キジムナとウソと頭脳妖怪

ここんとこひさしぶりに妖怪についてつぶやいたのでまとめてみた。
きっかけはキジムナーが米軍侵攻を避け火の玉となって北部に逃げたという話や、本土に持っていった木に憑いていたという採録談から。(くわしくはツイろぐの公式RT元を追ってみてくだされ。)
落ちは無いです。

***

松谷みよ子さんが本土に持ち帰った鉢植えにキジムナーがついていた話を採録してたと思う。キジムナーを童神(座敷わらしなど)とかエンコ&ガラッパとかと混同しがちだけど、精霊と生き物と幽霊は分けないとな。

>ああ!この話しも松谷さん採録していたような記憶があります。樹木の精霊とすると、ガマに棲む海棲のキジムナーは何かということにもなりますね。。
キジムナーはほんとに木につくのかな?祖霊が象徴的に鉢植えに顕れてるのではないのかな?家に憑く座敷わらしのようなキジムナーがいるのかな?亀麿呂みたいな明確な名前までわかってるキジムナー?いない。ヒーダマになって飛ぶ属性は海のキジムナーにもある。夜間水面を跳ぶ。ヒーダマは土佐にもある

>キ(木)ジムナーは総称という意味ではカ(川)ッパに近いように思います。離島ばかり回っていたので、キジムナーがガジュマルに、という話に違和感が。。野甫島の祖霊降臨伝説の小島にはフィフィ穴がありますが、かつてその神の洗骨墓だった。戦争では島人救ったらしいです
すごい、たぶん島津から明治の時期にかなりの本土やアジア文化が流入していて、本土でも田舎家では台所に火の神祀るし、井戸神は確か風水的な意味で龍脈に通じる鎌倉時代まで遡る風習。だいたい井戸から貞子が出てくる原点は九州に多い水神信仰で水神といえばカッパgnyognyo
※水神はそもそも大陸系だったと思う

>わくわくしますね、本土や東南アジアはすれたりしてもう風化甚だしいので。。私はむかし鎌倉の横穴墓を調べていたのですが、数百におよぶ穴がまったく総括されておらず、史跡指定されたまま朽ちていたり、巷間囁かるタタリを恐れて調べないんじゃないかとすら勘ぐりました。
>カワカムロは川禿ですよね。東京四ッ谷では女郎見習いの禿は妖怪扱いされていたといい、なぜかというと泉で水浴びしたさい特有の髪型が皿のあるカッパに見えたからだそうです。被差別階層に関わる部分でもあるので難しいですけど。。
>夜の海辺を忌む地域もありますよね。海食洞を墓とする意味をそこにも勘ぐってしまいます。すいません、話止まらないのでこのへんで。。野甫島は不思議な小島ですね。言葉も違うし。。ハブがいるので山のキジムナー穴は行きませんでした。フィフィとは別の名前でした。

野甫島のフィーフィーは伊平屋側ではアカカナジャー(赤い体)。二穴あり、昔は牛馬を悪戯で殺されるため近寄らなかった。伊平屋にかぎらず。伊平屋村教育委員会資料によると伊江島、大宜味村(呼称ブナガヤ)ではキジムナーは洞窟に棲むといわれているとのこと。
蛸と屁が嫌いなんてフィフィはあきらかに海棲カッパ
野甫島の小島ジューマは龍宮から来た女神が住んだ。フィフィガマからはこびだされた神々の遺骨は野甫島では拝まないが本島から拝みにくる。このへんが沖縄の神さんの面白いとこだな。
アカカナジャーは山から海に出て目を抜いた魚をたくさんくれる、しかし蛸をぶつけられたり住処の木を焼かれると復讐に子供の目玉をくりぬき殺す乱暴者(禁忌)。ニ、三カ月から四五の女児位で漁師には幻火しか見えないことも。非常にすばやい。今はいない。夜に口笛フィーフィー吹くと寄る(禁忌)。
アカカナジャーは蛸を八本足という意味のティアーチャーと呼ぶ。田名で酒釜を造っていたとき持たれて(化かされて)釜の中に入った人がいたが恥じて歌にした。アカカナジャは人の服を濡らさず海上や海中を夢うつつに歩かせる。化かし話は沢山ある。畑を荒らす。子のチンチンに悪戯する。船魂に弱い。
フィフィに畑で屁をかけると土を食わされる。伊是名でフィフィと仲良くなった人がいた。山原でフィフィに魅入られ海に毎日連れてかれた一人っ子、家の庭の木に穴があり、おじいが切り倒して奥武山に転居させた。フィフィは海中に人をおぶっていく。おならしたら海中でも放り出し、家人の目を抜く。
アカカナジャは赤い髪の毛。獺みたいに夜は一回呼ばれてもあけちゃだめ。さらわれる。伊是名のおばあが毎晩さらわれ徘徊してはつれもどされた。
伊平屋のアカカナジャーの洞窟の一つは護岸工事でなくなったらしい。我喜屋の賀陽山の裾野にあるのがフィーフィーガマとともに唯一残った伝承地とか。 

