揺りかごから酒場まで☆少額微動隊

岡林リョウの日記☆旅行、歴史・絵画など。

猫多羅天女

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越後の弥彦山周辺には霊験ある史跡が多いが、弥彦神社末社に猫多羅天女(ミャウタラテンニョ)の禿(髪)というものがあった。佐渡島の雑太郡小沢に一人の老婆がいたが、ある夏の夕方、上の山に登り涼んでいたところ、一匹の老猫が来て戯れる。そのうち砂の上に臥し転んで、様々に不思議な遊びをする。老婆も浮かれて同じように砂の上に転んで真似てみた。何とも涼しく快い。翌晩も行くと猫がいて同じく戯れる。何日も取り付かれたようにしていると、自然と全身が軽くなり、飛行が自在になり、魔力で天地を駆け巡り、たちまち目にくまどりが浮き頭は禿げ、毛を生じ形相が凄まじく、見る人はみな肝を潰し気絶した。しまいには家を出て虚空に去ってしまった。空一面鳴雷し山河は崩れるが如く、やがて越後の弥彦山にとどまって数日霊威をふるい雨を降らせたが、里人は難渋しこれを鎮めるべく猫多羅天女と祭った。以来毎年一度佐渡へ渡り、雷鳴で島じゅうを揺るがすのみとなった。(北国巡杖記)

弥彦山の山姥伝説と関係があるのだろうか。山姥の被害者を吊るしていたという姥ケ杉の下に南無妙多羅天として解脱の様が記念碑で示されている。
Commented by kenzjpn at 2009-11-11 00:07
ベルセルクで蝕以降に現れるあの異型のものたちの画がすごいね。
ちょっと諸星画が入っているような感じもするけど偶然だろうかね。
いろんなパロデイが散りばめられているから故意かもしれないけどね。
妖精というキャラがなかったらあの作品はとことん闇のなかだなぁ。
あのキャラは作者自身のためなんだろうなぁ。
作者が死ぬまでにこの作品は終わるだろうか。
Commented by r_o_k at 2009-11-11 10:08
マンガ読まないのでわからないんですが・・・あのマンガの影響力はゲーム等かなりあるようですね。生涯一本しか書けないタイプの作家さんなのかなあ。
by r_o_k | 2009-11-10 22:46 | 怪物図録 | Comments(2)

by ryookabayashi