変化の森にて「くだん」に出会い。

さいきん中国のニュースで猿顔の牛が生まれたというものがあった(と思う)。顔が潰れる畸形だったわけだが、件(くだん)はそういった現実的な奇異から生まれた流言が仏法の因果応報説を裏付ける証拠として伝承されイメージが固められた妖怪なのだろう・・・死後に畜生道に落ちた悪人の生まれ変わりというわけだ。人の顔をした子牛が生まれたとたん予言をしてすぐに死ぬ、一般的にはそう言われるものだが、江戸中期くらいに初めて瓦版にあらわれたものは寧ろ予言をして去るアマビエと同じような神もしくは神獣的な描かれかたをしており、姿をうつしたものが護符になるというのもアマビエと同じ。人牛といわれるものは牛に生まれ変わってしまった人間の話としてあるものでほぼ別物。これも抹香臭い。

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いわゆる予言獣のひとつである件と、半ば都市伝説上の怪物である「牛女」とは似て非なるものとしていくつかの一般書にて比較がこころみられてました。牛頭人身の後者は獄卒としても描かれる仏教に併合された神、牛頭天王と直接の関係があると思われ、最近は古代ギリシア、ミノスの怪物ミノタウロスの伝説と遠縁があるのではないかとも言われるが、このあたりは学術的に取り組まれている話題なので深くは触れず、今回はちょっと創作性を強くしてみました。いや、行き当たりばったりでオチを考えない、いわゆるヤオイの方法でいきたかったのだが、そのせいか肩の力が抜けてまったく下書きもせず殆ど修正なしに一発で書いちゃいました。もっと何か捻れたかもなあ。ただ、くだんは人気の題材なので下手に捻るよりは煙に巻いちゃったほうがいいかなとも。シュールに逃げるのは駄目なやり方、最終手段なんだけどいいや。山の神が侵入してきた牛神と対決し、しかし日本の神の典型としてはからずも融合(併合)してしまう、ということを描きたかったんですけどね。まあいいか。
Commented by kenz_freetibet at 2008-08-18 05:27
小松左京が戦中の話だからと新耳袋では大震災でのお話。
あまりにも強引なやり口はちょっと気になったな。
創作なしの人から聞いたお話だけでまとめてくれればと読むたびに思う。
編者としてどうかなぁと思うなぁ。
中にはおおって思う話もあるから余計にそう思う。
Commented by 岡林 at 2008-08-18 09:46 x
新耳の編者のひとり自身が「くだんブーム」の仕掛人というか、くだんマニアとして別稿をあげているくらいですから、全部創作でもないでしょうが、話者が知らず有名作の影響を受けた創作話を聞いて、事実と語った可能性が高いと思いました。編者は確信犯だとは思います。
by r_o_k | 2008-08-17 03:07 | <風流>怪奇漫画落之書 | Comments(2)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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