ソラナキ?朝日も妖怪にしてしまうかー。妖怪厨ゲームや漫画の消費者層とかぶるわけね。つまんなそ。だいたいアニメの花子さんとか見てた世代が大上段に妖怪権威振りかざしてるの見ると水木サン相手に妖怪見聞吹聴してた絵師志望の高校生思い出す。名前見ないな。
図像妖怪と言語妖怪を総称して頭脳妖怪(脳内に近いかな)と呼んで、体感妖怪と区別してみる。怪異の定義論は円了センセの頃からあるけど個人的には明治位まで使われていた「妖怪=妖しき怪しきこと」が「怪異」にシフトし、「絵画に見えたる妖怪」あたり昭和初期水木サンら子供時代に「妖怪=妖怪動物」が再定義と。
空亡は「言語妖怪」だね。絵巻物の表現は「図像妖怪(に見えるかね???)」だけど、判じ物と言えばいいのか。ソラナキという名前によって妖怪化(ムジャラ)してるんですかねえ。アリャマタコリャマタ先生。あのへんのサークルはどうにも現代の厳密さを求める風潮からずれてきてるな。
個人的定義はすべては発生時点では怪異であり、原因を探った結果正体不明となった場合に便宜上その属性から(図像的にか言語的にか)分類された妖怪という表現を使うものであると。
で、妖怪という表現を忌避して怪異→怪物という形をとることにより対象を拡げてみたのが昔作ったココなんですが http://t.co/dGwzZlnZ 怪物図録 どうせもうなくなるし宣伝しとく。ちゃんと作り直す気もなし。
わけのわからないものが出てきた→それは××だね、という言い方は捜神記のやり口で当時の宗教的な発想から現実の事件を予見したことにされる。くだん、とかその流れ。妖怪はこの××にあたる。流行ったんだよね日本でも。本草学の分類趣味に絵師の画題探し、妖怪絵師石燕の誕生ですねえ。
怪異の世界でおもしろおかしく生きたいならば、ものごと全てに不可思議を探して、自分だけの妖怪を認定していくのがいい。人に言うとおかしい人扱いされるけど、絵で表現したり文章で表現したりするとけっこうしっくりきたりして。才能の自己発掘法の一つではあるかなあ。
で、その絵や文章が頭脳妖怪として人々を混乱させるわけですが。妖怪は人々を混乱させて本懐。だからそれで彼らは満足。

「夜、口笛を吹くと何が来る?」 http://t.co/Tw1wgJ0q 高音をはっする和笛の意味とか裏声で先祖霊のことばを話すシャーマンとか
口笛協奏曲やったら魔物きそう
鬼太郎の父さんの声って冥界の声だから甲高いという話を誰がしていたのか(たぶん荒俣さん)
博識って一つひとつの知識の精度は落ちるものだからなあ。
フィーフィーというのはどうも春告げ鳥の「うそ」の鳴き声ぽいんだけど、闇に響く甲高い声というのは妖怪ぽいね(ヌエノナクヨハオソロシイ)
鷽は沖縄には来ないのね。似たような鳥はいるだろうか。夜間に夜光虫塗れで魚を啄むような鳥。鷽は雀大だから小さすぎる。うその語源は古語の「おそ」で、口笛の意だそうです。おそ・れる=口笛・吹かれる・・・?ダジャレ?

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by r_o_k | 2011-11-11 13:13 | 不思議 | Comments(0)

岡林リョウ☆フツーのつれづれをフツーに書きたいという変な欲望が囁きました。


by ryookabayashi
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