都市伝説をブログマイニングするサイト

さいきんニュースブログをやめたせいかネットの流行に疎くなってしまった。もう先週のニュースなのに。

「きざしラボ」の都市伝説マイニングページが紹介。

以下引用>

kizasi.jpがブログでささやかれる都市伝説を収集ブログで都市伝説が増加!?
2007/07/18

 「満月(や新月)に出産が多い」、「カップヌードルは関東と関西では味付けが違う」、「かごめかごめの歌詞は徳川埋蔵金のありかを歌っている」、「夫が優しいと妻のつわりがひどい」――、実際には実証的な根拠がないにも関わらず、誰が言い出したのかも分からない俗説が、まことしやかに語り継がれる“都市伝説”。そうした都市伝説をブログで集める実験的な試みをkizasi.jpが開始し、7月18日から「みんなのきざし“ブログでささやかれる都市伝説”」としてオープンした。

引用おわり>

今回のブームのコアにはジャンクTV番組「やりすぎコージー」芸人都市伝説DVDの意外なブレイクがあり(本放送時はここまでメジャーになるとは誰も予想つかなかった筈だ)、続くハロバイ関の本ならびに事務所の集中的な売り込み活動があるという底の浅さではあるが、一方でオウム事件がひと段落した10年近く前興隆した映像媒体や漫画・タブロイド系紙面媒体を中心とするジャパニーズホラーブーム、それにのっかった一般人がちょうど普及しだしたネット上で運営される「誰でも発信できるメディア」BBSやジャンク情報サイトにおいて草の根から着実な素地作りを行ってきた上でのブームであり、一過性で終わるものではないとも思う。

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ネットは、主として1対1で「噂を囁く」ことにより形成されたかつての都市伝説(現代民話など日本語呼称はいくつかある)とは違い、1対NのそれもN側が異常に大きくなるところが特徴的だ。一本テレビ番組が流されただけで、それを因数分解したり丸コピーした情報がネット上に無数に同時に出現し、かつては考えられなかったほどの速度感で「変容」「拡大」していく。結果として何が起点かがまったくわからないまでに違うものになってしまうことだって容易に想像が付く。

テレビとの決定的な相違点は発信者(の正体、俗に言う「中の人」)が明確でないところだ。発信者の参考にした元ネタが突き止められればまだしも、海外であったり、非常にマニアックな世界でしか流通していなかった風説であったり、もはや誰もが忘れている、もしくははなから知らないほど大昔のソースであったりすると、誰かがちゃんと解析しない限り、それは独立したネタとして更に広大で無法な枝葉を伸ばしにかかることになる。

これが他愛も無い内容ならともかく、グロテスクな事様をともなう特定の商品や組織(ときに個人)をあげつらった誹謗的風説の場合、始末におえない。昔から(軽重はあるだろうが)悪意や嫉妬といったものが原動力になっている場合が都市伝説には多くみられる。これがテレビだったらその局の方針や担当者があるていど判明すればその責にできようもので、じっさいそういうものを叩くことに多大な力を注ぐ者はリアルバーチャ限らず普通に多い。だがネットだと、網の目のどこが叩くべき箇所かわからない。だから悪意が悪意を呼び嫉妬が悪意を呼びといった止められない悪循環がほうぼうで見られ、増殖する悪意が短期で途方も無い風評被害をもたらすこともある。

もともとの都市伝説というものの性向から食品業界とか大手メディアやクリエイター業など特定の業界・人物にかんすること、もしくは世界的超大企業・組織(国家も含まれよう)、もしくは学校のようなベーシックな組織があげつらわれることがほとんどで、対象となる素材範囲が意外と狭いことから、都市伝説がここまで興隆してしまうと逆に「ネタ不足」は避けられない感もある。「きざし」の試験的に作成した都市伝説統計サイトをそういう目でウォッチしていくと面白いかもしれない。

かつて必ず付帯してつけられた「都市の想像力」というキャッチフレーズ、これがネットという非常に短い時間で大きな影響力を発揮するメディアの上で貪欲に消費されてしまった結果、今や「想像力の限界」にいたっているように思えることもある。「きざし」のページを見て、初めて知った、そういう発想はなかったと言える内容は正直余り無い(全く無いと言うことはない)。私は興味をもってもうそうとうに昔からウォッチしてきただけにそう感じるだけかもしれないが、ネットにより無尽蔵の情報を一挙に流し込まれ消費する時代に成長してきた世代は、案外すぐに同じような感覚に陥り、「飽きてしまう」「醒めてしまう」かもしれない。そのとき、都市伝説は「オカルト」というヲタクな世界に出戻り潜伏してしまって、また宣伝塔があらわれるのを水面下で狙い続けることになるのか、、、

「都市伝説」はほんらい民俗学もしくは社会学用語であり、アメリカの学会で主張された概念であるが、しかし、今現在外来語として流通している言葉は単なる「好奇心をそそる噂話」にすぎない。引用した解説からもわかるだろう(ハロバイ関の使う「決まり文句」からも)。噂話が世の中からなくなることはない。世代交代すれば同じ話がちょっと衣服をかえてあらわれ、知らない世代の間でブームになる。ネットは規模を大きくするが、時間がたてばすぐに飽きられ蒸発してしまう揮発性の高い情報メディアでもあることから、都市伝説に対する「懸念」なんてそもそも必要ないのかもしれない。ただ、若年層にしか受けないものとなり、世代をこえてリアルに語り継がれるたぐいの「民話化」しにくいものにはなるだろう。

て何まじめに書いてるんだか。。
by r_o_k | 2007-07-23 16:21 | 不思議 | Comments(0)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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