怪物図録

外部でやっているサイトが容量限界にきていますので無制限なこちらでケイゾク。タグってほんとにべんり。前口上はムコウに書いてますので説明なしでいきます。
※リンク切れ直しました

<道祖神>

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歓喜天的な愛欲の表現が昇華されたものと考えるのが普通なのだろうか。陰陽を男女にうつしかえ、更に老女老男におきかえて長寿のしるし、とかなんとか。安曇野あたりだと原点回帰の行為が示された石仏が多数あるし、農耕神としての石棒とかそのへんまで話を広げるとめんどくさいのでおわり。

<あかなめ>いわゆる教訓妖怪が発展して子供を脅かすためだけのものになったようだ。
<一反もめん>いわゆるwrapper系(ラッパー系じゃない)の世界共通の怪異。布状のものに闇夜に突然頭を覆われたりするところがはじまりだったり、「くねくね」が終わりだったり。
<天井さがり>これも夜の恐怖の具象化というかんじか。

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<くさった死体>ゾンビの名称を避けたRPGドラクエ上でのみ通用する名称。一般には食屍鬼をさし、ブードゥーなど一部混交宗教では使役魔としての意味合いが強くなる。東洋一般にも仏教的な火葬が一般的ではなかった土葬国には多く伝えられる魔で、キョウ屍すなわちキョンシーは使役魔としても害悪のみをなす姿だけ人間のむくろを使った鬼としてもみなされる。

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<宗源火>日本の火の玉伝承にはかなりの割合で固有名詞がある。それも死人の名をつけている。よくよく調べてみると当時の都市伝説臭かったりして、火の玉自体とは別のものである場合が多いのではないか。
<河童>現在の形式化された河童はいくつかの空想ならびに実在の生き物が渾然一体となって総称化されたもののようである。河原者などと蔑称された被差別集団や職能集団だったという見方も強い。そして彼らは大和族に征服された先住民族という説すらもあるが空想の域を出ない。
<笈の化け物>非常に古い妖怪で古文献の図像上にあらわれるもの。すなわち年ふる器物が変化するいわゆるツクモ神の一種であり、これは日本の古い民間信仰が元であったとおもわれる。年月は猫や蛇のみならず器物も変化させるという考え方は大陸的である。
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<オトロシ>私が子供のころ脅かされた名前だけの妖怪で、戸袋にひそんでいるといわれた。子取り系の教訓妖怪である。
<トロのばあさん>同じく子取り系の教訓妖怪だが、戦後の人さらいの記憶が残って妖怪化したとも言われる比較的新しい都市伝説的な存在。
<しまっちゃうおじさん>同じく子取り系の教訓妖怪だが、新しい話のようであり、山に連れて行くという話は人攫いの典型的なパターンというより「ハーメルンの笛吹き男」であり、デイビィ・ジョーンズのソウル・ケージ(魂の箱、海でおぼれ行方不明になった者の魂を箱詰めしてコレクションしているといわれる。いくつか違う話もあり、パイレーツオブカリビアンは別の伝説を使っているようだ。イギリス)伝説にも近い。
<現代の二口女>頭上に横開きの大きな口をもつという口さけ女系の都市伝説。
<七人塚>実在するが、都市伝説化しており、七人みさき伝承の影響が強い。
<座敷女>望月峯太郎のマンガの影響が都市伝説としてあらわれたもので、貞子もこのイメージを利用している。

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<はなもー>沖縄の有名な伝承で無用な男を呼ぶ美人顔であることをなげくあまり自分の鼻を切り落とし果ては海で自殺したという女の亡霊。鼻もげ、の変化形とおもわれる。
<黒さま>屋敷神にかんする都市伝説化した話で、石造神家から大きな黒い手があらわれるなどするという。
<よたろう>おそらく夜太郎の読みで、金縛り系の幽霊話の変化形とおもわれる。

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<ねずみばばあ><ジャンピングばばあ>老女怪異談は近年の核家族化と高齢化社会の急進により子供の間にきわめて広く伝えられバリエーションも非常に多い。前者はむしろ江戸時代の伝承を水木しげる氏の妖怪画を通じて知った者の創作か、欧米の獣人系の話が義務教育の過程で学ばれたゆえの混入だろう。後者は異常に元気な老人というのがしばしばメディアをにぎわせたことと、夜の体育館の怪異話がまざったものとおもわれる。
<ベッドの下の男>古典的な怪異談でストーカー談でもある。よく知られた、よくできた話なのでここでは多くを語らない。
<首探し>失ったからだのパーツを集めるたぐいの幽霊話はむしろイギリスの首なし騎士のような話のほうが一般に広まっている気がする。だからこれも輸入創作の可能性がある。
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<竈の中の顔>江戸時代の話の再話らしく、邪道に入った行者の呪をおこなう使役霊とおもわれるが、田中貢太郎の実録怪談であるため創作の可能性もある。この話自体は非常に不条理で貢太郎怪談の中でも良く知られたものである。
<丹六と烏>盲人の落とした金を盗んだ男が烏に両目をえぐられるという同じく田中貢太郎怪談である。因果応報説の具体例化であり名前も定かではない。
<貼りつきばばあ>これも老女怪異談のひとつだが、高速を走ったりバスケをやったりするアグレッシブな老婆妖怪と違い高所の硝子に張り付いたりする。すなわち同様のよくある怪談を老女に置き換えただけである。
<空坊主>グレムリンのような航空機にとりつく幻覚的妖怪の日本軍版。
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<2ちゃんねる都市伝説>コトリバコ、ひょうたん事件、一人かくれんぼ;図中参照
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<頭に石をのせるカワウソ><尾がイルカのプレシオサウルス><オスロのインカ人><ニューファンドランド島の氷山の骨><ニュージーランドのシーモンスター><メキシコのフライングヒューマノイド><肉吸い>各絵参照
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以下よく知られたものなので特に注記しない。
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by r_o_k | 2007-07-18 22:50 | 怪物図録 | Comments(0)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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