揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆旅行、歴史・絵画など。

2008/7/3首だけ人間、貧乏に苦しむ

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そのテントに入ると、惜しい惜しいと思っていた入場料も惜しくなくなる。不況で仕事もない人々は、それでもこぞって押し寄せ、驚嘆する。

南アフリカ、グラハムズタウンのナショナル・アート・フェスティバル、ヴィレッジ・グリーンに設営されたテントに入ったオルウェス・グコボマは「信じられない・・・魔法にちがいない」と語った。

「体の無い首」

それは笑い、喋る。

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19世紀に人々に熱狂的に受け容れられた移動サーカスのフリークス。それは今も人々に衝撃をあたえうるのである。

南アフリカを廻って10年にもなる。「スウェトのストリート・チルドレン、シフォ」の首、妻、二人の子供とともに旅をしてきたルイス・マレ。

今や収支の折り合いが付かずに困惑していた。「かつてはいいビジネスでしたが、最近はだめですね。みんな首には一回会えば十分って思ってますから」20才になる息子も10年前を懐かしむ。

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彼らはどうやってこの残忍な展示物を手に入れたのか?母親のリーンは説明する。「嫉妬に狂った恋のライバルが”シフォ・ヴァン・デア・メアウェ”の首をパンガ刀で斬り落としました。私たちが出会ったとき、彼は胴体とチューブでつながれて、辛うじて生命を維持している固定された頭でした。私たちと旅に出ないときは、バラワナス病院に保管されています。」

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34歳のマンディサ・センチレは錯覚という言葉を思い出すこともなく顔をしかめ、「信じられないよ・・・うちへ帰ってこの魔術のことを友達や家族に話さなきゃ」(抄訳)

Phantoms and Monsters http://www.dispatch.co.za/article.aspx?id=218762

・・・というか見世物なんですけどね。写真ないよ。

2008/7/3記


by r_o_k | 2021-01-19 11:51 | 不思議 | Comments(0)

by ryookabayashi