本の戦闘機は重戦闘機も軽戦闘機並の運動性能があったはずなのだ。
今ならどんな戦闘機を作るか知らないけどね。
心神と言う名前の戦闘機はどうも凄い性能と聞くけどね。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E7%A5%9E_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
震電の夢を諦めてないのかもしれないぞw
形は違うけど。
Commented by 岡林 at 2008-08-30 11:59 x
一撃離脱機といわれればわかる気がします。ダイナミックで見栄えもする。しかし先の大戦では高度も速度も足らず、何より物資が足らず日本は敗れたといったかんじでしょうか。。三菱重工に伝統がまだ引き継がれているんでしょうか・・・アメリカの軍用機を間近でずらりと見てしまうと、自衛隊の国産兵器が今ですら物資の乏しい時代の産物に見えてしまいます。戦争は経済と絶対に切り離せないですね。その点でもこの映画は暗喩的な部分があって好きなのです。
Commented by kenz_freetibet at 2008-08-30 17:32
きゃ~
睡魔に襲われながら書いた文はなんと支離滅裂。
言っている事が矛盾してる(^_^;)
願望と現実がごちゃごちゃ・・・
いかんねぇ。
震電は結局足を出した状態でしか飛んでないし、全力飛行もしてないから実際の性能がどうだったか・・・
もう一回作ろうよ(^_^;)
Commented by 岡林 at 2008-08-30 21:24 x
航空法の問題なんですかね~、一人乗りヘリも国内では売れないし、古い軍用機を作って飛ばしてみるくらいのことはアメリカなんかはよくやってますけど。。
Commented by mimimi at 2008-09-02 22:25 x
色々、深く考えると突っ込みたくなるけど、見ている間は、そんなん考えもせずに、深くその世界にはまり込んで見てました。
私は、事前に簡単なあらすじだけ読んでいて、「きっと映画ではキルドレの秘密が分り、そんな戦争をしている会社や、国に戦いを挑んで、最期は勝利するみたいな結末だろう」と、漠然と思っていたのですが・・・。
まったく自分の予想がイイ方向に裏切られるとは!

原作、一緒に見た娘が買おうかなと言ってるので、「買ったら見せ」とお願いしております Σ(゚Д゚)ガーン

Commented by r_o_k at 2008-09-03 02:24
細かい部分を無視してわりとわかりやすい映画を狙ったみたいですね。空戦シーンが先に出来上がっていて、若者受け狙いみたいな。でもやっぱりあれは綺麗な絵と音となんとなくの話、それだけでいい映画だと思います。映画館で見てよかったなあ、と思いました。ほんとに前知識がなかったので、不意を衝かれてハマりました(;^^

原作との違いがあるのか気になりますけど・・・
by r_o_k | 2008-08-30 04:35 | 映画 | Comments(11)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


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