揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆旅行、歴史・絵画など。

ラヴクラフトの幽霊が住んでいた件

離婚の恨みで?あのカルト的パルプ作家が蜜月を過ごしたアパートに出た・・・
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ブルックリンの住民を脅かすH.P.ラヴクラフトhttp://gothamist.com/2008/08/15/brooklyn_apartment.php

ある一組の住民が1920年代の恐怖作家ラヴクラフトが使用していたブルックリンハイツアパートに引っ越してきて以来、奇妙な体験を重ねている。壁に掛けた絵が「不思議に跳ねて」落ちた。絵を打ちつけた金槌も消えてしまったのである。ヴィジャ盤による降霊会が行われたときは皆興奮状態に陥ってしまった。さらに説明のつかないハミング音が聞こえている。住民は幽霊を信じないとしたうえでNYポストに「このアパートが奇妙であることは認めます」と語った。なぜならラヴクラフトは「レッドホックの恐怖」で「何か健康を害するもの、何か密やかなもの、不快なまどろみを得ながら地下に横たわる何か巨大なもの」について書いていたからだ・・・ブルックリンを舞台とした。ただ、こんな見方もあるが・・・「ここに移り住んできた二人のユダヤ人」に不躾に扱われたことへの警告。
(抄訳)

Googleマップ;レッドホックとクリントン通りの位置関係

ブルックリン・ハイツの場所;
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=brooklyn+heights&ie=UTF8&ll=40.705172,-73.994122&spn=0.019975,0.054932&t=h&z=14&iwloc=addr
(クリントン通り側から)
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=brooklyn+heights&ie=UTF8&t=h&ll=40.699544,-73.992105&spn=0.009988,0.043774&z=15&layer=c&cbll=40.694731,-73.992206&panoid=rop5qnymra-RGPmy_Q6fYA&cbp=1,288.70059097833433,,0,-33.67992939425365

ブルックリン・ハイツとは

ブルックリン・ハイツ・ブログの記事

誰がこの部屋を呪っている?
http://www.nypost.com/seven/08142008/realestate/ghost_story_124321.htm?page=0
(NYポストの元記事)2008/8/14

1927年、伝説的なホラー小説家H.P.ラヴクラフトはブルックリンの”邪悪なもの”の物語を書いた。それは「レッドホックの恐怖」と呼ばれた。彼のアパートに着想を得て書かれたもので、彼はその「魂」をこのように描写している・・・「何か健康を害するもの、何か密やかなもの、不快なまどろみを得ながら地下に横たわる何か巨大なもの」。

Nellie Kurtzmanはそれがどのようなものか知っている。彼女はこのアパートに現在、実際に住んでいる一人だ。クリントン通りのブルックリン・ハイツで、レッドホックではないが。頭のおかしな空想家の精神が拡がってしまうこと、それをまったく歓迎しないと語った。

「H.P.ラヴクラフトには気味悪さがつきまとっていると感じます。」カーツマンは児童書販売を仕事にしている。「彼について知っている全てがとても気味が悪くて。彼の周囲に”暗示”される全てが気味悪いんです。」

彼女とルームメイトが4月に引っ越してくる前から既に”暗示”は始まっていたと言う。

「友達が最上階に住んでいるの。彼女が「この巨大なアパートは見えない人々が出入りするような建物だわ」と言っていたのを思い出します。」

1階のベッドルームが二つあるアパートの住民は鍵をあけたまま予告なく、不可解な失踪をした。

カーツマンと友人たちが調べているとき、その中に熱狂的なラヴクラフト信者がいて、ここが作家のアパートであったことがわかった。彼らはヴィジャ盤(西洋こっくりさん)を持ち込み、真夜中の降霊会を行った。

「友人のマーチンには2年前に死んだジェフという友人がいました。」カーツマンは会には参加しなかったが後からそのことを聞いたという。

「マーチンはジェフから生前彼の犬を託されました。彼が遅く帰宅するとジェフはいらいらするくらいでした。数週間後ジェフは亡くなりました。降霊会が開かれたさい、マーチンはこのように言いました。「誰かここにいる?何か気になっていることは?」するとヴィジャ盤はスペルを示しました・・・「ルーシー」。マーチンの犬の名です。別の参加者はラヴクラフトのファンでしたが、前の晩、アパートに入る際そっと記念にレンガの欠片を欠いていました。彼の番が来たとき、スペルが示されました・・・「レンガ」と。」

これらの話は気にはなったが、アパートが広々としていたためカーツマンは借りることにしたという。(彼女によればここに惹かれた理由のひとつにはMad Magazineのアニメーターで設立者の一人でもある編集者ハーベイ・カーツマンを父に持つ数寄者の血のなせるわざだという)

「最初に足を踏み入れて、ダイニングの床に友達と腰を下ろしたとき、ハミング音が聞こえてきたの。冷蔵庫の音でもない、地下には雑音を出すようなものは何もありません。まだ続いてるんだけど、何が原因だかわからないの」

でも本当に恐ろしかったのはその後だった。物がひとりでに動き出したのだ。数週間経ってカーツマンは壁に絵を掛けようとした。金槌で釘を打ち、しっかりと設置した。だがすぐに不可解にも釘は抜け、絵は跳ね落ちた。ちょっと場を外してまた戻ってきたとき、絵を掛けるために使った金槌は消え、それきり二度と見つからなかった。

夢を見始めたのはそれからだ。事件の数夜後、絵をくれた人に関する生々しい夢を異常に見るようになった。長年会ってもおらず、思い出したこともない昔の上司である。

「あんなに生々しい夢は見たことがありません。引っ越してきてからのことなんです。たまたまアパートにマッチした夢を見ただけなのか、H.P.からのメッセージで、それが何なのか私にはわからなかったというだけなのか」

カーツマンは今は旧友の生々しい夢が平凡になったと言う。彼女は財布からクレジットカードがなくなっていることに気づき、すぐにそれを差し止めた。だが、数日後、カードは再び現れた・・・財布の中に。

果たして彼の古い住居のこれら騒動にH.P.ラヴクラフトの幽霊がかかわっているのだろうか?悪名高い人種差別主義者のラヴクラフトはレッドホックの小説の中でここを「むさくるしさの混ざり合った迷宮」と呼んだくらいだから、「二人のユダヤ人をここに住まわせる」ということに当然の反応を示したのだろう、とカーツマンは語った。

しかし、このアパートが単なる自然の奇現象を引き起こす現場なのか、それとも本当にラヴクラフトの幽霊が長居しているのか・・・彼の懐かしい生家のほうに住む者への憤りをぶちまけながら・・・どうか知る方法はまったく無い。

「これが幽霊かどうかわかりません。私は幽霊を信じません。」と言いながら、カーツマンのリビングルームには「神々への献納」と称する小さな神殿が作家のために設置されているのも事実だ。

「そう、おかしいでしょ?」

(抄訳)

~ちょっと冗談まじりというか、ラヴクラフトというだけで昔からカルト的な人気がある(というか死後に祀り上げられた側面が強いのかもしれない)ので、短い結婚生活を送ったブルックリンのアパートもある意味名所化しており、入居前に降霊会なんて開くというのは実際にはいかにも「期待して」移り住んだ証左でしょう。

クトゥルフ神話;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%95%E7%A5%9E%E8%A9%B1

寒くなったら途端に怪談記事の反応が悪くなってきた、やっぱり季節モノなんですねえ・・・
by r_o_k | 2008-08-25 13:59 | 不思議 | Comments(0)

by ryookabayashi